ショコキ!

劇場公開日:

解説

高層ビルのエレベーター(昇降機)に閉じ込められた人々が繰り広げる人間模様を描いたシチュエーション・コメディ。監督は、お笑い集団ジョビジョバのリーダーであるマギーで、本作が初監督作品となる。脚本は児島雄一(マギー監督の本名)。撮影を「殺し KOROSHI」の佐光朗が担当している。主演は、「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ ウルトラマンガイア―超時空の大決戦―」の純名里沙、「緑の街」の河相我聞、「プロゴルファー織部金次郎5 愛しのロストボール」のモト冬樹、「天国から来た男たち THE GUYS FROM PARADISE」の遠藤憲一、「死びとの恋わずらい」の本田博太郎、「アナザヘヴン」の大島蓉子、「LOVE SONG」のジョビジョバ。日本芸術文化振興会芸術団体等基盤整備事業作品。スーパー16ミリからのブローアップ。

2001年製作/94分/日本
原題:Shokoki
配給:ゼアリズエンタープライズ
劇場公開日:2001年10月13日

ストーリー

高層ビルの2台のエレベーターが、突然停止した。その1台に閉じ込められたのは、可愛い顔の割には地味なOL・由美、妙に軽くておしゃべりなピザ配達員のタカシ、リストラされたサラリーマン・浜村、時間に追われているTVディレクターの神林、物静かな中年・関根、こてこてのおばちゃん・静江というどこにでもいそうなフツーの6人。破壊されたインターホン、携帯電話も通じない密室の中、1時間が経過した。彼らは、持ち前の明るさで盛り上げようとするタカシを中心に自分のことを話し始める。常に新しい番組を作らなければならないプレッシャーを感じている神林、自分の殻を破りたいと女優オーディションを受けたが落選した由美、関根は実はリストラされた浜村の社長で、静江も本当は33歳で妊娠中だった。ところで、もう1台のエレベーターにはロケ現場に向かう途中のお笑い集団ジョビジョバ2のメンバー6人が乗っていた。彼らは、リーダーのマギーを中心にこのシチュエーションを利用した映画の構想を練っていた。しかし、リアルさを追求するマギーに対して、他のメンバーは無責任に奇想天外なアイデアを出すばかりでなかなか纏りそうもない。一方その頃、隣のエレベーターでは浜村の吹くオカリ~ナで乗員の心は癒されつつあった。とその時、エレベーターの隠し扉の向こうから、整備士の青年が現れた。仕事をサボって居眠りしていたと言うマイペースな彼に、初めのうち6人は憤りを感じるも、次第に心にゆとりを持つようになっていく。やがて、エレベーターが復帰した。1階へ到着した6人は、つめかけた報道陣に囲まれインタビューを受けながら、それぞれの日常生活へ戻って行く。だが、由美だけは神林によって女優になることになった。そして騒ぎも一段落した頃、漸くジョビジョバを乗せたもう1台のエレベーターが到着した。インタビューされることを期待していた彼ら。しかし、そこには既に誰もいなかった。

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