カルメン(1954)

劇場公開日:

解説

ビゼエの歌劇『カルメン』をオール黒人キャストで現代化したオットー・プレミンジャー監督の音楽ドラマ。オスカー・ハマーステイン2世の音楽劇をハリー・クライナーが脚色し、撮影は「野獣部隊」のサム・リーヴィット。音楽はジョルジュ・ビゼエの原曲をアレンジしたものが使われている。出演するのは「拳銃の報酬」のハリー・ベラフォンテ、「日のあたる島」のドロシー・ダンドリッジ等。製作オットー・プレミンジャー。

1954年製作/アメリカ
原題:Carmen Jones
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1960年4月9日

ストーリー

第2次世界大戦中のお話。ジョー(ハリー・ベラフォンテ)は、南部駐屯黒人部隊の伍長で、近く航空部隊に転属の予定だ。気立てのいい婚約者シンディがいる。――そばのパラシュート工場にカルメン・ジョーンズという浮気娘(ドロシー・ダンドリッジ)が働いていた。美男のジョーに目をつけ、誘惑したが、相手にされなかった。が、工場でけんかしたカルメンを、メンソンヴィルの留置場へ護送する役目が彼に振られ、シンディとの結婚を延期して出発した。カルメンは途中でさんざん誘惑するが、ダメ。逃げかけて縛られ、河にさしかかった時、橋が落ちた。近くの自分の家で彼をもてなし、ついに誘惑しおおせた。翌朝、カルメンは消えていた。―軍拘置所のジョーにバラが差し入れられた。恋情はつのった。シンディは彼の心変わりを悲しんだ。カルメンはナイトクラブで彼の出所を待っていた。町へ来たヘビー級ボクサー、ハスキー・ミラーが彼女に目をつけ、また、そのマネージャーのラムもシカゴ行きを誘った。彼女の心は動かなかった。ラムは切符を残して、情婦フランキーと旅立った。ジョーが出所した。航空隊行きを許され、その夜出発しなければならなかった。カルメンはシカゴへ一緒に行こうといい出す。上官のブラウン軍曹が彼女を誘い、ジョーを怒らせた。殴り合いになり、カルメンとシカゴへ逃げた。安宿にいく週間も隠れた。脱走兵だ。金につまり、カルメンはフランキーに借金するため、ハスキーのジムへ行った。金はなく、腕飾りで金をつくったが、ジョーは金の出所を怪しんだ。その執念深さにイヤ気がさし、カルメンはハスキーの元へ行った。シンディが婚約者を探しに訪ねてきていた。ジョーが現れ、ナイフでハスキーを襲った。が、逆に打ち倒された。警官が来た。カルメンはジョーを裏口から逃した。シンディは諦めて去った。――ハスキーが南米のチャンピオン、キッド・ポンチョを破った時、観客席にいたカルメンはジョーにつかまった。一緒に逃げよう。断ると、逆上したジョーの手が首を絞めた。カルメンはこうなる運命を知っていた。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第12回 ゴールデングローブ賞(1955年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
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