ジーザス・クライスト・スーパースター(1973)のレビュー・感想・評価

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4.0人間イエスの絵物語

2022年1月8日
iPhoneアプリから投稿

「神の子」としてのイエスの姿より、ひとりの人としてのイエスの苦悩する姿を描いている。
当時、多くのキリスト者の反発を招いたようだが、これも彼のひとつの「真実」の姿では。

イエスを中心に据えるというより、イスカリオテのユダの言動を「悪」というより人間の業として描いている点に深く共感。

マグダラのマリアにもスポットを当てている点が興味深く、哀しくも力強い彼女の歌声が素晴らしい。

実際にシオンの荒涼とした地で撮影されており、
70年代のロックミュージック集としても貴重な作品。

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atsushi

5.010月12日の初演50周年は目前です ロックミュージカルの誕生50周年なのです 大いに祝いましょう!

2021年9月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

題名通りイエスキリストのユダの裏切りから処刑までの最後の7日間のお話を、ロックスターになぞらえて展開します

全て音楽と歌だけによって物語が進行するオペラ型式は普通ですが、音楽がロックであるミュージカルであるところが革新的だったのです

21世紀の私達には、ごく普通のことに見えますが、50年前には画期的だったのです
本作が無ければ、ミュージカルは古臭いものとなって、今日に続くミュージカルの歴史は失われていたかも知れません
21世紀に私達が本作を観る意味と意義はそこにもあるのです
今日に繋がるロックオペラなのです
ミュージカルの革新です!
全ては本作から始まったのです

元々は1969年10月10日発売のシングルの「Superstar」の小ヒットが発端でした
これはマレーヘッドという歌手がトリニダッドシンガーズと歌ったものです

いけそうなので急遽ロングオペラのアルバムを製作して1970年10月27日に発売されたのが「Jesus Christ Superstar」という2枚組のアルバムです

この企画が凄い
ジーザス役にディープ・パープルの伝説のリードボーカルのイアン・ギランが務めているんですから!
正に彼がスーパースターに駆け上がろうという時です
「スピードキング」など超有名曲が目白押しの名盤「イン・ロック」は1970年6月リリースなのです
他にもエリック・クラプトンのバンドなどでも活躍した若きイヴォンヌ・エリマンもいます

このアルバムの発売日に米国のマスコミを集めて御披露目をしたところ大好評となってブロードウェイでミュージカルとして上演しようと言うことになります
こうして翌1971年10月12日、マーク・ヘリンジャー劇場で初演を迎えるに至りました

これまた大ヒットでロングランとなり、ブロードウェイは1973年、英国では1980年まで続いたのです

これによりシングルもまたチャートインするわ、アルバムにも火がついて1971年の年間アルバムNo.1になるほどの大成功となります

作曲のロイド・ウェバー、作詞のティム・ライスは、それぞれの後年の輝かしいキャリアの出発点となりました
ウェバーは、エビータ、キャッツ、オペラ座の怪人などの作曲者やプロデューサーだといえばその凄さがわかるはず

となればもちろん映画化しようと言うことなり本作が撮られたと言う流れです

ロケ地はイスラエルの死海あたり
もちろん砂漠の遺跡も本物です
2000年前のイエスキリストがみた光景そのものです

監督のノーマン・ジュイソンは、シンシナティ・キッドや夜の大捜査線、屋根の上のバイオリン弾きを撮った腕の立つ人です

監督は「歴史劇でもなければ現代劇でもない、いつの時代にも通じる超時間的な作品を造りたかった」という演出意図だったようです

それは見事な成功を収めていると思います
舞台をブロードウェイで観ることは、大ヒットのロングラン上演であったとしても限られた人だけです
こうして映画となったことで、この素晴らしいロックオペラを21世紀の私達が手軽に鑑賞できるのですから
監督の製作方針は本作に永遠の生命をもたらしているのだと思います

さてイアン・ギランですが、ディープ・パープルの活動を優先して、結局舞台にも映画にも関わることは有りませんでした
でも彼は数々のロック史に残る名盤を残してくれたのですからこれで良かったのです

一方イヴォンヌ・エリマンはレコードだけでなく、舞台にも映画の本作にも、マグダラのマリア役で出演しています

因みに、ミュージカル初演から50周年を記念してリマスターされた新装版のCDが9月17日全世界同日発売されました!
10月12日の初演50周年は目前です
ロックミュージカルの誕生50周年なのです
大いに祝いましょう!

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あき240

4.0新約聖書のオペラ化

2020年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 1973年製作公開。当時の若者が簡易なセットを組んで、新約聖書のオペラを演じる、劇中劇の形式を採っているのが、オシャレな感じ。ロケ地は米国西部のセドナあたりかと思ったらイスラエルでのロケだった。
 キャスト全員の歌唱・演技レベルがすごく高い!特に、キリスト役のテッド・ニーリーさんの高音、ユダ役のカール・アンダーソンさんのエモーショナルな演技、マグダラのマリア役のイボンヌさんの柔らかくて切ない歌声が印象に残った。ローマ提督も上手かったし、ヘロデ王のパリピ具合も良かった(「スーパーバッド」の主役の1人にそっくり!)。
 新約聖書を客観的に、若干、風刺的に描いているので、信者の方にはお勧めしないが、普通の人には一般教養的にも良いのではと思った。

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SpicaM