死霊の盆踊り

劇場公開日:

死霊の盆踊り

解説

墓場からよみがえった美女の霊たちが裸で踊り狂う姿を描き、映画評論サイト「Rotten Tomatoes」で0%のスコアを叩き出すなど“史上最低の映画”としてカルト的人気を集めるエロティックホラー。満月の夜、人気のない荒れ果てた墓地。棺桶から目覚めた夜の帝王クリスウェルは、闇の女王に命じて不幸な死を遂げた女たちの霊を呼び出す。次々とよみがえった女たちの霊は、豊満な肉体を揺らしながら裸になって踊り狂う。ホラー作家のボブは作品のインスピレーションを求めて恋人シャーリーとドライブしていたが、事故を起こして墓地に迷い込んでしまう。2人はミイラ男と狼男に拉致されて墓石に縛り付けられ、死霊たちの裸踊りを延々と見せられることになり……。「プラン9・フロム・アウタースペース」の監督エド・ウッドが脚本を担当。日本では1987年に劇場初公開。2019年12月には、新宿シネマカリテで開催の特集上映企画「サイテー映画の大逆襲2020!」で、HDリマスター版が上映される。

1965年製作/91分/G/アメリカ
原題:Orgy of the Dead
配給:エデン
劇場公開日:2019年12月28日

その他の公開日:1987年9月28日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1965 Astra Productions, under license from Vinegar Syndrome

映画レビュー

3.0C級映画を楽しむという発明。

2020年5月26日
PCから投稿

悲しい

寝られる

これは純粋に映画の評価ではない。ダメ映画の代名詞ともされる『死霊の盆踊り』が、かくも長い命を持って繰り返し観られている。間違いなく、本作と本作を日本に紹介した江戸木純は、まったく新しい映画の鑑賞法を提示したと思うのだ。

『死霊の盆踊り』の出来栄えは、B級、C級、Z級みたいなランク付けが無意味なくらい、本当にヒドい。例えば同じエド・ウッド絡みでも『プラン9・フロム・アウター・スペース』みたいな映画は、確かにヒドいかも知れないが、同時にそれでもこの映画を作りたかったという情熱が感じられて、愛嬌が魅力にもなっている。要するに、可愛らしいダメ映画なのだ。しかし『死霊の盆踊り』は違う。とにかくタルい。腹が立つくらい面白くない。本当に、観客を面白がらせたいという気持ちがないのではないか。

B級、C級の映画を観るという行為はどこかスカしていて、さあ、どれだけヒドいか笑ってやろうという試みでもある。そして、得てして作り手が本気な部分を、無理解により冷笑するようなシチュエーションが起きがちだと思う。しかし『死霊の盆踊り』は、そういう当たり屋気質に真っ向から立ち向かう。どうだ、本当のダメ映画の神髄を見せてやる!と。

映画に作り手にそんな意図があったとは思わないが、この映画を繰り返し劇場にかける興行には、映画好きの物好きな好奇心に限界を押し広げようという、結構壮大な効能があるのではないだろうか。

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村山章

1.0伝説の作品。

2024年1月17日
iPhoneアプリから投稿
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oboe_s

1.0想像していた遥か上を行く作品

2023年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

伝説の超カルトムービー。
それが何と劇場で観られる、こんな機会はそうそうあるまいと足を運んでみました。さすがですねシネマシティ。
物語は死霊の宴に紛れ込んでしまった人間の、エロテックホラー。
なのですが、始まってみるとひたすら半裸の女人の踊りが繰り返されるというカオスな作品でした。
本当に、変わるがわるおっぱいダンスが続くだけのシュールな作品です。もちろん色っぽさなんて微塵もありません。
結構序盤から「オレは一体何を観ているのだろう…」と感じてしまいましたよ。
しかも劇場ですから尚更でしたね。
こう何というか、想像していた遥か上を行く作品でした。

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白波

4.0退屈は最大の責苦

2023年4月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

お釈迦様が「黄泉の国とはこんなところじゃ」と、蓮池のほとりにお立ちになり、この光景をゆび指しておっしゃるならば
僕はなんとしてでも改心して善人になりたいと思います。

三流スリラー作家とその妻が、墓場にてその一晩、幻の中に見せられた“あの世“の姿。
芥川龍之介ならば喰い入るようにこの90分を観察し、手帳に記録をしたのでありましょう。

まさに「苦役を受け入れる哲学」と「上映終了を待望する宗教」を、直球で受け止めざるを得なかった映画体験でした。

地獄には、言われているような鬼も閻魔も針の山もなかったのです。
退屈と睡魔だけが地獄の全てなのでした。

・・・・・・・・・・・

「時間の無駄にしかならない、クソ映画を教えてください。」
⇒「Yahoo知恵袋」で、ふと目に止まったこの質問の回答の1本がこれ=本作品でした。

50年を経て「満足度0%」を誇る偉業とは いやはや。
世界遺産としてMoMAお買い上げの資格有りと見た。

上記の他、知恵袋の回答には
「バケモノの子以降の細田作品。」
という辛辣なものもあって笑えました。

ここ映画.comでもレビューが作品本体を超えてます。
たまにはこんなのも良いかと。

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きりん
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