タワーリング・インフェルノのレビュー・感想・評価
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今見てもワクワクすっぞ
二大スター競演とかいう映画に名作無しという持論を覆す映画
二大スターどころの騒ぎじゃ無い。
ラスト10分、炎と爆発と水の迫力は半端ない。
何度見てもワクワクする。
パニック映画の名作
パニック映画の名作。
・金力や権力をアピールしたいがための豪華な建築。
・きっかけはお金をケチったがための欠陥工事。
・全般的にいい人は助かり、悪い人は助からない(いい人も何人か亡くなってしまったのは残念でした)。
・危機を思いがけないアイデアで脱出。
・パニック中に愛の告白をする。
・たくさんの登場人物とその数の人間ドラマあり。。
という、いい意味でパニック映画の定型なストーリーが心地良かったです。
1974年の映画ですが、今観ても迫力ある映像というのがスゴイ。
半世紀近く前の映画とは思えない!
いま、テレビ東京で放送されているのを見ている。
もう何度目になるのだろうか。
当然ほぼストーリーは覚えてしまっているのだが、それでもハラハラドキドキしてしまう。
言わずもがなだが、「ポセイドン・アドベンチャー」と並んで、パニック映画の頂点に君臨する傑作。
しかもこの2本は同じアーウィン・アレンがプロデューサーを務めているという。
特に、老いた詐欺師を演じるフレッド・アステアが素晴らしい。
こういう映画は年末の地上波でなんとなく見ているのが楽しいのかもしれないね。
今でも心に残る
何度見たでしょう
初めて劇場で見たのは、小学校四年生。おじさんが連れてってくれました。
トラウマになるほど怖かった。
そして、アメリカ、洋画、スティーブマックイーン、ポールニューマン、フェイダナウェイ 等に憧れる原点になった。
昔はビデオもなかったので、再上映もお小遣いを貯めて何度も見た。
今でも時々見直します。
大好きな映画。
炎と煙の恐怖・・
序盤こそまだ火の勢いが弱かったので、映画の中の人たちと同じく緊張感は感じれなかったけど、中盤以降、火の勢いが増してから、イッキに緊張感、緊迫感が出て、ハラハラの展開が続いていきました。火の勢いが凄まじく、自分のいる場所にもどんどん迫る恐怖、その中で何もできない焦燥感、更には、隙間から容赦なく入り込む煙の恐怖、このあたりがスゴく克明に、残酷に描写されていた。定期的に高層ビルの引きの画面で、火の侵食レベルを見せるのも危機感を煽っていてよかった。
その中でも、勇敢に、逃げ遅れた人たちを救出しようとする消防士や設計士の命がけの行動、ホントに心に刺さりました。ただいろんな救出作戦がことごとくトラブり、危機的な状況から抜け出せず、息つく暇がない。ヘリコプターの墜落しかり、展望エレベーターの停止しかり。特に、展望エレベーターの停止はショッキングでした。そして、最後の屋上爆破作戦。この作戦も大きな犠牲を払う衝撃的なものでした。洪水に流され、溺れる人、ビル外に落とされる人など描写され、さらにショッキングな展開に。鎮火後も、犠牲になった消防士の描写など、胸が締め付けられるようなシーンのままエンディングを迎える。最近の映画にはない全体通して、残酷で、重いストーリーの作品でした。
人間模様も時間をかけて表現されていたけど、ほとんど互い心配する男女ペアばっかりだったので、もっとパターンがたくさんあった方がよかったかな。
キャストの中では、やっぱりマックイーンが圧倒的存在感。なんでこんなにカッコいいんでしょうか 笑
この約50年“ハリウッド”はこれを超えるdisaster映画は作れていない(“ハリウッド”自体が変質してしまったから最早ムリか)
①ビデオやDVDではその後何回か観ているけれども、大スクリーンでは45年ぶり2回目。映画に本格的に恋することになったキッカケの映画。同時にフェイ・ダナウェイにも恋するキッカケになった映画(ずいぶんませたガキだったわけ)。
②ただだだ圧倒されていた中2のガキと、還暦目前のオヤジとではやはり見るところも変わってくるわけだし、この50年で「グラスタワー」より高いビルも立ってしまったわけだけれども、『当時はこれが最先端立ったんだよなぁ』という感慨を持つ反面、今観てもそれほど古くさく感じない。逆に今のSFX映画を見慣れた目には手作り感が懐かしい。
