ピストルオペラ

劇場公開日:

解説

殺し屋組織の内部抗争に巻き込まれた女殺し屋の戦いを、独特のセンスで描くフィルム・ノワール。監督は「結婚/陣内・原田御両家篇」の鈴木清順。脚本は「AVALON」の伊藤和典。撮影を「月」の前田米造が担当している。主演は「恋は舞い降りた。」の江角マキコ。第58回ヴェネチア国際映画祭特別招待作品。

2001年製作/112分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2001年10月27日

ストーリー

謎の殺し屋組織ギルドの番付ナンバー2昼行灯の萬が殺された。同じ頃、ピストルが恋人だと言うナンバー3の野良猫の元に、ギルドのエージェントである上京小夜子から仕事の依頼が入った。ところが野良猫は、何かの手違いからギルドの殺し屋生活指導の先生を撃ち殺すことになってしまう。戸惑う彼女に、「ふたりのうちどちらかを消すのが本来の目的ではなかったのか?」と助言するかつてのチャンプ・花田。ギルド内部は今、揺れているらしい。それから数日後、野良猫は上京に殺し屋ナンバー1で、ギルド内部を揺るがしている百眼の殺しを依頼される。クライアントはギルド自身。しかし、百眼の正体を誰も知らない。初めはその依頼を断る野良猫。だが、他のシングル・ランカーが次々に百眼に消されていく事態に、遂に彼女はその依頼を受けることを決意する。ところが、野良猫が仕留めた百眼だと名乗る男は別人だった。実は、百眼とは上京であり、全ては彼女が自らの引退の花道を華々しく飾る為に、自分を殺してくれる最強の殺し屋を求めて、殺し屋たちを戦わせていたゲームだったのだ。それを知った野良猫は、世界恐怖博覧会2の会場で上京と華麗な銃撃戦を展開し、見事、彼女を仕留めることに成功する。だが、そうして番付ナンバー1に輝いた野良猫をチャンプの座に返り咲こうと目論む花田の銃弾が襲った。しかし、野良猫は花田の眼前でナンバー1である自らの手でナンバー1である自らの命を奪うのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
特撮
樋口真嗣
脚本
伊藤和典
脚本協力
具留八介
橋本以蔵
久保直樹
猪爪慎一
製作総指揮
小澤俊晴
宮島秀司
石川博
菅原章
製作代表
岸田卓郎
迫本淳一
石川富康
宮川鑛一
小岐須直俊
プロデューサー
小椋悟
片嶋一貴
撮影
前田米造
美術監督
木村威夫
美術
安宅紀史
音楽ディレクター
植村尚太
手島正文
音楽
こだま和文
音楽プロデューサー
豊島直己
薮下晃正
主題歌
こだま和文
エゴラッピン
同時録音
臼井勝
整音
東京テレビセンター
音響
岩浪美和
音響効果
神保大介
照明
矢部一男
編集
鈴木晄
衣裳
長町佳奈子
アソシエイト・プロデューサー
関根康
深田誠剛
菅沢正浩
神田裕司
アシスタント・プロデューサー
田村健一
田中誠
田中美奈子
宮川健治
助監督
井原眞治
スクリプター
内田絢子
スチール
本多晃子
特殊造型
原口智生
山田陽
音楽協力
今佳昭
喜多真一
山下淳
選曲協力
鈴木潤一郎
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映画レビュー

4.0"殺しのブルース"

2023年12月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

楽しい

興奮

萌える

肥えたジュリーの不適な笑みが不気味にも序盤からテンポ良くEGO-WRAPPIN'の「サイコアナルシス」が流れるオープニングにはテンションがブチ上がり、こんなに魅力的な江角マキコが奇跡そのものでそれこそ鈴木清順の成せる技、役者を活かすも殺すも監督による演出次第か、当時10歳の韓 英恵はデビュー作でもある本作で子役ながら役者根性全開に鈴木清順のロリコン炸裂?で映倫に引っ掛からなかったのが不思議にも!?

これが『殺しの烙印』の続編ってよりは後日談であり奇妙で奇想天外な世界観は"大正浪漫三部作"から『カポネ大いに泣く』を繰り返し描いているようで、難解さは影を潜めた代わりにシッチャカメッチャカに乱れた物語展開とオドロオドロしい雰囲気に雑で適当に思える演出が乱暴にも、衰えない木村威夫の美術的センスが魅せられる映像のLookとそこにハマるキャラが逸品の山口小夜子と樹木希林の正反対な存在感、清順作品にドンピシャの永瀬正敏が期待を裏切らない役柄で、どうせなら花田五郎は宍戸錠でいけなかったのか!?

公開時にフォーラム仙台にて初鑑賞。

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万年 東一

3.5江角マキコ讃江

2022年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前略、江角マキコ様。『ピストルオペラ』拝見いたしました。
ステキな映画でした。ほとんどあなたのプロモーション・ビデオみたいな作品でしたね。

正直いってなんのこっちゃよくわからん映画だったけど、そんなこと、どーでもいいのです。
あなたと小夜子さんをはじめとしたイカした役者たちの演技と、イカした絵(画面)を観ているだけで、僕はほんとに愉しかったです(昔、高校生の時に観た寺山修司の映画をちょっと思い出したりもしました)。

そして、何よりも、今回、僕はあなたのカッコよさを改めて認識させられました。抜群のスタイル、引き締まった表情、エロキューション……カッコよすぎです。

そういえば、あなたのことをこのごろ全然見かけないなと思ったら、芸能界を引退していたのですね。残念です。
せっかくの逸材なんだから、もっともっと、この映画みたいなイカれた作品に出演して我々を魅了してほしかったデス。

草草

※今回は死語を復活させて書いてみました🦑

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peke

5.0フィルムノワールって

2021年5月23日
iPhoneアプリから投稿

言葉を初めて知った作品。正直難解で辻褄合わせをしながら観ると頭おかしくなりそうで、不思議な浮遊感がw個人的には山口小夜子さんの再発見と江角マキコさんの再認が叶った作品◎途中の江角マキコさんの自慰シーンが印象として衝撃。芸術だわ(^^)

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tomokuni0714

2.5流石鈴木清順 ぶっ飛んでます

2015年3月29日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

凄いですね〜、ぶっ飛んでますね〜(^o^)

ストーリーは傑作『殺しの烙印』を元にしているので先に観ておく必要性がありますね。
何しろ理解しょうと思ったら最低でも『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』以降の作品は観ておかないと完全に「なんだこりゃ!」状態になるのは間違いありませんからねえ。
特集上映でほぼ総ての作品を観れた私でも最後の30分は流石に心の中で「爺さ〜ん!頼むから説明してくれ〜!」と叫んでましたから(>_<)

江角マキコの颯爽とした殺し屋振りは素晴らしかったですねぇ。

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