サウンド・オブ・ミュージックのレビュー・感想・評価
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音楽の力の大きさに、ほぼ全シーンで涙しながら鑑賞。
冒頭の、大自然の中で歌うマリアのシーンからもう心を持っていかれる。
私のお気に入り、ドレミの歌、等々お気に入りのシーンばかり!特に、夜に相引きして雨の中踊るシーンの素敵さにうっとり…。
音楽と舞台が素敵なのは言わずもがなで、なによりシーンシーンの画が、絵画のように美しくて…目が離せない…。
男爵夫人が案外あっさりとひきさがり、(いい女って感じがしてそのシーンもまた良かった)めでたく結婚エンドかと思いきやもうひと展開。
ファンタジーのように素敵な世界観のなかに、ナチスの侵攻という現実がせまってくる。ラストにロルフが見逃してくれないというのもリアルで胸がグッとなった。(雨の中踊る2人のシーンが特にお気に入りだったのも相まって切なかった…)
音楽祭でのエーデルワイスは、レミゼラブルの「民衆の歌」を思い出した。両者共に名シーンだと思う。
なるほどサウンドオブミュージックはナショナリズムの話でもあったのか。音楽の力が人々を力づけ、団結力を高めるのだなと。
鑑賞後は、放心状態。1番最初に出てきた純粋な感想は意外にも、「悲しい」だった。決してバッドエンドではないのに、あの美しく尊い故郷(感情移入120%)をナチスに、人間のもたらす悲しみに汚されてしまったという悲しさだったのだと思う。
いつか大きな劇場で観たい!!
美しい映画
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修道女のマリアは修道女にしてはじゃじゃ馬娘だった。
ある時おカタい大佐の家に家庭教師として招かれる。
この家では父の厳格さで家族の暖かさが失われていた。
また家庭教師も次々にやめ、子供達もどこか荒んでいた。
マリアはおカタい注文しかされなかったが無視して、
子供達を遊ばせ、また禁止されていた歌うことをも教える。
こうして子供達はマリアに心を開くようになる。
最初は頭カタいことしか言わんかったこの大佐もマリアの魅力にホレ始める。
身分が全く違う禁断の愛が怖くなり修道院に逃げ帰るマリア。
が、子供達が寂しがって会いに来たりしたので、また戻る。
で、大佐と結婚するが、大佐がアンチ・ナチスだったので危険になる。
そして家族で亡命することになる。
その途中ドイツ兵にどこに行くのか尋ねられ、とっさに音楽会と言う。
で、ホンマに参加して優勝。その後山越えて亡命。
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池上解説によると、オーストリアから山越えた先はドイツだとかww
険しい道のりに見せるためにそうしただけで、史実では電車で亡命したそうな。
こういった史実を映画にした時に多いパターンだが、
ちょっと美化しすぎでないのというのも目に付いた。
あと嫁のツッコミでは、音楽会で優勝してもたから、
優勝発表時におらんのを不審がられて追いかけられるねんとのこと。
確かに優勝じゃなければもっと安全に逃げられてたわw
でも全体的に爽やかで純朴で暖かい話で、良い映画だった。
文句の言いようがないミュージカル映画の大傑作
映画界の不朽の名作にしてミュージカル作品の頂点に君臨する金字塔。
初めて鑑賞しましたが素晴らし過ぎる。本当に素晴らしいしか出てこない。
笑いと感動のロマンス、心躍る歌と踊り、手に汗握る緊迫のシーン、映画の楽しさを全て詰め込んだような まさに“完璧な映画”の一つ。
あまりにも有名な曲が数多く登場し、「これってこの映画の曲だったんだ!?」と何度もなります。
次々と流れてくる名曲の数々に、見てるこちらもニコニコしっぱなし。
