四姉妹物語(1995)

劇場公開日:

解説

菓子メーカーの江崎グリコのCMが生んだキャラクター“四姉妹”を主人公に、結婚披露宴の最中に起きた殺人事件の犯人探しをコメディタッチで描いたミステリー。監督は「良いおっぱい悪いおっぱい」の本田昌広。脚本は人気作家・赤川次郎の原案を元に、「NOBODY」で切れ味の鋭い演出を魅せた大川俊道が担当している。主演の四姉妹にふんするのは、CM同様、清水美砂、牧瀬里穂、中江有里、今村雅美の四人。

1995年製作/103分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1995年1月28日

ストーリー

小暮家の長女・すなみの元に、豪華客船で東京湾内をクルージングしながら催される結婚披露パーティーの招待状が、短大時代の友人・明日香から送られてきた。単身赴任で札幌に行っている父・謙三に会いに行く四女・えなみを残して、次女・ちなみの運転する車で出掛けたすなみは、三女・こなみの持っていたバーゲン会場の招待状と式の招待状を取り違えてパーティー会場へ行ってしまう。花嫁の親友ということですなみは会場に入れたが、間違いに気づいたこなみは姉の招待状と交換しようとやって来たついでに、招待状を忘れたという男・樋口とともに会場に入っていった、二人を降ろして帰宅途中だったちなみも、車をぶつけられそうになった男を追いかけるうち、すなみの友人の結婚披露パーティー会場へとたどりつく。男は沖田という刑事で、このパーティーの警備を依頼されていたのだ。さらに謙三の都合で予定をキャンセルされたえなみまでが、趣味のビデオカメラを持って会場に現れる。四姉妹が揃ってやがてパーティは華やかに開催されるが、お色直しのために控室に戻った明日香が何者かにナイフで刺し殺されてしまった。船内がパニックに陥る中、ウェディングドレスをこっそり着ていたちなみが花嫁と間違えられて、樋口にボートで攫われてしまう。すなみは披露宴の前に明日香が言った言葉から彼女と最後に別れたバー“プライム”を訪れ、明日香がそこのピアノ弾き・西村と愛し合いながら別れていたことを知る。樋口の居所を掴んだ警察は彼を逮捕するために現場に急行するが、彼が犯人でないと信じるちなみとこなみの邪魔が入り、取り逃がしてしまった。ちなみと入れ替わるように樋口と一緒に逃亡したこなみは、彼が新郎の小日向に捨てられた麗子という女のために、彼を殴りたくてパーティ会場に行ったことを知る。真相は明日香の財産を狙った小日向と麗子が仕組んだことで、その犯罪をカムフラージュするために、麗子が樋口を利用したのだった。樋口は麗子のために再び小日向の元を訪れ、反対に命を狙われるが、すんでのところで駆けつけた警察に助けられ、小日向は逮捕される。だが、明日香殺しの真犯人は、えなみの撮影したビデオから西村だったことが判明する。小日向の陰謀を告げに明日香に会いに来た西村は、揉み合ううちに誤って彼女を刺してしまったのだった。事件を解決した四姉妹は、謙三が仲人を頼まれた知人の結婚式に出席して、自分たちもいつかは幸せな結婚をすると心の中で思うのだった。

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