すべての些細な事柄

劇場公開日:

解説

高名な哲学者故フェリックス・ガタリと精神科医ジャン・ウーリーが53年に設立した、フランスにある独特の治療法で知られる精神科クリニック、ラ・ボルドの住人たちにカメラを向けた、感動的なドキュメンタリー。監督・編集は「音のない世界で」のニコラ・フィリベール。製作はセルジュ・ラルー。撮影はカテル・ジアンとフィリベール。音楽はアンドレ・ジルー。録音はジュリアン・クロケ。心を病んだ人たちが静かに暮らしているラ・ボルド。観客を募って催される毎年恒例の上演会で、今年はゴンブローヴィチの『オペレッタ』の上演が決まり、準備が始まる。演出を担当するのは看護人をしている女優のマリー・レディエで、まだ出来上がっていない屋外の会場で、台本を見ながらの練習が行われる。上演当日。晴れわたった空の下、たくさんの観客が集まり、舞台は無事大成功。翌日からはラ・ボルドにまた静けさが戻り、平穏な日々が過ぎていく。

1996年製作/105分/フランス
原題:La Moindre Des Choses
配給:ユーロスペース
劇場公開日:1998年6月20日

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