また細かい演出やカメラワークの拘りが見てとれて、一つ一つのシーンが実に絵になります。
また今回は45周年記念HDリマスター版で見たのですが、映像がすごく綺麗で、美しい山々と街並みがより一層この作品の世界感を鮮やかに彩っている印象でした。
映画界屈指の大名作、是非ともリマスター版Blu-rayで。
トラップ大佐はオーストリアンナチスとも称される人物
小学生の時、親父に連れて行って貰って、鑑賞した。しかし『マイ・フェイバリット・シングス』は『ジョン・コルトレーン』の『ジャイアント・ステップス』の収録曲(間違い 別のアルバムの表題曲でした。すみません)とずっと思っていた。
何回か見たが、何度見ても感動は薄れない。
七人の兄妹姉妹と言う事で、音階を表し、奏でられる曲も合唱が多い。そして、歴史があるので、スタンダード曲になっている。
但し、トラップ大佐はオーストリアナチスとも称される人物で、自由を求めて亡命した訳ではない事は知っておくべきであろう。
ネットで知った事だが、ザルツブルク以外のドイツ語圏で公開されたのは、21世紀に入ってからだそうだ。つまり、トラップ大佐に問題があるのだ。
もっとも、そんな事関係ないくらい良い映画になっていると思う。
共に歩んで行く名作
人生で何回も観ています。
名作は受け継がれていくものですね。
親が観て、私が子供の頃観て、今度は私の子供達が観ています。現実は暗いニュースも多いですが、人生は大変な事もあるけど、楽しい事も沢山あるんだよ、を言葉ではなく、映画で学んだ気がします。生涯を通して、共に歩んで行く名作だと思います。
おそらく、いちばん初めに見た映画。幼稚園児だった。その時からのお気...
おそらく、いちばん初めに見た映画。幼稚園児だった。その時からのお気に入り。今までに何回見たか分からない。自分史上最多鑑賞映画。音楽と反戦とマリア先生の溢れる愛と、美しい景色。子どもたちもそれぞれ生き生きとしている。
ひとつひとつのシーンが時には明るく、壮大に、切なく、清らかに、ロマ...
ひとつひとつのシーンが時には明るく、壮大に、切なく、清らかに、ロマンチックに丁寧に魅力的につくられています。
ピュアなマリアの歌声と笑顔がキュートで、トラップ一家の子供たちも生き生き可愛らしい。観ていて元気になります。
壮大なオーストリアやアルプスの景色、登場する名曲たちも素敵。
映像が綺麗なっているからか、50年前につくられた映画とは思えない。今観ても全く色褪せない名作です。
圧倒的な歌唱力とアルプス、オーストリアの映像の美しさ、子供達の魅力、そして母国愛と反ナチスの平和へのメッセージ
最初、名画座であまり期待せずに見た。それだけに、感動させられた。それから複数回見てきている。
何と言っても、主演のジュリー・アンドリュースの歌唱力に圧倒された。
そして、後にJR東海のCMソングとして使われるMy favorite things、スタンダード曲となるDo-re-meやEdelweiss、The sound of music。初恋の想いを唄うSixteen going on seventeen等、オスカー・ハマースタイン2世とリチャード・ロジャースによる歌詞・曲に心が躍った。こうやって音楽は作ると話すアンドリュース、音楽に対して凄い自信とも思った。
そして、雄大なアルプス、オーストリアの美しい教会や風景を映す映像の美しさ、子供達による家族劇の楽しさ、ジュリーになついてからの子供達の素直さと可愛らしさ、そして母国愛と反ナチスの平和へのメッセージ、総合的にも大変に良く出来た映画である。
ロバート・ワイズ監督・製作による1965年公開の米国映画。
原作はハワード・リンゼイ ラッセル・クローズ、脚本はアーネスト・レーマン(ウエスト・サイド物語等)。撮影はテッド・マッコード(エデンの東)、編集はウィリアム・レイノルズ。
