ぼくんち

劇場公開日:

解説

貧しくも逞しく生きる姉弟と、彼らを取り巻く人々との触れ合いを描いたドラマ。監督は「KT」の阪本順治。第43回文藝春秋漫画賞受賞の西原理恵子の同名コミックを基に、「顔」の宇野イサムが脚色。撮影を「青い春」の笠松則通が担当している。主演は「ナースのお仕事 ザ・ムービー」の観月ありさと、オーディションで選ばれた新人・矢本悠馬、「新・仁義なき戦い 謀殺」の田中優貴。第53回ベルリン国際映画祭出品、日本芸術文化振興会映画芸術振興事業作品。

2003年製作/115分/日本
配給:アスミック・エース=ミコット
劇場公開日:2003年4月12日

ストーリー

関西のようで、ないような“水平島”。そこに暮らす種ちがいの兄弟・一太(矢本悠馬)と二太(田中優貴)のもとに、買い物に出たきり半年も行方知れずだった母・今日子(鳳蘭)が、元ピンサロ嬢の姉・かの子(観月ありさ)を伴って帰ってきた。今日子はまたすぐいなくなったが、こうして姉弟3人の、ささやかな生活が始まった。水平島の人たちは、ちょっと変わっている。乱暴者だが、女子供には優しいチンピラのコウイチ(真木蔵人)。猫のように子供をたくさん生んだが、今は野良猫に囲まれて暮らすねこばあ。川の鉄屑を集めて暮らす、物知りの鉄じい(志賀勝)。ビニールハウスに3人の子供と暮らす男やもめの末吉。刑務所生活を繰り返す小悪党の安藤くん。味はまずいが、島に一軒しかないので繁盛している中華屋“新庄”。そして、二太が秘かな想いを寄せるも、お金のことにしか興味がない幼なじみのさおりちゃん。ある日、3人の家が人手に渡ってしまった。どうやら、今日子が新しい男に貢いだらしい。仕方なくアパートを借りて、ピンサロ勤めに戻るかの子。だが、そんな姉の姿に素直になれない一太は、独り立ちしたいとコウイチの下で裏家業の修行に精を出し、やがて一旗挙げて家を取り戻すのだと島を出て行く。一方、実はかの子の子だった二太にも別れの時が迫っていた。親戚のじっちゃんに貰われるのだ。旅立ちの日、二太はひとり、じっちゃんの船に乗り込む。こうして、息子を手放してしまったかの子は、しかし、またしても男に逃げられた母を許し、自分も二太に許してもらえるような母親になり、いつか二太を取り戻す決意をするのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚色
宇野イサム
原作
西原理恵子
製作総指揮
三宅澄二
畑利明
横濱豊行
眞澤洋士
亀井修
石川富康
木綿克己
青山悌三
豊島雅郎
プロデューサー
塚田有希
妹尾啓太
共同プロデューサー
渡邊直子
石川博
柘植靖司
撮影
笠松則通
美術
小川富美夫
音楽
はじめにきよし
音楽プロデューサー
谷奥孝司
主題歌
ガガガSP
録音
立石良二
整音
竹本洋二
音響効果
和田秀明
照明
杉本崇
編集
荒木健夫
衣装デザイン
有吉麻美
ライン・プロデューサー
清水圭太郎
助監督
中川裕介
スクリプター
鶴岡慎一郎
スチール
山本和美
全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.5ほのぼのした家族愛の映画かと思いきや、底辺の生活をする人々の妙にリ...

2013年12月18日
iPhoneアプリから投稿

ほのぼのした家族愛の映画かと思いきや、底辺の生活をする人々の妙にリアルな日常の描写にゾッとさせられる。でも何故かファンタジックな雰囲気もあるのだ。エンディング曲のガガガSP卒業が映画とリンクして、もはや恐怖の域‼︎

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ぬし
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「ぼくんち」以外にこんな作品をCheck-inしています。