劇場公開日 1973年1月13日

激突!のレビュー・感想・評価

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5.0Simple is スピルバーグのBest!

2009年6月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 名監督と言われて久しくなったステイーブン・スピルバーグ監督だが、駄作が多いことでも知られている。スピルバーグの映画の名作と駄作の境界線は何か?、というと、私は、映画の内容がシンプルなのが名作の部類、シンプルでないが駄作、だと思っている。

 そのシンプルの代表作であり、いろいろスピルバーグの映画を見てきた中で、結局、一番面白いのが、映画界デビュー作の「激突」ではないだろうか。単に、デカいトラックに追い回されるだけ、で他にはなにもないという内容は、後の円盤を追い回す「未知との遭遇」や、サメと格闘するだけの「ジョーズ」、さらに宇宙人を助けるだけの「E.T」と、スピルバーグの名作の系譜の原点だ。

 それに今見ても、怖い!、と感じさせるし、高速でデカいダンプなんかに真後ろにつけられたりすると、この「激突」を思い出して、思わず前を譲りたくなるくらい、印象も強烈。そういう強烈さが残るのは、名作の資格ありと思う。

 ちなみに、初期の日本語版では、主人公のカーラジオから流れるDJの声が、野沢那智と白石冬美、つまり、あの懐かしい「ナッチャコ」コンビなのだ。ぜひ初期日本語版をもういちど、放送してほしいものである。

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こもねこ