刑務所の中 DOING TIME

劇場公開日:

解説

知られざる刑務所の中の、意外に快適な暮らしの様子を描出した喜劇。監督は「豚の報い」の崔洋一。自身の体験を基にした花輪和一による同名ベストセラー・コミックを、崔監督と「OUT」の鄭義信、「恋に唄えば♪」の中村義洋が共同で脚色。撮影を「命」の浜田毅が担当している。主演は「模倣犯」の山崎努。第76回本誌日本映画ベスト・テン第2位、日本映画助演男優賞(香川照之)受賞、第45回ブルーリボン賞監督賞受賞、第15回日刊スポーツ映画大賞助演男優賞(香川照之)受賞、日本映画ペンクラブ賞会員選出ベスト5日本映画第5位、芸術文化振興基金助成事業作品。

2002年製作/93分/日本
原題:Doing Time
配給:ザナドゥー
劇場公開日:2002年12月7日

ストーリー

銃砲刀剣類等不法所持及び火薬類取締法違反で懲役3年の実刑判決を受け、北海道・日高刑務所に送られたミリタリーおたくの中年・ハナワ。彼は、雑居房の4人の受刑者らと共に、厳しい規律に縛られながらもそれなりに快適な獄中ライフを過ごしていた。毎日繰り返される他愛のない会話、作業場での労働、2日に一度の入浴、夕食後のテレビ、お正月にはおせち料理も出るし、免業日には飲み物&お菓子付き映画鑑賞会もある。ところがある日、捜索(抜き打ち検査)で出所後の互いの連絡先をメモした紙片を発見された5人は、不正連絡で懲罰房に入れられてしまう。しかし、そこで黙々と薬袋を作ることになったハナワは、今までで一番充実した時間を過ごすのであった。

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スタッフ・キャスト

監督
脚色
崔洋一
鄭義信
中村義洋
原作
花輪和一
製作総指揮
石川富康
椎名桔平
企画
若杉正明
製作
若杉正明
プロデューサー
榎望
撮影
浜田毅
美術
磯見俊裕
音楽プロデューサー
佐々木次彦
録音
鈴木肇
音響効果
斎藤昌利
照明
松岡泰彦
編集
川瀬功
衣裳
鳥野圭子
製作担当
氏家英樹
助監督
中村隆彦
スクリプター
小泉篤美
スチール
平野晋子
デジタルエフェクト
内田剛史
今井元
VFXプロデューサー
佐藤高典
CGI
金井圭一
小榮浩
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映画レビュー

4.0正月の料理がおいしそうだった

2023年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

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ツネ

4.0劇場公開時鑑賞。シネクイントだったかな。

2022年7月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

原作は未読。アフタヌーン誌に連載していた『天水』が好きだったので、連載中に花輪氏が逮捕されて、かなりショックだった。まさかその体験を漫画にして映画化までされちゃうのだから人生何が起こるかわからない。
もっと殺伐としてるかと思ったら、何ともすっとぼけた味わいで、平和でのどかなお話だった。リンチもスタンドバトルもないので、つい「ちょっと体験してみてもいいかも」と思いそうになる。あぶない。

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なお

3.0ビューだね

2021年6月12日
iPhoneアプリから投稿

受刑者番号222の花輪が主人公で体験記だからほぼ実話でしょう。
映画のように実弾を発射したことあるのかわかんないけど、実際に銃砲刀不法所持で逮捕されたガンマニアの漫画家ハナワカズイチが描いた獄中漫画「刑務所の中」の実写映画化。
漫画家ならではの視点で凄く緻密に記録された刑務所ライフ。
実際に規則だらけで辛いはずなのだが、そこは心の持ちようというか。
ちびまるこちゃんの花輪クンの名前の由来の人。

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collectible

4.0文学的な時間と空間。

2021年2月8日
iPhoneアプリから投稿

傑作。
子供じみた収監生活を通して人の生を撮る。
無理にコミュニケーションしなくて良い、貧富の差も労働における能力の差も問われ無い。
ただ禁欲に寝て働いて喰う。
皆がそれにしっくり収まってしまっている。
何と文学的な時間と空間だろう。

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きねまっきい
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