白と黒のナイフ

劇場公開日:

解説

大富豪の人妻殺人事件を通して、容疑者の夫、女性弁護士、検事の闘いを描く法廷ドラマ。製作はマーティン・ランゾホフ、監督は「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」のリチャード・マーカンド、脚本は「フラッシュダンス」のジョー・エスターハス、撮影はマシュー・レオネッティ、音楽はジョン・バリー、プロダクション・デザインはジーン・キャラハン、編集はショーン・バートン、コンラッド・バフ、衣裳はアン・ロスが担当。出演はグレン・クローズ、ジェフ・ブリッジスなど。

1985年製作/アメリカ
原題:Jagged Edge
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1986年1月25日

ストーリー

ある嵐の夜、海辺の別荘で殺人事件が発生した。被害者はサンフランシスコの出版王の孫娘ペイジ・フォレスターで、凶器のジャグド・エッジと呼ばれる狩猟用ナイフで何回もメッタ突きにされていた。更にメイドも殺され、その傍には夫のジャック・フォレスター(ジェフ・ブリッジス)が殴られ昏倒していた。この異常な事件を担当したクラズニー地方検事(ピーター・コヨーテ)はジャックが怪しいとにらんで妻殺しの容疑で起訴した。その理由として、ペイジの一族が所有する新聞社の編集長だったジャックが妻の死で莫大な財産を相続すること、ジャックの所属するクラブの守衛が彼のロッカーで凶器そっくりのナイフを見たことなどをあげた。だがジャックは無実を主張、敏腕で鳴らす女性弁護士テディ・バーンズ(グレン・クローズ)を雇った。美人で男まさりのテディは以前クラズニーの下で検事補として働いていたが今は夫と離婚、2人の子供を育てるために企業関係の弁護士として働いていた。彼女はいやいやながらジャックの弁護を引き受けた。というのも、過去、クラズニーと共に有罪にした囚人が首つり自殺し、その原因はクラズニーが無罪になる証拠を隠滅していたためと判明し、いつかその罪のつぐないをしなければならないと考えていたからだった。この事件を担当することは、クラズニーの正体を暴露することでもあった。テディは昔なじみの探偵サム・ランサム(ロバート・ロッジア)の協力を得て活動を開始した。彼らの行動の前提は、ジャックがウソ発見器でシロと出たこと、クラブの守衛の証言は状況証拠であること、ジャックは無実だとタイプされた匿名の手紙がたびたび届けられることなどだった。テディとジャックはいつしか依頼人と弁護士という関係を越え、愛し合うようになっていた。しかし彼女は、「もしあなたがウソをついていたら弁護から降りる」と釘をさすことも忘れなかった。やがて裁判が始まった。クラズニー検事の攻撃は激しい。彼は、殺されたペイジの浮気相手だったテニス・コーチ、スレイド(マーシャル・コルト)、ジャックの愛人などを証言台に立たせ、夫婦間の愛情が冷め切っていることを証明し、ジャックの殺意を印象づけた。ジャックが愛人の存在を隠していたことに怒ったテディは弁護を降りようと思ったが、今となってはそれも難しかった。探偵サムの援護で気をとり直したテディは、クラズニーの起訴事実に多くのミスを見つけた。守衛の見たナイフがあったのは他の男のロッカーであったこと、そして匿名の手紙から、スレイドがペイジ殺しと同じような手口で他の女性を襲っていたことなどを立証し、検事を追いつめ無罪を勝ちとった。激しく愛し合って勝利を祝った翌朝、テディはジャックの部屋からタイプライターを発見した。そのタイプライターこそ、ジャック無罪を勝ち取った大きな要因となった匿名の手紙を打ったものだった。ということは、弁護の指針は全てジャックがタイブし、投函した手紙によっていた、ということになるのだ。テディの顔がみるみる青ざめた。タイプライターを持って大急ぎで自宅に帰ったテディを、その夜、覆而の男が襲った。ふるえながら発砲するテディ。その場にかけつけたサムと共に息絶えた男の覆面を剥ぐとジャックの端正な顔が現われた。

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映画レビュー

1.0もっと恋愛をしっかりと描いた方が良かった作品。

2020年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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よし

3.0スリル

2015年6月24日
iPhoneアプリから投稿

タイプライターを見つけた瞬間、そしてそののtが上がった瞬間、怖さが急激に襲ってきた。
そこからがスピード、テンポよくクライマックスに進んでいったと思う。
弁護士と被告があんな関係になるなんて汚ね〜〜笑
危険な情事とは違った彼女の演技がみれたなーと感じた。
恋に落ちた瞬間の表情をちゃんと見せていた。
みてる側も、もしかして好きなのかな?ってちゃんと伝わってきたし。

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cris

3.0華がない

2013年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

怖い

 主人公の女弁護士は子供が二人いるのに依頼人と肉体関係を持った上に、それを悪びれもせず「ママは恋をしているのよ」みたいな感じで子供に話すような非常に母としても女としても弁護士としてもうまくやりたい非常に欲張りなタイプで、苦手だなと思った。しかもお色気シーンがあるけどけっこうおばさんで、登場人物全体が中高年で、落ち着いて欲しいと思った。その辺を走ってくればいい。

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吉泉知彦

4.0本作がもしかすると真犯人のわからない法廷もののはしりなのかな

2013年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 65

 法廷ものとしてそれなりに面白いのだが、途中で弁護士と被告が恋愛してしまうのはいかがなものか。それがなければもっと引き込まれていたと思うのだが、そこで少し安っぽくなってしまった。もっとも被告人は人を動かす天才だそうだから、これも弁護士を完全に味方にするための彼の作戦のうちということではあるのだろう。被告人の能力の高さを示すためのものであり、単純に恋愛事を入れて観客受けを狙ったのではなさそうだ。「真実の行方」「理由」など今となっては似たような作品もいくつかあるが、早くにこのような物語を作り上げたという点での評価も出来る。

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