③まずはrealityを離れて娯楽映画として見てみると、脚本が良くできている。オールスター映画に有りがちのな人間模様をだらだらと描かず、結構早い時点で火事が起こり消防車が駆け付けている(初見の時は導入部はもう少し長かったように感じた)。だから話がだれない。演出も中弛みせずに全編ほぼ同じテンションで進んでいく。次から次と起こる新たな事故に丁寧に果敢に対応していくスティーブ・マックイーン演じる隊長率いる消防士達の活躍も(ポール・ニューマン演じる設計士もそれなりに頑張るけど)変わらず感動的に描かれていく。かといって人間模様の方もお座なりにはされず、特撮場面には負けない程度の濃さでに点描されている。45年前に比べて字幕を見なくても台詞が分かるようにようになったせいかも知れないけど。(初公開時はこれまた更に以前のハリウッドオールスター大作に比べ人間描写が弱いとの批評が少なからずあった。時代は廻るんだな。)ただし、編集部分でカットされたのかブレッド・アステア扮する詐欺師とジェニファー・ジョーンズ扮する裕福な未亡人が恋に落ちるのが唐突すぎて背景が描写不足。また、市長夫婦も中盤から突然存在が前に出てきて娘の話をし出す。これも映画の流れをだらけさせるか何かの理由で編集でカットされたのかも知れないが、パーティーに出る前の娘とのシーンをチョコッと加えたら、唐突な市長夫婦エピソードの介入をもう少し自然に感じられたのかも知れない。
④一方、今回、スーザン・ブレークリー扮するパメラが結構ファザコン娘であることが理解でき、これまでは薄っぺらな一人悪役と思っていたリチャード・チェンバレン扮するロジャーの屈折した内面が少しわかった(でもクソ野郎であることには変わりはないけれど)。⑤
ああ、凄かった! それだけで終わってしまうのがなんとももったいない
サンフランシスコにそびえたつ超高層ビルグラスタワー
高さ550m、138階建てとの設定だ
どのくらい高いかというと
全米一高いビルは建て替えられたNYのワールドトレーニングセンター541m、141階建て
二位はそれまでの一位でシカゴのウィルスタワー
というよりシアーズタワーという昔の名前の方が通りが良い
こちらは1974年竣工、108階建て
911で崩壊したWTCのツインタワーより高かった
このビルが本作のモデルだろう
外観もなんとなく似通っている
つまり21世紀の現代でも全米一の高さのビルという設定だ
本作のグラスタワーの場所はサンフランシスコのモンゴメリー通りと消防士が話すがその名の通りは実在しない
映像から見る限りフィナンシャル地区のカリフォルニア通りとドラム通りの北東角、今はハイアットリジェンシーホテルが建っているところ
ここに設定されているようだ
ケーブルカーのカリフォルニア線の始発停留所の真ん前
チンチンとケーブルカーの鐘の音がしている
東京で言えば大手町の角位のイメージか
正にサンフランシスコのど真ん中だ
今現実にここに建っているビルはハイアットリジェンシーホテルで、20階の高さしかない
現実のサンフランシスコで一番高い建物は2017年完成の61階建てのビルとのこと
本作から半世紀近く経っても本作の半分の高さに過ぎないのだ
このサンフランシスコの中心で全米一の超高層ビルが大火災になる
物語としてはそれだけだ
パニック映画なのだから、二つのやり方がある
一つはパニックをあくまでメインの登場人物を中心に描くやり方
もう一つはグランドホテル形式の変形でパニックを縦糸に多数の登場人物が横糸でタペストリーのように沢山の物語をつむぎだして大団円でそれぞれの物語が閉じられて終わるやり方
本作はどちらか?
どちら付かずの中途半端であった
前者はニューマンの設計士とマックイーンの消防士の複線で、後者はきら星のスターで
製作者としては全部のせなんだから満腹感が違うだろうくらいに考えていたのかもしれない
果たしてでき上がった本作は、大スターと巨額の経費をかけたセット、見事な特撮とスタント
そして大スター達が織り成すドラマで構成された
パニック映画の決定版となった
確かに面白い、大ヒットもした
グランドホテル形式の個々のドラマに面白い部分もある
特にフレッド・アステアを巡るお話は心に残る
劇中で歌われるモリーン・マクガバンの大ヒットした主題歌も素晴らしい
しかしそれだけだ
ニューマンとマックイーンは結局群像の一つに過ぎなくなってしまっている
グランドホテル形式の個々のドラマも薄い
クライマックスも物凄い迫力だがカタルシスはないのだ
密室の様で密室でないお話の展開が緊迫感をそいでいるのかもしれない
ああ、凄かった!
