トラスト・ミー

劇場公開日:

トラスト・ミー

解説

1990年代のニューヨーク・インディペンデント映画界を代表する名匠ハル・ハートリーが監督・脚本を手がけた長編第2作で、91年サンダンス国際映画祭で脚本賞を受賞したラブストーリー。16歳の少女マリアは妊娠して高校を中退することに。怒る父親を平手打ちするマリアだったが、その直後に父親は心臓発作で死亡し、彼女は母親に家を追い出されてしまう。一方、父親と暮らすコンピューター技師の青年マシューは、上司と衝突して仕事を辞めてしまう。偶然出会ったマリアとマシューは互いに惹かれ合い、ともに生きることを決意するが……。ハートリー監督の長編第1作「ニューヨーク・ストーリー」でも主演を務めたエイドリアン・シェリーがマリア役、後にハートリー監督作の常連俳優となるマーティン・ドノバンがマシュー役を演じた。日本では93年に劇場公開。2018年5月に東京・アップリンク渋谷の「ハル・ハートリー復活祭」で「ヘンリー・フール」3部作とあわせてリバイバル上映。

1990年製作/107分/アメリカ・イギリス合作
原題:Trust
劇場公開日:2018年6月2日

その他の公開日:1993年1月23日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

5.0大げさに聞こえるでしょうが史上最高のラストシーン

2018年12月31日
PCから投稿

泣ける

笑える

幸せ

ハル・ハートリーの映画には不器用な偏屈者がゾロゾロと出てくるが、誰もがどこかで青臭さを捨てきれない。そんなもどかしさが最もピュアな形で描かれているのが『トラスト・ミー』ではないか。もはや30年近い前の映画だが、特徴の薄い郊外の町で描かれるぎくしゃくしたラブストーリーは、今も痛切に胸に響く(それでいて全編が奇妙なユーモアで貫かれている)。なんといってもこの映画のエイドリアン・シェリーとマーティン・ドノヴァンの魅力には抗いがたく、モンスターペアレント的な母親を演じたメリット・ネルソンの複雑な表情にも魅入られる。そしてこのラストシーンを越えられる映画が果たして映画史上にいくつあるだろうかと考えてしまうのはハートリーファンの贔屓目か。ハートリーの映画をあまり知らない人たちに、ぜひとも観ていただきたいと思う。傑作。

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村山章

3.5お互いに同性の親から

2023年10月22日
iPhoneアプリから投稿

お互いに同性の親からのコントロールされている状況から逃げることができない2人が出会う。

それによって2人とも、お互いを親から逃そうとするのに
自分は逃げられないと思っているのが不器用で切ない。
エイドリアン・シェリーは本当に可愛い。

自分は、毒親育ちだと自認してるので
同性の親からの抑圧が男女ともに描いてくれてるハル・ハートリーにありがとうと言いたくなった。
しかも、妙に軽やかに描いてあるから、自分も大丈夫かもと思わせてくれる何かがある。事の矮小化ではなく気持ちを軽くさせてくれるなんて案外できそうで難しい気がするけど、これはハル・ハートリーのマジックな気がする。

配信で鑑賞

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madu

3.5タイトルなし

2023年10月7日
Androidアプリから投稿

『17歳の瞳に映る世界』『レディ・バード』あと『レッド・ロケット』などにも繋がってきそうなテーマ。『射精責任』映画でもある。

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ouosou

4.0Looserの世界

2023年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

なんだか世間から落ちこぼれた人たちの愛すべき物語。って簡単にまとめるのは間違ってる気もするけど(笑)、とにかくとても面白い映画でした。ハル・ハートリーらしさ満開ですね。堪能しました。

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arlecchino
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