革命の子供たち

劇場公開日:

解説

♀スターリンの私生児を生んだ女性とその息子の数奇なドラマをコミカルなタッチで描いた一編。監督・脚本は本作が長編劇映画デビューとなるピーター・ダンカン。製作はトリストラム・ミール。撮影はマーティン・マクグラス。音楽はナイジェル・ウェストレイク。美術はロジャー・フォード。編集はサイモン・マーティン。出演は「目撃」のジュディ・デイヴィス、「誘惑のアフロディーテ」のF・マーリー・エイブラハム、「シャイン」のジョフリー・ラッシュ、「日蔭のふたり」のレイチェル・グリフィス、「恋の闇 愛の光」のサム・ニール、新鋭のリチャード・ロクスバーグほか。

1996年製作/103分/オーストラリア
原題:Children of the Revolution
配給:シネマテン配給(東芝EMI=シネマチン提供)
劇場公開日:1998年4月4日

ストーリー

1951年、シドニー。共産主義者の女性ジョーン(ジュディ・デイヴィス)は、スターリン(F・マーリー・エイブラハム)に熱烈なファンレターを出してクレムリンに招待され、なんとスターリンと一夜を共にし、さらに彼を腹上死させてしまう。帰国したジョーンは妊娠に気づいたが、かねて彼女に求婚していたウェルチ(ジェフリー・ラッシュ)と結婚、息子ジョーを生んだ。母親仕込みの思想教育と神格化されたスターリン像を植え付けられて成長した成長したジョー(リチャード・ロクスバーグ)は、母が参加したヴェトナム戦争反対デモで婦警アンナ(レイチェル・グリフィス)と知り合い、一目惚れ。兵役を拒否して刑務所に入ったジョーは同房の男スランスキーから歴史を教えられ、政治を学ぶようになり、刑務所で浄化運動を開始するなど、“世直し”に目覚める。刑務所で起こった火事で鼻の下に火傷を負いながら看守を救った彼は特赦で出所後、アンナと結婚。ひげをのばしたショーはますますスターリンに似てくる。ある日、刑務官協会に招かれて講演したジョーはストライキをぶち上げて喝采を浴び、刑務官のスポークスマンに任命され、警官・刑務官組合のトップの座につく。政治家の汚職を告発したりと強引な改革でたちまち首相と並ぶ実力者にのぼりつめたジョーは、自身がスターリンの息子かどうか疑心暗鬼にかられながらも、“父”のように粛正を行い、独裁体制を固めていく。ジョーンはこのままでは息子は殺されると思って自分の過去を世間に公表。ジョーの威信は失墜した。その直後、ジョーンは自宅で謎の死を遂げ、ジョーは母殺しの罪で逮捕されたが、はたして、“真実”は誰にも分からないのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く