それだけで終わってしまうのがなんとももったいない
ポセイドンアドベンチャーのような牧師を巡る深みのある物語や、神や人間の運命に関する胸を去来するものはどこにもない
これ程の超大作なのにラストシーンで超高層ビルを建てるならもっと真剣に消防の意見を聞くべきだ、そんな話で本作はエンドロールを迎えてしまうのだ
これではB級映画の後味しか残らない
なんとも薄ぺらいのだ
例えばバベルの塔に見立てた神と人間の対立の視点とかを入れ、様々なドラマがクライマックスで昇華するようなものにできなかったものか?
もっとなんとかならなかったものだろうか?
しょせんパニック映画だからこんなもので良いのだろうか?
ともあれ、パニック映画のジャンルが本作を持って一旦終わったのは、本作を上回るような作品は予算的にも内容的にも無理だということだろう
パニック映画は、もっとスケールを大きくした災害映画として仕切り直すことになるが、映画としての構成は前者のあくまでもメインの登場人物を中心として展開されグランドホテル形式の作品は見かけなくなっていく
炎の中で繰り広げられる圧巻のドラマ!
DVDで鑑賞(字幕)。
直近の映画だと、「スカイスクレイパー」しかり。
直近の小説だと、五十嵐貴久「炎の塔」しかり。
今日まで多くのリスペクトを集め続ける名画です。
ビルの中層階で発生した火災で、落成パーティーの参加者たちが取り残される事態に。スティーブ・マックィーン演じる消防士とポール・ニューマン演じるビルの設計士が、前代未聞の非常事態に知恵と勇気を武器に敢然と立ち向かいました。
極限状況で繰り広げられる人間ドラマが圧巻。上流階級や政治家など、様々な人間模様が入り乱れました。これぞパニック映画の醍醐味。スペクタクル描写も大事ですが、人間ドラマの無いパニック映画はパニック映画じゃないと言い切りたい。
小事が大事へと発展していく冒頭の展開はいろいろと身に摘まされました。「まぁ、これくらいどうってことないだろ」と云う油断と楽観が取り返しのつかない事態へと発展していくのは世の常。高校生の頃に初めて本作を鑑賞しましたが、仕事をしている今になって観返すと余計にそれを実感しました。なんでもなぁなぁでやっちゃあダメ。教訓になりました。
[以降の鑑賞記録]
2024/03/10:Blu-ray(吹替)
※修正(2023/07/14)
ぜんぜん古くない内容!
今の時代でなら本当にリアルな内容だけれど、1970年代の当時、よくここまでの映画が作れたなぁ!とビックリしましたが、主人公2人が本当にかっこよくてほれぼれしました(笑)
ビルにとりのこされた人達の精神面、避難の対策の立て方など、ほんとうに、よく描かれています。
古い映画だし、どうなのかなあと思っていたけれど、ぜんぜん古くない!見てよかったです。
炎を甘くみてはいけません。
高層ビルの大火災。
1970年代の映画ですが迫力満天!
小さな火だから大丈夫と過信すると、とんでもない大惨事を招いてしまうことを学びました。
まだ消防法なども整っていない時代だからこそ、非常識なことばかり⁉︎
非常扉の前にセメントの塊があるなんて論外としか思えません!
エレベーターでの避難することが如何に危険かを考えるとともに、避難経路の把握も日頃から知っておく必要がありそうですね。
最近は高層マンションに住む人も増えていますが、高層階に住むリスクについても改めて考えるとべきことだと思いました。
地獄の焔の中で、人の真価が試される
サンフランシスコにそびえ立つ世界最大の超高層ビル。
落成式で賑わう中、誰も知らぬ所でボヤが発生。やがてそれはビル全体へ拡がる大火災へと発展していく…!
「大空港」「ポセイドン・アドベンチャー」「大地震」…。
70年代ブームとなったパニック映画、その最高峰とされる本作。
やっぱりね、何度見ても面白いんだな、これが!
ジョン・ウィリアムズの軽快な音楽に乗せて画面いっぱい、ヘリがサンフランシスコ上空を飛行するオープニングがまず好きだ。
これから始まる超大作へのワクワク感を充分高め、この雄大なオープニング・シーンは「サウンド・オブ・ミュージック」に匹敵すると言っても過言ではない。
大惨事の原因は必ず人のミス。
コスト削減、パーティーの為の全灯点火、火災探知機の不具合…。
誰も知らぬ一室で発電機がショートし、引火する“始まり”がヒヤリとさせる。
あっという間に火の海。
部屋に取り残された男女が火だるまとなり絶命するシーンは、ゾッとする恐ろしさと共にスローモーションも合間って妙な美しさもあった。
ひと度惨事が起きると、次から次へとボロが出てくる。
完璧な防災システムなんて名ばかりの、脆い落とし穴。絶たれたら、全てがシャットダウン。
人の驕りを戒めるかのように、地獄の焔が飲み込んでいく。
全員が罰せられる人たちばかりじゃない。
決死の覚悟で消火&救出に奔走する消防士たち。
いち早く異変に気付いた設計者、保安主任。
家族、男と女…招待客たち各々のドラマ。
70年代のパニック映画が好きな最大の理由は、人間ドラマがしっかりしている点にある。
二つの原作を一本化。
20世紀フォックスとワーナー・ブラザーズ、当時としては異例の2大メジャースタジオの共同製作。
それぞれの看板スター、ポール・ニューマンとスティーヴ・マックィーンの最初で最後の顔合わせ。
加えて、オールスターキャストと呼ぶに相応しい贅沢なまでの豪華な面々。
スペクタクル性、スリル、ボリュームたっぷりの群像ドラマ、そして言わずと知れたクライマックスの大胆な消火作戦まで、全てが一級のエンターテイメント!
