恋に落ちたら…のレビュー・感想・評価
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まるでトムとジェリー
主役がデニーロさんだから、ヒットしたクリスマス・ロマンス「恋に落ちて(1984)」をもじった邦題を付けたのでしょう。ただ、ドラマ性とロマンティックさでは「恋に落ちて」には遠く及びません。
ユマ・サーマンは翌年のタランティーノ監督の「パルプフィクション(1994)」でもマフィアの情婦役で好演(アカデミー助演女優賞ノミネート)でしたね。
いかにもロマンス映画の様ですがむしろ刑事とマフィアの奇妙な友情の方が興味深い、マフィア役がビル・マーレイさんということもあり、まるでトムとジェリーを思わせるコメディ映画の趣でした。
うーーむ。。
ロバート・デ・ニーロには、やはり「 イケおじ 」が似合う。「 イケおじ 」であって欲しい!
若くキュートなユマ・サーマンのスラリとした身体が美しい。ラブシーンが結構リアルで、オチがあるのかとマジマジと観ていました(笑)
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
ロバート・デ・ニーロに憧れちゃいます❣
好きな外国男優でジャン・ギャバン、ジャン=ポール・ベルモンド、ポール・ニューマンと多々あれど、存命中で好きなのはロバート・デ・ニーロ。彼が刑事役で恋を成就するハードボイルド風ラブコメ。ユマ・サーマンも魅力的な女性でした。ロバート・デ・ニーロに憧れちゃいます❣
名優たちによるオトナのおとぎ話を楽しむ
デニーロ演じる鑑識課の刑事ウェインは、
おとなしく、真面目、仕事一筋、
一言でいえば、
面白くなくて目立たない男。
アダ名は「マッドドッグ(狂犬)」。
なぜ、そんなアダ名がついたか、単なる皮肉か、
見ていてもヒントらしいものはない。
アパートの向かいに住む心優しい女性リー
(キャシー・ベイカー)と、
若い刑事マイク(デビッド・カルーソ)くらいしか
友だちもいない。
趣味はカメラで、鑑識作業で撮影した
死体写真を部屋に置いていたり、かなりの変人で、
世捨て人チックでオタクな日々を過ごしている。
そんな彼が、偶然、コンビニ強盗に出くわし、
なりゆきで助けた男マイロ(ビル・マーレイ)
の正体は、街にのさばる札付きのギャングだった。
マイロは、ウェインを命の恩人だと持ち上げ、
接待攻勢をかけ、遊びらしい遊びを知らなかった
ウェインは、少しずつマイロに惹かれていく。
ある日、マイロは、グローリー(ユマ・サーマン)
という女性をウェインのアパートに送りこんでくる。
グローリーはマイロが経営するショーパブで
バーテンダーをしていて、前夜、ウェインに
うっかり(または意図的に?)熱々のコーヒーを
ぶちまけて火傷を負わせていた。
「治療させて」とやってきた彼女は、
マイロが送り込んだ肉弾接待だった。。。
マイロの意図を察したウェインは
グローリーを冷たく追い返そうとする。しかし、
グローリーはマイロに借りがあるだけでなく、
心底恐れており、とにかく、ここに居させてくれと
哀願するのだった。
ウェインは、共に過ごすうちに、グローリーの
身の上に同情し、ついには恋に落ちる。
二人が演じるベッドシーンは、オトナならわかる
コメディ仕立てになっている。
恋愛経験の少ないウェインは、わかりやすく
有頂天になり、ある殺人現場のレストランで
ジュークボックスで音楽をかけ、
歌い踊りながら鑑識作業をおこない、
同僚たちは啞然とするが、友人のマイクは
ウェインに何が起きたか察してしまう。
※ルイ・プリマが唄う『Just a Gigolo』が主題歌でもある。生真面目なウェインが歌うジゴロの歌が印象的。
狙い通り?グローリーに夢中になったウェインに
マイロは「グローリーを返せ」と迫るが、
ウェインは「返せなくなった。結婚するかも。」と
ギャング相手に大真面目に回答する。
当たり前だが、すんなり「そうですか」となるわけはなく、
マイロはウェインに、
警察の捜査情報を提供するなら、、、
と取引を持ちかける。
拒否するウェイン、だが、グローリーも返したくない。
マイロは、捜査情報の提供はあきらめ、
カネで解決しよう(グローリーを買え)と提案し、
3日以内に4万ドル用意しろ、とウェインに伝える。
グローリーに悟られぬよう必死で金策するウェイン。
彼の人柄のおかげか、みな、協力してくれるが
必要な額には全然足りない。
ついには、グローリーに、マイロとの取引が発覚し、
「わたしは、いくらなの!」
とキレられ、グローリーは出ていってしまう。
それと入れ違いに、マイロが子分を引き連れやってくる。
場馴れし冷静なマイロと、万策尽き意気消沈のウェイン。
「カネは用意できたのか?」
「いや」
「じゃあ、グローリーは返してもらう」
「それはできない」
マイロに命じられた子分の一人(マイク・スター)は
ウェインの部屋にグローリーを探しに行くが、
グローリーは部屋におらず、
代わりにウェインの友人マイクが待ち構えており、
二人の殴り合いが始まる。。。
自分は手を出さず、
結果として友人のチカラを頼っているウェインを、
マイロは冷たい口調で非難する。
カネを払えないなら、とウェイン本人を拉致しようとするが、その時、ウェインの警察の同僚たちも、応援にかけつけ、
静かなアパート街の路上に、一触即発の緊張感が
みなぎる。
マイロは肩をすくめながら、
「グローリーは生きてられないぞ」
と言い残してその場を去ろうとするが、
ウェインが、突然、意を決し、
マイロに一対一(いちたいいち)の勝負を申し込む。
捜査情報も渡さない、
金も用意できない、
グローリーも返さない、
その上、グローリーをかけて戦えという
マイロに何のメリットもない、ウェインのあきれた申し入れ。
だが、マイロは、泰然と受けて立つことにする。
マイロの子分、ウェインの同僚が見守る中、
白昼のストリートファイトが始まる。
ケンカ慣れしたマイロに、歯が立たないウェイン。
ワンパンチごとにウェインを誹るマイロ。
ボコボコのサンドバッグ状態から、突然、反撃に出る。
子供のころ、いじめられ、泣かされたやつが
突如として全力反撃に来る、例のやつだ(笑)
これが「狂犬」たる所以だったか。。。
警察の同僚たちの声援を受け、
何かに憑かれたように殴りつけるウェイン。
そのとき、グローリーが二人の前に飛び出してくる。「もうやめて!」
マイロに向かって「私を連れて行って!」と叫ぶ。
ウェイン「だめだ!」
グローリー「これでいいの!」
懐柔も買収も恫喝も暴力も通じない、
あまりに子供じみて、
あまりに純情で一本気なウェインの姿を見て、
アホらしくなったマイロは、
「もういい、好きにしろ!」
と言い捨てて、子分達と去っていく。
ウェインはグローリーも金も仕事(誇り)も
失わずに済んだ。
オトナのおとぎ話。
ロバート・デ・ニーロ、
ビル・マーレイ、
ユマ・サーマン、
デビッド・カルーソ、
マイク・スター、
それぞれの魅力が遺憾なく発揮された
ラブストーリーです。
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