優駿 ORACION

劇場公開日:

解説

一頭のサラブレッドをめぐる牧場主や馬主、調教師、厩務員、騎手などさまざまな人人の生き様を描く。宮本輝原作の同名小説の映画化で、脚本はTV「ここの岸より」の池端俊策が執筆。監督はこれが第一作となるTV「北の国から」の杉田成道、撮影は「密約 外務省機密漏洩事件」の斎藤孝雄がそれぞれ担当。

1988年製作/128分/日本
原題:Oracion
配給:東宝
劇場公開日:1988年7月23日

ストーリー

北海道・静内の牧場主・渡海千造と息子・博正の夢は、名馬をつくりダービーを制覇することだった。そして伝説の名馬ゴドルフィンの血をひく仔馬オラシオンが無事産まれた。和具工業社長の平八郎は二つの悩みを抱えていた。一つは会社の危機で、もう一つは娘の久美子も知らない腹違いの弟・誠の存在だった。しかも腎不全で、父親の腎臓移植が必要なほど重病だった。和具はオラシオンを3千万円で買い、夢を託すことにした。一方、久美子はオラシオンの馬主となり、弟と知らされた誠の見舞いに通った。やがてオラシオンは博正の手を離れ、大牧場へと移された。本格的な調教を受けるためだ。一時は脚のケガで競争馬生命を危ぶまれたが、奇跡的に回復していった。和具平八郎、久美子、誠、渡海父子、それぞれの夢がオラシオンに託されていた。そしてオラシオンは見事デビュー戦で優勝。誠はこの晴れ姿を見れずに死に和具は会社を買収され、渡海も胃ガンでダービー直前に息を引きとった。ケガの後遺症が心配だったオラシオンだが、ダービーで優勝、和具は久美子、博正と共に、牧場を始めることにした。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第12回 日本アカデミー賞(1989年)

受賞

音楽賞 三枝成彰

ノミネート

作品賞  
主演女優賞 斉藤由貴
助演男優賞 緒形拳
助演男優賞 田中邦衛
新人俳優賞 緒形直人
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映画レビュー

3.5宮本輝原作の映画化として及第点

2020年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

数々の名作を手がけ続けてきた宮本輝氏だが、映画化という観点でいくと成功したといえる作品を挙げることが難しかったりする。是枝裕和監督のデビュー作「幻の光」は良作だし、松坂慶子と真田広之が素敵だった「道頓堀川」も好きな作品ではあるが、なぜか興行面も含めて皆ハッピー…みたいな結果で執着した作品が少ない気がする。
その中にあって、「優駿 ORACION」は及第点をつけられる…かな。随分と端折っているし、ツッコミどころもあるが、「北の国から」の杉田成道の映画監督1作目として面目躍如たる部分も垣間見ることができる。緒形拳さん、仲代達矢、田中邦衛という面々の若き日の姿など、至福の瞬間でもある。

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大塚史貴

2.5ゴドルフィン

2024年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2024年2月14日
映画 #優駿 ORACION (1988年)鑑賞

北海道の無名の牧場で生まれた卓越した才能を持つ“オラシオン(祈り)”と名付けられた1頭の競走馬が日本ダービーを目指す

#宮本輝 の小説を
#緒形直人 と #緒形拳 の親子役での共演
#緒形拳 と #仲代達矢 の共演
など話題性は十分でしたね

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とし

3.0この話道義的に無理がある。移植を受けなければ死ぬという息子がいなが...

2022年8月8日
iPhoneアプリから投稿

この話道義的に無理がある。移植を受けなければ死ぬという息子がいながらそれを断る父。彼を筆頭にろくでも登場人物ばかりだ。こんな奴必要?という人物も多い。
ダービーの映像は迫力あった(そりゃそうだ本物だもの 笑)が、殺処分のリスクを抱えた馬を走らせるって、ここにも道義的問題が。
時代のせいか、ボソボソと何言ってるか分からないセリフがやたら多いのもイライラ。
とてもじゃないが感動はできないぞ(笑笑)

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はむひろみ
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