ぷりてぃ・ウーマン

劇場公開日:

解説

実在するおばあちゃん劇団をモデルに、芝居に第二の人生を見出した老女たちの奮闘ぶりを活写したコメディ。監督は「ショムニ」の渡邊孝好。脚色は「ダンボールハウスガール」の高橋美幸と「OL忠臣蔵」の真崎慎の共同。撮影を「月のあかり」の安田圭が担当している。主演は「狗神」の淡路恵子と「13階段」の西田尚美。

2003年製作/111分/日本
配給:シネカノン
劇場公開日:2003年5月10日

ストーリー

日がな一日、町の集会所で暇をつぶしている老人会“ともしび会”のリーダー的存在である葵(淡路恵子)は、市民サークルの発表会で芝居をやることを決意。仲間の梅子、幾代、ジェーン、琴江、小夜、頼子と共に“劇団ともしび”を発足させると、東京で挫折して里帰りしていたシナリオライターの孫娘・加奈子(西田尚美)の鞄の中から見つけたシナリオ『夕空、晴れて』を勝手に持ち出した上、強引に加奈子を巻き込んで演出までさせる。ところが、芝居に関して全くの素人である7人は科白覚えが悪く、演技もなかなか上達しない。しかも、主役を務めていた梅子が稽古中に倒れ、還らぬ人となってしまった。この事態に、事故の再発を恐れた市役所の福祉課課長・鮫島は公演中止を言い渡すが、それでは梅子の魂が浮かばれない。葵たちは、一回だけの公演を条件に稽古を続行。そして、いよいよ公演当日。梅子に代わって加奈子が主演を務めた劇団ともしびの旗揚げ&解散公演は、大成功のうちに幕が下ろされた……が、その直後、自信をつけた葵は“劇団ほのお”の旗揚げを宣言するのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚色
高橋美幸
真崎慎
企画
鈴木光
製作
鈴木光
プロデューサー
藤田義則
原田文宏
渡辺正子
撮影
安田圭
ステディカム
橋本桂二
美術
金田克美
音楽
佐橋俊彦
音楽プロデューサー
長崎行男
音楽コーディネーション
荒木浩三
録音
宮本久幸
音響効果
渡部健一
堀内みゆき
照明
金沢正夫
編集
奥原茂
衣裳
岩崎文男
須賀美波
選曲
石井ますみ
製作担当
宿崎恵造
助監督
中村隆彦
スクリプター
川野恵美
スチール
安保隆
撮影応援
鈴木慎二
録音応援
北村峰晴
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映画レビュー

5.0劇団ほのおは実在するらしい

2020年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

4.0昔のぷりてぃ・ウーマン?

2019年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

おばあちゃんたちのアマチュア劇団の話なのに「ぷりてぃ・ウーマン」って何?
静岡県藤枝市に実在する劇団ともしび(後に炎)の旗揚げ公演のお話、主宰の大石さき(映画では淡路恵子)さんは58歳(1975年)のころお年寄りを励ますために仲間とお芝居を始めました、驚くのは103歳で亡くなる(2019年没)まで850回を超える公演、日本最高齢の舞台女優でした。県からも数々の表彰、サントリー地域文化賞にも輝いています。劇は素人ですから学芸会レベルからのスタート、笑って泣ける家族愛をテーマにしたものから年寄詐欺やなんとチェ-ホフ、シェークスピアまで及びます。そんな大石さきさんの素晴らしい生き方こそ真の「ぷりてぃ・ウーマン」と呼べるのではないでしょうか。
そんな実話の物語に名女優達も燃えないわけがありませんね、正司照枝、イーデス・ハンソンさんは地のままかもしれませんが淡路恵子さんはじめ風見章子、 馬渕晴子、草村礼子、絵沢萠子さんはあえて芝居初心者の役を演じるのは難しかったことでしょうが素晴らしい。劇団員のほかにも脇を固める岸辺一徳、すまけい、佐藤允、風吹ジュンさんなど豪華出演陣、津川雅彦さんに加え出川哲朗、山田邦子、蛭子さんや山田隆夫、それに「金八先生」の名物おまわりさん(鈴木正幸)までチョイ役で出てきますので目が離せません。挫折した脚本家を演じた西田尚美さんは蒼々たる名優に交じって頑張っていたとは思いますが差は歴然、荒んだ心境描写なのでしょうかやたら煙草をふかし、タイアップのようにAsahiの缶ビールを飲む演出は時代遅れにしか見えなかったのは残念です。誰にも訪れる老いの問題、お芝居ではないにせよ生きがいを見つける大切さがじんわりと伝わってくる名作でした。

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odeonza
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