カミナリ走る夏

劇場公開日:

解説

カミナリのように激しく刹那的に生きる青年と可憐な少女の過激で切ない逃避行の物語。監督は、三池崇史の右腕として助監督を長く務め、「殺し屋1」の続編にあたる「1-イチ-」で監督デビューした丹野雅仁。脚本は、「19」の渡辺一志。主演は「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」「ロッカーズ」の塚本高史。

2003年製作/日本
配給:日本出版販売
劇場公開日:2003年12月13日

ストーリー

千葉県のどこかの街。国道沿いのバッティングセンターでアルバイトをしている20歳の青年・暮己雷(塚本高史)。目つきは鋭く、何か重いものを背負っているかのような不穏な雰囲気を漂わせ、楽しいことなどなにもないかのように、雷はただ働いていた。そのバッティングセンターで、いつも退屈そうにヤクザのわし鼻(小木茂光)からお金をせびっている女子高生コンビ、夏生(伴杏里)とヒロコ(立花彩野)。イマドキの女の子そのものだが、夏生の瞳に時折り宿る、孤独な光に気づく者はだれもいない。ある日、雷の中に潜んでいた凶暴な“何か”が、目を覚ました。わし鼻をめちゃくちゃに殴りつけ、バッティングセンターの前に停めてあった冷酷な男・渋谷(渡辺一志)のセドリックに乗って、走り去っていく。彼を追って、夏生は夢中でセドリックの助手席に飛び乗り、ふたりは逃げた。孤独、不安、葛藤、恐れ…。ひとりぼっちだったふたりは、やがて少しずつ心を通わせるようになる。しかし、いつ渋谷が追いついてくるか分からない。雷は高校時代野球でバッテリーを組んでいたハジメ(千原浩史)のもとを訪れ、「青春を取り戻しにゆく」と告げる。そして、夏生をこれ以上巻き込むわけにはいかない、とハジメに彼女を預ける。走り出す雷。あのころの一球を取り戻すために。雷の瞳は、それまでになく異常なくらいに光り輝いていた。しかし、その頃渋谷は愛車セドリックと、車に乗せてあった大切なLP レコードを奪われて怒り心頭に達していた。常軌を逸した怒りに突き動かされた渋谷は、雷を執拗に追う。かたわらに、ボコボコに殴りつけた夏生を連れて……。

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