REX 恐竜物語

劇場公開日:

解説

現代に甦った恐竜の赤ちゃんと少女との触れ合いを描くSFファンタジー。畑正憲の原作『恐竜物語』(角川書店・刊)をもとに「天と地と」の角川春樹が監督。脚本は角川と「いつかギラギラする日」の丸山昇一。ダイアローグライターを内館牧子。撮影は「遠き落日」の飯村雅彦。恐竜製作を『E.T.』などのカルロ・ランバルディが担当。テレビCFなどで人気の11歳の安達祐実が映画初出演で主人公の少女・千恵役を演じた。

1993年製作/106分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1993年7月3日

ストーリー

立野千恵は古生物学者の父・昭吉、助手の盛岡大助、TVプロデューサーの福富らと共に、アイヌの不思議な老人・信田に案内されるままに原生林の奥にある洞窟へ出かけ、そこで氷に包まれた恐竜の卵を発見する。卵を孵化させるために昭吉と離婚した千恵の母で発生学の第一人者・直美もニューヨークから戻ってくるが、千恵はイメージとは全く違う母親にがっかり。一方卵は千恵の努力もあって無事孵化に成功し、レックスと名づけられた恐竜は千恵を母親代わりに順調に育つ。だが、一躍世界の注目の的となったレックスはCM出演や取材が相次ぎ、徐々に元気をなくしていった。しかも立野と袂を分かった盛岡が政府と結託してレックスを引き渡すよう要求した。千恵はひそかにレックスを連れ出し、同級生の健太の協力も得て盛岡らの追求をかわして無事レックスを元の洞窟へと戻す。そこにはレックスの母がいるはずだった。千恵のもとにも愛情に目覚めた母・直美が戻ってくるのだった。

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映画レビュー

3.0畑正憲さんを偲んで

2023年5月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

萌える

畑正憲さん
2023年4月5日に心筋梗塞のため搬送先の病院において87歳で他界

原作は『子猫物語』の畑正憲
監督と脚本は『天と地と』『時をかける少女(1997年)』『笑う警官』『みをつくし料理帖』の角川春樹
脚本は他に『野獣死すべし』『晴れ、ときどき殺人』『紳士同盟』『いつかギラギラする日』『犬、走る DOG RACE』『走れ!イチロー』『凶気の桜』『鳶がクルリと』『カメレオン』『一度も撃ってません 』の丸山昇一

93年の大ヒット映画
子供向け映画
もしくはファミリー映画
その年の27時間テレビで北野武監督が『ソナチネ』に客が入らず『REX』くらい入ればと嫉妬した作品
自分はなぜか初鑑賞

元夫婦の学者のタッグで現代の世に恐竜を誕生させ2人の娘が母親代わりになって育てる話

今から30年前の作品
肝腎要の恐竜REXがまあなんというかアレである
これはもうしかたがない

主演は当時天才子役として一世風靡した安達祐実
子供嫌いのためかじつはあまり好きじゃなかった
だからこの作品は遠ざかったのかも
やっぱりいろいろと経験を積んだ今の安達祐実の方が良いな

当時子役だった山崎裕太も共演していた
千恵を助ける役回り
スノーモービルも操縦しちゃう
サッカーボールを蹴って人にぶつけてやっつけるスタイルはコナンくんより少し早い
だが門番の木梨より遅い
木梨憲武は偉大だ

馬小屋にREXがやってきたときの犬の芝居?に感動した
よく訓練されている
賢い
犬だからもうこの世にいないとわかると余計泣けてくる

ミサンガとかローラースケートとか時代を感じさせる

REXとの別れが不可解というか強引な気がする

エンドロールのあとに本当のエンディング

CMネタが懐かしい

配役
昭良と直美の娘の立野千恵に安達祐実
千恵の父で古生物学者の立野昭良に渡瀬恒彦
昭良の元妻で発生学の権威の伊藤直美に大竹しのぶ
昭良と親しいテレビ局JTVのプロデューサーの福富吉行に伊武雅刀
洞窟ガイドで川で砂金を採取して生活している信田仙次郎に常田富士男
直美の母で昭良千恵親子と同居している伊藤早苗に草笛光子
昭良の助手の盛岡大助に平田満
登校拒否児の千恵と同じクラスの愛川健太に山崎裕太
内閣調査局のヒラ職員の坂本久夫に佐藤蛾次郎
CMでREXと共演する女優に樹木希林
犬を連れた婦人に塩沢とき

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野川新栄

1.0子猫物語は越えられない!

