明治剣客浪漫譚 るろうに剣心 維新志士への鎮魂歌

劇場公開日:

解説

明治期を生きる伝説の剣士・緋村剣心と、明治政府転覆を企む維新志士たちの闘いを描いた長編時代劇アニメーション。テレビ・シリーズの好評を受けて作られた劇場版である。監督はテレビ・アニメ『赤ずきんチャチャ』の辻初樹。『週刊少年ジャンプ』連載の和月伸宏の同名人気コミックを、「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急!まぼろしの汽車」の大橋志吉が脚色している。主人公の声を演じるのは、同作のテレビ・シリーズと同じく「ブラック・ジャック」の涼風真世。共演に「GOING WEST 西へ…」の藤谷美紀、「THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の宮村優子ほか。

1997年製作/90分/日本
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場公開日:1997年12月20日

ストーリー

明治11年、横浜見物にやってきた剣心とその仲間たちは、外国人水兵たちが暴れているのを止めようとしたことから、朱鷺という美しい娘と侍姿の男・時雨と知り合った。お互いに勝るとも劣らない刀さばきに、剣心と時雨はすっかり意気投合する。ところが、時雨はかつて明治維新前夜に討幕派の薩摩と長州を倒そうとした維新志士のひとりで、志士の中心的存在であった高槻厳達を斬った剣心とはいわば仇同士であった。そんな因縁で結ばれているとは気づかないふたりは、次第に親密になっていく。その頃、時雨は腐りきった明治政府を転覆させ、再び維新を起こそうともくろんでいた。エゲレス国賓来日の情報を得た時雨は、維新志士の残党らを集め、パレードを襲う計画を立てる。だが、陸軍幹部の田母野がその計画に便乗しようと考えていた。田母野は時雨の部下の加治木に軍の武器を横流して、その武器が使用されることで山県陸軍卿を窮地に追い込み、その後釜に座ろうとしている。時雨の不穏な動きを心配した朱鷺が剣心に相談したことから、剣心は時雨の計画の全貌を知った。パレード当日、エゲレス国賓が到着した迎賓館付近に隠れていた時雨たちは攻撃を開始し、警備の軍隊と壮絶な戦いを展開する。多くの血が流される中、剣心は時雨を説得して戦いを終結させたが、そこへ田母野が乱入し、問答無用で銃の一斉射撃を浴びせかけた。朱鷺を守ろうとした時雨は死んでしまい、怒り心頭の剣心は、田母野に渾身の一撃をくわえ、その身柄を後から来た山県陸軍卿に渡す。数日後、剣心たちは、時雨の遺骨を抱えた朱鷺が故郷へ帰るのを見送った。

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映画レビュー

3.0映画でなくても良かったんじゃ

2021年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

本編の京都編以降のオリジナルストーリー。
内容そのものは分かりやすいしテレビアニメの流れをそのまま汲んでて面白いと思うのだけれど、そもそもテレビで原作とは違うオリジナルストーリーを30話ほど放映していたなかで、わざわざテレビアニメ4.5話くらいのボリュームの本作を映画として出した意味は何だったのだろう?
映画作品らしい奇抜な(あるいは派手な)内容というわけでもないし、テレビで充分だったのではないかと思えてならない。

もう一つ、
テレビアニメの劇場版はアニメ視聴者がほぼそのまま観客になりうるのだとは思うものの、そうは言っても初見の人も一定数想定されるのもまた映画の特徴だと思う。
冒頭にもう少し補足的な薫のナレーションとかあれば、単体で観てもより楽しめるだろうなと感じた。

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まりぽっさ

3.0閃光多くない?

2021年4月26日
Androidアプリから投稿

興奮

剣心の過去を背負い不殺を貫く姿、やはり何か干し柿みたいな噛みごたえがある。
アニメ映画としては特にめっちゃ凄いという感じでもなく、普通。むしろ演出が一本調子だったり、説明台詞が目立っていたりでなんだか退屈だった。
GYAO!

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棒人間

5.0剣心ファン、幕末ファンなら、楽しめると思います!

2020年3月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

興奮

 るろうに剣心ファン、幕末ファンなら、楽しめる作品だと思います。かくゆう私も大満足でした!何気にゲストキャラの声優さんはかなり豪華!けっこう力の入った作品だったんですね。
 ゲストキャラ、ストーリーともに抜群によかったです。特に、時雨は、対抗キャラとしては◎。形としては敵対しているものの、悪じゃなく、もう一つの正義。ちょうど幕末に旧幕府軍と新政府軍が戦ったのと同じようにどちらが正しくてどちらが間違ってるではない戦いに浪漫を感じます。幕末〜明治の時代を少しかじった人間としては、一言一言が心に突き刺さる。女性を悪漢から守ろうとする姿勢や、弥彦への対応など、人間力が高いところもまたいいですね。
 そんな、時雨と剣心を中心としたストーリー展開も抜群でした。多数の命を糧に成立した新政府が腐敗していることを嘆きもう一度立て直そうとする正義と、もう戦いによって新世代の命は落とさせないという正義の衝突、感慨深いものがあります。田母野と加治木という根っからの悪役を用意しているのも、またいい演出でしたね。
 ただ、いくつか思ったことはありましたね。。
・L'Arc~en~Cielの虹のタイミングはミスってましたね。冒頭のご陽気なや列車旅にあの曲はめちゃくちゃミスマッチ・・。エンディングテーマぐらいの方がよかった気が。。
・冒頭の剣心vs厳達のシーンの回想が、しつこい。。何回おんなじシーン見せんの?と、途中から辟易してきました。
・時雨だけ全員から名字で呼ばれてるんですね。せめて朱鷺さんは滝魅と呼んであげてほしかった。。剣心の死に際に、薫が「緋村ーー!!」って言ってるイメージですよね?スゴく違和感(笑)
・「維新志士への鎮魂歌」というタイトルですが、時雨も厳達も維新志士じゃないですけど。。この副題の意味ってなんだろうと考えてしましました。

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かつ
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