作詞はオスカー・ハマースタイン2世、作曲はリチャード・ロジャース(南太平洋等)、編曲はアーウィン・コスタル(メリー・ポピンズ等)。
出演は、ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー(トラップ大佐)、エリノア・パーカー(大佐の婚約者エリザ)、リチャード・ヘイドン(大佐の友人)、ペギー・ウッド(修道院長)。
幼き日に慣れ親しんだ「好きじゃなかった方のぬいぐるみ」(笑)
「ウエストサイド物語」と共に、幾度となく見せられた双璧。
史実だと知ったのは随分と後だったので、ここでは純粋に「ロバート・ワイズの映画作品」のみについて記したい。
白と黒なら黒が好き。光と闇なら闇が好き。単純な正義よりも、葛藤や複雑な事情の絡み合う権謀術数が好きな子供だったのでウエストサイド物語は好きだが、本作に対してはストレートに好きとは言えない感情を抱いて育った。
ハートウォーミング系作品やお涙頂戴系作品を母に強要されるのが嫌だったのだね。
しかし、やはり名作中の名作なので、嫌いになれない。嫌いどころか惹かれる箇所も多い。ジレンマとアンビバレンツに苛まれつつも、エーデルワイスは小3頃に歌えるようになった。
英語歌詞は母に「すべてカタカナで」書いて貰って覚えた(笑)
意識変革はやはり高校の頃。
西洋の中世史や近現代史を学んでからかな。
塩野七生ファンなので、古代ローマから中世スペイン(カスティリア王国華やかなりし頃や)、大航海時代、ボルジア家、メディチ家、ルネサンス、ハプスブルク、辺りのキーワードは大好物。
その辺りがわかってくると、旧オーストリア=ハンガリー帝国とナチスとの関係についてもわかってくる。
決して、厳格なやもめ軍人と能天気な修道女のラブロマンス映画ではない事も見えてくるし、長女リーズルの恋人、ロルフの変貌も胸が痛む。
言うまでもなく、トラップ一家と共に本作を支えるもう一方の主役は「歌」だ。
いずれも印象深く、甲乙付け難い名曲ばかり。
Sixteen Going On Seventeenもつい口をついて出てしまうタイプの曲だし、My Favorite Thingsも耳に残る。
ドレミの歌は言わずもがな。
So Long, Farewellもいい。コンクールでの脱出行の伏線になっているのが、またいい。
しかし、たった一つだけ最も好きな曲を選べ、と言われたらClimb Ev'ry Mountainかな。
これは中学か高校の音楽教科書にも載っていた気がする。
最初にそれを見たときには、何故数ある名曲の中で、さほどインパクトのある場面でもないこの曲なのかな?と不思議だったが、最も深いのはこの曲であり、この歌詞。それがわかるようになるにはやはり高校生頃までの成長が必要でありました。
かくして、子供時代の「好きじゃなかった方のぬいぐるみ」も、もう一方と同格の大切な宝物として共に思い出BOXに収納されたのであります。
名作中の名作
※素材元自叙伝 未読
※原作ミュージカル 未鑑賞
最初は子供の頃に鑑賞。何故か私は、新しいお継母さんと子供たちがなかなか仲良くなれない内容だったと勘違いして記憶していたのだけれど、大人になって観直してみたら、改めて良い作品だなと感じた。
なんと言っても、誰もが知るドレミの歌に始まりエーデルワイスや表題曲サウンド・オブ・ミュージックなど、耳に残る名曲の数々が魅力。
ヨーロッパにおいてファシズムが台頭した時代を背景にし、苦しい状況のなかで担う音楽の力も描いている。
それぞれの歌を役者陣が情緒豊かに表現していて、なんとも気持ち良い。
史実とは異なる描写も多いらしく、オーストリア現地では公開当時に上映すらされなかったらしいが、娯楽作品としての完成度は高いと思う。
ミュージカル代表作品!! マリアが広い草原からThaSoundof...
ミュージカル代表作品!!
