天使が隣で眠る夜

劇場公開日:

解説

アメリカの女流ミステリー作家、テリー・ホワイトの処女小説『真夜中の相棒』(邦訳・文春文庫)を現代のフランスを舞台に映画化、凝った構成と男たちの友情を越えた関係に独特の雰囲気を漂わす犯罪映画。監督は「死への逃避行」(父ミシェル・オーディアールと共同)、「バルジョーでいこう!」などの脚本家で、これが初監督作となるジャック・オーディアール。脚本はオーディアールと「インドシナ」のアラン・ル・アンリの共同。一時引退を表明した「トリコロール 赤の愛」の名優ジャン・ルイ・トランティニャンが初老の小悪党を、彼を追う初老のセールスマンを「インドシナ」のジャン・イアンヌが演じる。またトランティニャンと共に行動する青年を演ずるマチュー・カソヴィッツは監督として「憎しみ」などを発表している。ヤンヌの妻役で「北の橋」「彼女たちの舞台」のビュル・オジェが特別出演。

1994年製作/フランス
原題:Regarde les hommes tomber
配給:シネカノン
劇場公開日:1995年7月

ストーリー

初老のセールスマンのシモン(ジャン・イアンヌ)は若いホモの刑事ミッキー(イヴォン・バック)に魅かれるが、ミッキーはダナタという男の家を張り込み中に撃たれて植物状態になる。シモンは身寄りもなく昏睡状態のミッキーに愛情を覚える。一方うらぶれた初老の賭博師マルクス(ジャン・ルイ・トランティニャン)はヒッチハイク中にフレデリック(マチュー・カソヴィッツ)という青年を拾う。青年は名をジョニーに変え、勝手に彼になついてしまう。シモンは犯人探しの旅に出る。マルクスは借金のカタにダナタという犯罪組織のボスから殺人を強要され、渋るマルクスの代わりにジョニーが殺し屋になる。初仕事は成功し、次から次へと依頼が来て二人は金持ちになる。シモンはダナタという男の暗殺を手掛かりに犯人を追うが、自動車を盗まれ、着のみ着のままでさまよっているところを娘サンドリーヌ(クリスティーヌ・パスカル)に引き取られる。マルクスたちは当の依頼主ダナタの殺害を依頼され、ジョニーは標的と一緒にその場にいた刑事(ミッキー)を撃ってしまう。シモンは娘の住む町のゲームセンターでジョニーに会い、犯人だと気づく。彼は二人の泊まるホテルの部屋でマルクスを射殺する。町外れに停めたシモンのキャンピングカーにジョニーことフレデリックがやって来て、次第に心を開いてゆく。

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映画レビュー

2.5ジャック・オディアール監督のデビュー作

2024年4月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ジャック・オディアール監督のデビュー作だから観てみた🎥
冒頭で殺人未遂事件が起こるので、「お~、この真相を追及していくのか…」と思ったら、そういうわけでもなく、次々と出て来る登場人物たちの風景を割と淡々とパラレルに描くので、自分はノリきれなかった(^^;

初老のシモン(ジャン・イアンヌ)が若い刑事ミッキーに頼まれて、ある自動車の中でカセットテープの入れ替えをしていると、銃声が聞こえてミッキーは撃たれて植物人間になってしまう。
一方、やはり初老の賭博師マルクス(ジャン・ルイ・トランティニャン)がヒッチハイクをしていると若者フレデリックが寄って来る。この二人のコンビ行動が始まる。
シモンは刑事を撃った犯人探しをするのだが……といった物語を軸にしながら、盲目の老婆・シモンの娘などが出て来る。
それらが断片的に並行して描かれ、時にはタイムワープした描写なども見られて、本作を観ている間じゅう、頭の思考が混乱させられるような感覚がイヤだった。

確かに、ミステリー要素を保ちながら観られる映画だが、あまり凝りすぎないでシンプルに突き進むような映画の方が好きである。

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たいちぃ
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