007/ダイヤモンドは永遠に

劇場公開日:

解説

“ジェームズ・ボンド・シリーズ”の第7作。製作はハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ、監督は「007/ゴールドフィンガー」のガイ・ハミルトン、脚色はトム・マンキーウィッツ、撮影はテッド・ムーア、美術はビル・ケニー、音楽はジョン・バリー、編集はジョン・W・ホームズが各々担当。出演は再びボンド役にカムバックしたショーン・コネリー、ジル・セント・ジョン、ナタリーの妹ラナ・ウッド、チャールズ・グレイ、ブルース・キャボット、カントリー・ウエスタン歌手のジミー・ディーンなど。

1971年製作/アメリカ
原題:Diamonds Are Forever
配給:ユナイト
劇場公開日:1971年12月18日

ストーリー

200万ポンドにのぼるダイヤモンドが密輸され、しかもそれが闇市場にも出回っていない。もし何らかの意図で貯めこまれるとすれば、ダイヤモンド産業は一挙に危機にさらされてしまう、とダイヤモンド協会が恐れている。イギリス秘密情報部の上官Mは007号ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)にこう前置きし、現在計画されているダイヤ密輸の運び屋に変装し、アメリカ密輸シンジケートに潜入せよと命じた。ティファニー・ケイス(ジル・セント・ジョン)という女にロスにダイヤを運ぶよう頼まれたボンドは出迎えた敵をかわし、ティファニーに腕によりをかけてサービスをほどこし、彼女を味方に引き入れた。しかしダイヤは知らぬ間に失せていた。ナイトクラブ“ホワイトハウス”の支配人バート・サクスビー(ブルース・キャボット)の仕業だ。しかもダイヤが持ち込まれたのは“ホワイトハウス”の持ち主ウィラード・ホワイト(ジミー・ディーン)の工場だ。そこにはダイヤモンドを一面に散りばめたチョウチョウ型の人工衛星があった。ボンドはホワイトハウスの最上階のホワイトの事務所に忍び込んだが、厳重な警戒網にキャッチされて捕らえられてしまった。しかもこの密輸組織の黒幕は数々の事件で挑戦した宿敵スペクターのブロフェルド(チャールズ・グレイ)だったのだ。だが超人的な能力を発揮して危地を脱したボンドはブロフェルドに利用されていたウィラード・ホワイトに会い、見事な推理力でホワイトの断片的知識をつなぎ合わせ、スペクターの陰謀を読み取ってしまったのだ。レーザー光線の発明はダイヤによって行なわれたこと、ダイヤからダイヤへ屈折し反射する光線は最後に強力なレーザー光線を放射すること、そしてダイヤを一面に散りばめたチョウチョウ型の人工衛星が打ち上げられ、そこからレーザー光線が放射されたら、地球上のあらゆる場所が危機にさらされること。ボンドの予感は的中した。人工衛星は打ち上げられ、世界各地の軍事基地等が次々と破壊されていった。ボンドとホワイトは急ぎ、工場を調べ、衛星がコンピューターに収められたテープのある音波によって操作されていることを知った。更にブロフェルドがカリフォルニアのバージャ沖にある石油櫓から操作していることを知った。送油管を伝って櫓内の司令室に忍び込んだボンドは、ブロフェルドに捕らえられていたティファニーの協力を得て、コンピューターのテープを取り換え、危機一髪ワシントンDCの爆破を防ぐことに成功した。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第44回 アカデミー賞(1972年)

ノミネート

音響賞  
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映画レビュー

4.0ボーナス作品

2024年3月21日
PCから投稿

さすがにストーリーもコネリー先輩もマンネリ、劣化は否めません。
無理やり復帰させたらしいですね。

歴史的には、次作はムーア先輩で本格路線に戻る、ということがわかっていますが、当時の人には内容云々よりも寅さん的な風物詩として観に行ったんでしょうね。

クレイグ先輩あたりから変に小難しくなってきましたが、ジェームズボンドはそれで良し。真面目に評価するのは野暮、気楽に観るべきものでしょう。

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越後屋

4.0楽天的

Mさん
2023年12月8日
Androidアプリから投稿

なジェームズボンド。
何があっても妙に落ち着いているところが好き。

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M

3.5黄金に対抗するにはダイヤしかない‼️

2023年10月18日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

単純

せっかく「女王陛下の007」でジョージ・レーゼンビーのボンドぶりだったのですが、やっぱり初代がいいとのことで帰ってきたぞ、ショーン・コネリー‼️当時は他の5作のコネリー版007は子供の頃から何度も観ていたので、高校生の頃にこの作品を初めて観た時は、ショーン・コネリーも老けたな、ちょっとぽっちゃりしたからか以前に比べたら小さく見えました‼️監督はガイ・ハミルトンだし、主題歌もシャーリー・バッシーで、明らかに第2の「ゴールドフィンガー」を目指したのかな❓黄金に対抗してダイヤだし‼️アクションシーンはムスタングでのカーアクション、特に片輪走行が見どころくらいで、あとはユルーい印象のコネリー・ボンド最終作‼️ただ2人組の殺し屋がゲイだったり、見張り役の女性2人組がレズだったり、ブロフェルドが性的不能者っぽいキャラ(猫ばっかり可愛がる)だったりと、公開当時よりLGBTの描写にウルサい現代の方がウケる作品かも‼️

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共感した! 4件)
活動写真愛好家

2.5猫まで影武者

2021年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 ちょっと老けたか、ショーン・コネリー。というのが第一印象。冒頭から『二度死ぬ』の残りであるような日本家屋でブロフェルドを探すボンド。カイロでやっと見つけたブロフェルドは整形で影武者を用意していた。彼を演ずるのは『二度死ぬ』で協力者ヘンダーソンを演じたチャールズ・グレイで、そんなに悪人顔じゃないのも残念なところ。

 ギャンブル好きの方はQの作ったイカサママシンが欲しくなるはず。もうデジタルの時代だから使えないと思うけど・・・。そんなラスベガスでのアクションが中心となるけど、ダイヤの密輸に関しては死体を使ったりするのがgood。でも、ここまでだったかなぁ。カジノ、サーカス、月面車とか、ストーリーがどうでもよくなってきた。

 カーアクションはさすが!トランザムでパトカーを振り切り、次々と廃車にしていく様子はこの時期以降の派手な映画に生かされていると感じます。

 意外なところでマネーペニーが出てきたのは嬉しかったけど、ボンドガールのティファニー(ジル・セント・ジョン)はなんとなくコミカルで相応しくない気もした。悪役二人の存在も面白かっただけで、何だかなぁ・・・

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共感した! 5件)
kossy
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