マリアが広い草原からThaSoundofMusicを歌いながらの登場シーンから印象的だった。
なんと言っても一番衝撃的で圧倒されたのはマリアの歌唱力で、キーがものすごう幅まで出て美しかった。子供たちで印象残ったのは、最初の部屋から出てきて並んで歌いながら自己紹介するシーンが観た人みんなの記憶に絶対残ってるはず。一人ひとりの個性が出ていて可愛かったし面白かった。
そして雷の夜、部屋にみんな集まって”私のお気に入り”を歌うシーンも凄く良かった。
外にお出かけして”ドレミの歌”を歌うシーンも可愛くて印象に残った。
みんなで操り人形でした”一人ぼっちの羊飼い”は特に感動的だった。
まさかマリアが大佐に恋してしまうとは思ってもない展開で驚かされた。
大佐がみんなの前で長く歌っていなかった”エーデルワイス”を歌うシーンは凄く考え深かったしかっこよかった。
サウンドオブミュージックは本当に選べないぐらい印象に残るシーンが多くて全てが魅力的だったしハマる!
親しみ易い名曲がザルツブルクの美しい風景に響き渡る
ロバート・ワイズ監督の良識ある正攻法演出が、心を洗う。親しみ易い名曲の数々が、オーストリアの風光明媚なザルツブルクの自然と美しいハーモニーを奏でる。ジュリー・アンドルーズの明るく生き生きとした歌唱が、子供たちに活気を与える、ストーリーと音楽の見事な調和。モーツァルトの聖地に相応しき音楽の楽しさと美しさが描かれたミュージカル映画の良心作。
2度見てよかった!
小学3年で初見、その後中学、高校、大学と再見し、その都度生涯最高の感動を味わわせてくれました。すべての楽曲がスムーズに流れていき、そしてセリフのためでなく独立した曲としての存在感を持っているところも、ミュージカルとして最高だと思います。
2019年の午前10時の名画祭で久しぶりにスクリーンで見てまた感動。最終日、迷ったけどもう一度見に行って、新発見がありました!
マリアが修道院から再びトラップ家に戻ってくるときに来ている、青色のワンピース。微妙に違和感がありました。最初にトラップ家に来るときも、このシーン以降も、出てこないものです。いつ手に入れたんだろう? 答えは、その前のシーン、院長から「すべての山に登れ」を聞かされるシーン、ここの頭で、新しく入る修道女見習いの娘が着ている服なのです。
マリアとトラップ大佐が初めて会った時、大佐はマリアの服がダサい、もっと別の服はないのかといいます。それに対してマリアは、修道院に入る時に自前の服はすべて世俗に寄付した、だから代わりはない、と言っていました。そのことが、先の見習い娘にも起こっていて、マリアが院長室に入ってくるとき、入れ替わりに出ていく見習い娘に、院長は新しい修道服を与えると言っています。この時彼女が来ている青いワンピースは世俗に寄付される、それを直後にマリアが着ている。
マリアが世俗に戻ってトラップ大佐との愛を実らせる決意をしている! ということを、衣装一つで表していたのです。
これに気付いたときは、震えるくらいの感動でした。短期間で2度見たからこそ気付いたと言えます。
いやー、ほんとにもう一度見に行ってよかったです。
生涯ベストの映画です!
公開当時、見に行って以来、ずーっと共にある映画です。
どの曲もみんな大好きで、応援上映があったら
思いっきり歌っていたでしょう。←隣りの人の迷惑もかえりみず(・・;)
反戦の想いも込められていて、深い作品だと思います。
マリアさんのパワフルさに気圧されて、
観られない時期もありましたが、やっぱり戻ってきました。
リバイバル上映という形がなくなってしまったので、
今回、映画館で観られて本当に嬉しかったです。
リアル世代でなくても一定の共感は生まれた
もう54年も前の作品になる為、その半分くらいの人生しか生きておらず近代映画しか主に見ない自分にとってはやはり多少の見づらさ、恥ずかしながらストーリー上の時代背景描写に時折理解が追いつかない時もあった。
それでもエーデルワイスやドレミの歌など、音楽が流れるとやはり心躍る気持ちになる。
音楽は時代や人種を超えても楽しませてくれる素晴らしさを改めて感じた。
ドレミの歌がのシが向こうだとティーになるのはこの作品で初めて知った。小さな知識がだが、そういった知識が増えることが映画の楽しみでもある。
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