ピッグス インフェルノ

劇場公開日:

解説

浅野忠信初監督作品「トーリ」についてのドキュメンタリー映画「ソラノ」の山岡信貴が、「天然性侵略と模造愛」に先駆けて撮り上げた長編劇映画。前半の擬似ドキュメンタリーのスタイルから、クライマックスの謎めいた黙示録的風景に、悲しい愛の物語が描き出される。

2000年製作/89分/日本
配給:フライング・ジブ
劇場公開日:2005年11月26日

ストーリー

幼い我が子である兄妹を監禁し、彼らの禁じられた愛の軌跡を綴った作家、小林重吉。その書籍『pig's inferno』を脱稿後、小林は謎の失踪を遂げ、物語の真偽は不明なまま歳月は過ぎていった…。ドキュメンタリー作家のスナフキンは『pig's inferno』の真相を探るうち、その本に登場する監禁された兄と思われる青年に出会う。青年は牢にこもり、独り妹の思い出を綴った原稿を書き続けている。彼が囚われているのは、妹キョウカの想い出。記憶の深遠の果てまで彼女を追い求め、原稿を書き終えたその日に命を絶つのだという。スナフキンは街で出会った若い女占い師ローミを連れ、青年に死を思いとどまらせようとする。しかし、ローミの過去をも巻き込んで、事態は生死の境を超越した引き返すべくもない運命をたどっていく。

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