おにぎり ARCADIA物語

劇場公開日:

解説

東洋の「アルカディア」と呼ばれる山形県置賜地方を舞台に、“日本のお米”をテーマにして約2年間に及ぶ長期ロケを敢行して撮り上げた人間ドラマ。名作「津軽じょんがら節」、最近では「親分はイエス様」で知られる斎藤耕一監督が、“生命”の原風景を美しく活写する。

2004年製作/120分/日本
配給:映画「おにぎり」全国配給委員会
劇場公開日:2004年4月17日

ストーリー

東京からバイクに乗って、駆け落ち同然で山形県は置賜地方にやってきた若いカップル、慎二(吉永雄紀)と友美(大貫あんり)。あんりは売り出し前のロックバンドのメンバーで、恋愛関係を周囲から咎められ、逃げ出してきたのだった。地元の旅館に泊まったはいいものの、頼る人も行く当てもなく、途方に暮れてしまう。そんな彼らの境遇を察した旅館の番頭さんは、トクさんの農場へとふたりを連れてゆく。トクさんとは、農業を営む傍ら「大日本生き残り隊」を主催し、農業を学ぶ者の他、事情あってこの地に迷い込んできた人々も受け入れている農家の主人・篤郎(須貝智郎)のことだった。フォークシンガーとしても活躍しているトクさんに、慎二と友美は自分たちと近しいものを感じ、しばらくそこでやっかいになることに。そこにはふたりのほか、現代社会からはみ出した大人たちが集まって生活していた。東京から「いい男を探しにきた」という謎の女性、通称マダム(松原智恵子)。リストラされたヒラ銀行員(鹿内孝)。何やら訳ありで流れ着いた市議の元秘書(岡村洋一)。校内暴力で自信を失った元教師(江原修)。…などなどの、ひとくせもふたくせもありそうな面々だ。刺激的な都会と比べ、一見不便で物静かな田舎暮らしに辟易しながらも、ふたりは生まれて初めての米作りに挑戦する。農作業を通して、生きることに真剣に向き合っていくうちに、仕事、仲間、結婚、出産といった人生のターニング・ポイントを経験していくのだった。

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