しっかし、撮影は大変だったんだろうなぁ…。
本作がまるで大トリを飾ったかの如く、パニック映画ブームは一旦鎮火。
90年代再びブームになるが、本作を超える作品は今も現れてない。個人的な意見で言えば、あの「タイタニック」でさえも。(それに、「タイタニック」はラブロマンスだし)
傑作「ポセイドン・アドベンチャー」が駄作「ポセイドン」になってしまったような、お願いだからリメイクしないでね。
バベルの塔
138階建て超高層ビルで起きた火災。
一棟の中にオフィス階と住居階があるビル。既に70年代にあったんだ〜とその斬新さにまず驚きました。
一部の人間が私腹を肥やす為に、建物の安全基準がないがしろにされていることなんて、残念ながら未だに問題になっています。建築業界に関わる人達には、5年に一度鑑賞して欲しいと切に思いました…。
地震と火災ではエレベーター使用禁止の理由がよく分かり(^^;)、利用者にとっての現実的な教訓も散りばめられていました。そこまで感じるのも、描写がリアルに見えるからでしょう。炎の勢い、高層階ゆえに強風で窓ガラスの破片が室内に吹き込む様子、大量の水に押し流される人々、落下していく人々…。我先にとロープにつかまり周りを蹴落とす娘婿の姿は、蜘蛛の糸そのものです。女性の多くがイブニングドレスという避難に最も不適切な服装なのもハラハラしました。善良な登場人物もちゃんと?犠牲になってしまう筋書きは、災害時の危険は皆に平等に降りかかるという点を指摘しているようでした。
McQueenが冷静な態度、勇敢な判断と行動に徹する、頼もしい消防隊長を演じていました。たとえ助からなかったとしても、頼れる消防隊員の姿を目にしただけで、救助される側は落ち着くんだろうなぁと思いました。
ひとつの小さな不正が大きな災難を呼ぶ、管理・制御出来ないものを造ってはならないと、観客を戒めつつも、映画として十分面白く、見応えのある作品でした。
スリリングで緊張感あふれる
「タワーリング・インフェルノ」を直訳すると「そびえ立つ地獄」という意味らしく、本作で「そびえ立つ」は138階の高層ビルを指す。そして「地獄」はこのビルを舞台に起こる火災を指し、第一火災が起こった瞬間から火の恐怖で本作の魅力に包まれていく。
火災によるパニック映画はこの世の中に幾程あるが、これだけスリリングで常に緊張感が伝わる映画は多くない。
更にこの時代では珍しいオールスターキャストの共演。ポール・ニューマン、スティーヴ・マックィーンを筆頭にミュージカルの帝王フレッド・アステアも詐欺師という珍しい役どころで脇を固めている。
前述でとにかくスリリングと述べたが、それが顕著に出ているのが高層ビルという点を活かした高所からの主観映像にある。火災現場で特に人が密集する建物では瓦礫の下敷などで被害を被る痛々しいシーンは付きものだという先入観があったが、本作はこの描写が少ない。その分、高所からの恐怖という部分でビル内での崩壊から足場がなくなった箇所で戸惑う人間と救助側の奮闘が描かれ、新しいパニック映画となっているのは一目瞭然である。
ラストにはこれまた苦渋の決断に相応しい大胆な発想で終幕するが、これも実際の火災の現場を考えると至極現実味のある描写でありラストまで目が離せず興味を掻き立てられる。
怖い、怖すぎる。体が硬直してしまった。いつ、どこで起こっても不思議...
怖い、怖すぎる。体が硬直してしまった。いつ、どこで起こっても不思議ではない。経費削減のための手抜きなんて、やってない方が少ないくらいだろう。この映画は現代への警告なのかもしれない。
豪華俳優陣、最高です。あと、娘婿の悪役っぷり、ある意味爽快です(笑)
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