闇打つ心臓 Heart beating in the dark

劇場公開日:

解説

1982年に発表された8mm映画「闇打つ心臓」を、長崎俊一監督が主演の内藤剛志と室井滋を再び起用して35mm作品として制作。幼い子供を殺して逃げた過去を持つ恋人たちが再会し、かつての自分たちと同じように子供を殺して逃げる若い男女と交錯する。共演は「ブラックキス」の本多章一と「月とチェリー」の江口のりこ。

2005年製作/104分/日本
原題:Heart, beating in the dark
配給:オフィス・シロウズ/スローラーナー
劇場公開日:2006年4月8日

ストーリー

幼い子供を殺して逃げた過去を持つリンゴォ(内藤剛志)と伊奈子(室井滋)。リンゴォは電気店を経営し、妻とは別居しているものの、17才になる娘の父親であり、平凡な暮らしを送っていた。そこに、23年ぶりに伊奈子が訪ねてくる。同じ頃、自分の子供・夏美を殺して逃げている透(本多章一)と有紀(江口のりこ)がいた。二人は透の知り合いである律子の斡旋で、アパートの空き部屋に転がり込む。しかし、ここも二人にとっての安住の場所ではない。明日には、この部屋を出ていかなければならないのだ。二人はつかの間の安息を得たものの、蛇口から落ちる水滴の音と、どこからか聞こえてくる赤ん坊の泣き声に怯えていた。23年前、リンゴォと伊奈子もまた、透と有紀と同じように、生まれた子供を殺し、島本の斡旋した部屋に逃げ込んだ過去を持っていた。部屋に伊奈子が好きな矢沢永吉のポスターを貼り、息を潜め、傷つけあい、子供を殺した苦しみを忘れようとするかのようにセックスした……。再会したリンゴォは、伊奈子を一人暮らしの部屋に誘い、ドンペリと精一杯の男の手料理で伊奈子を迎えた。そんなリンゴォに伊奈子が言う。伊奈子は、ペットの卸し業を始めると言う。その資金を出資しないかとリンゴォにもちかける伊奈子に、再会の甘い気持ちが冷めていくリンゴォ。そのリンゴォを、高利貸しに追い詰められている伊奈子は責める。夜の部屋の中で、あの時と同じように時間が止まり、淀みはじめる。擦れ違う思いと、埋めることのできないお互いの距離を抱えながら、二組のカップルの夜が過ぎていく。

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