地獄のかけひき

劇場公開日:

解説

右や左の体制も、世界の情勢も関係なし。その日その日を楽しく過ごせりゃ……という男に突如振りかかった身の危険!全くワケの分からぬままスパイ事件に翻弄される。製作総指揮を「マッケンナの黄金」のカール・フォアマン、製作はブルース・C・カーチス、監督はディック・クレメントの第一作。脚本はクレメントとイアン・ラ・フレネ、撮影は「鏡の国の戦争」のオースティン・デンプスター、音楽を「としごろ」のスタンリー・マイヤーズがそれぞれ担当。出演は「将軍たちの夜」のトム・コートネイ、「夜明けの舗道」のロミー・シュナイダー、その他アラン・バデル、ジェームズ・ヴィリアーズ、レナード・ロジター、エドワード・ハードウィックなど。

1970年製作/イギリス
原題:Otley
配給:コロムビア
劇場公開日:1970年12月15日

ストーリー

オットリー(T・コートネイ)は生まれつきやることなすこと失敗ばかりの敗北者。人生に期待するなかれと万事その日まかせの風来坊。今日もパーティが催されているランバート(E・ハードウィック)の家に転がり込み、したたか酔っぱらった。だからランバートが殺された時も正体不明だった。二日後、彼はガトウィック空港で目を覚まして驚く。ロンドンへ帰ると友達が、彼を警察が探しているから出頭しろと言う。警察へ行こうとすると、いきなり何者かに殴られ、田舎の路線駅に連れ込まれる。そこでヘンドリクソン(J・ビラーズ)と美人のイモジン(R・シュナイダー)から殺人事件について訊間されるが彼には何がナンだか分らない。が、イモジンがパーティに居た事を思い出す。結局彼は殺し屋ジョンストン(R・ロジター)に処分させようと渡される。彼にはサッパリ事情が分からないが、あの晩ジョンストンはエリックを殺した後、隣で眠りこけていたオットリーのポケットから靴の置物に仕組まれていたテープレコーダーを探り出す。これは彼がパーティからちょいと失敬しようとした物だが、テープには英国諜報部のヘンドリクンンが二重スパイでエリックがそれを脅迫していた事が記録されていた。何も知らぬオットリーを利用してジョンストンはヘンドリクソン脅迫をたくらみ、オットリーを手伝わせるが、ヘンドリクソンから受け取った金の入った鞄を渡すと、突然鞄が爆発しジョンストンは死んでしまう。ほとほとイヤになったオットリーは警察へ行ってみるが、今度はイモジンが彼は諜報部員です、と釈放に来る。結局オットリーはイモジンのボスの諜報部長ハドリアン(A・バデル)の元で地下にもぐったヘンドリクソンを追跡させられる。彼は田舎の一軒屋におびきよせられ彼に殺されそうになるが、ハドリアンが来て助けてくれる。しかし、意外や、実は彼が二重スパイだったのだ。オットリーには何がなんだか最期までわからない。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0のんきなスパイコメディ

2022年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

いろいろ身の危険が降りかかってくるが至ってのんきな主人公オトリ―。警察と2つの犯罪組織(雑なまとめ方笑)から追われることになるのだが.... 割と面白かった。
罪を犯してないんだから警察に行くよ、安全だし。みたいなことを言って留置室に入れられた時、警官(看守)がドアを開けっぱなしにしていってしまう。特に逃げようとするわけでもなく「おまわりさん、ドア(開けっ放しだよ)」というと警官が「あ、すいません。寒かったですか?」と言ってドアを閉めるところが面白かった。
ロミー・シュナイダーが魅力的でしたね。最後のシーンのドライなところがとても良かった。
”Don’t be silly, love."

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arlecchino
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