2021年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『ジュラシックパーク』による恐竜人気、『家なき子』以前の可愛い安達祐実が見れるとあっては楽に興行収入があるはず・・・と目論んだ角川春樹が映画公開中に麻薬密輸容疑で逮捕される。

 序盤の壮大な空撮ロケなんてのは雄大で期待感たっぷり。洞窟では・・・う~む、人が飛んじゃうんですね。金をかけたインディ・・・じゃなくて「8時だよ!全員集合」みたい。そんなとき未来的なピラミッドクリスタルの中にどくろ。

 産みっぱなしの母親(大竹)も協力することになって孵化させようとする。海ガメの卵に核を入れるなんて、なかなかいいかもしれない・・・と思ったのも束の間。オカリナで家路を吹くと孵ったのだ。
 維持費に莫大な金がかかるのでCM出演を数多くこなすものの、体力の衰えが・・・ということで、巣へ返すことを決意するが、その展開がまさに子供向け。ETの模倣。

 それにしても、ムーの神殿って・・・篠田さんがいることはいいんだが・・・誰だ?!で、最後のシーンは一体・・・これでひと儲けできるじゃん・・・

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kossy

4.0ナイス・チャレンジ

2020年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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odeonza

2.5同情するなら予算くれ!

2019年11月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

楽しい

単純

幸せ

懐かしの空前の恐竜ブームに沸いた1993年夏。
その火付け役は言うまでもなくハリウッドのメガヒット超リアルCG恐竜映画だが、同時期に日本で作られたのが、本作。
月とすっぽん、雲泥の差のレベルや技術や出来や面白さも言うまでもなく…。
あちらとは全くのジャンル違いのファミリー向けファンタジーなのだから比較にもならないくらい仕方ないのだけれど…。

見るのは子供の頃に劇場で観て以来だから、26年前!
可愛い女の子だった安達祐実もそりゃあ大人の女性になるわな…。
にしても、所々、こんなにトンデモだったっけ??
恐竜の卵を探しに北海道の洞窟へ。
案内人の老人が空を飛ぶ!
水晶ドクロやガラスケースみたいな物の中に入れられ奉られている卵。(一応ムー大陸の…という設定だが、何じゃありゃ!?)
卵を手に入れ、崩壊する洞窟。不思議な光が発し、急にファンタジー!
なかなか孵化せず、卵のまま死んでしまった…と、その時、安達祐実演じる千恵がオカリナを吹いたら、何と生き返った!
遂に誕生した赤ちゃん恐竜=REXは、ぬいぐるみ感や着ぐるみ感丸出し…。(一応『E.T.』のクリエイターが手掛け、それなりに可愛いのは可愛いが…)
そんなREX誕生に喜ぶ実力派俳優たちの寒い演技、チープな演出。(監督は、大麻で逮捕歴もあるあの大物)
時の人ならぬ時の恐竜となったREXで金儲けを企むステレオタイプな欲深悪役。
出演したピップエレキバンのCMでは、今は亡きあの名女優と共演。
クリスマスのレストランでのドタバタはまるでコント。
キリないツッコミ所やらタイアップやら、真面目に映画作ってんのかい!?

まあ、でも、千恵とREXの交流にはほっこり。
殻に閉じ籠りがちで、久々に母親に再会するも研究一筋の母親に落胆。
孤独な少女とこの世にたった一頭の恐竜の赤ちゃん。
REXの良き母親になろうとし、悪漢から守ろうとする千恵の姿は健気。
クリスマス、千恵とREXがダンスするシーンは数少ない本作のなかなかいいシーン。
ほとんど安達祐実とREXの可愛らしさや魅力だけの作品。言わば、PV。
安達祐実は本作が映画デビュー。あの名台詞の名作TVドラマは翌年。

REXを卵があった洞窟に返そうとする千恵。北海道を珍騒動したり、スノーモービルに乗ってアクションしたり、気球に乗って大冒険!
さながら、実写版『ドラえもん』みたいな感じ。
千恵と家族のドラマも並行して。
千恵は自閉症という設定らしいが、誤解生みそうなその描写はクレームあったとか。

超久々に見たら、ミサンガとかピーマン嫌いとか、何となく覚えてた点も。
話の展開も所々。
昔は子供心に面白かったって事なのかな…??
今見ると、健全なファミリー向けファンタジーではあるけれど、う~ん…(^^;
今なら技術や予算がアップし、もうちょっとマシな和製恐竜メルヘン作れるかもしれないけど、当時はこれで精一杯でした。
見てたら、つい思ってしまった。

同情するなら、予算くれ!

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近大
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