まぐろのしっぽ

劇場公開日:

解説

借金の返済の為にまぐろ漁船に乗り込むことになった青年と、彼を取り巻く人々の心の交流を描いた青春ドラマ。監督は新人の渡辺聡。脚本は小林正和が担当している。尚、本作は新しい才能を発掘する目的で始まったCX系深夜番組『つんくタウン』の番組中の企画「1千万円で映画を作ろう」の第二弾企画として誕生した作品で、日本大学芸術学部の学生たちが中心となって製作されている。スーパー16ミリからのブローアップ。

2000年製作/86分/日本
配給:つんくタウンFILMS
劇場公開日:2000年4月22日

ストーリー

ネットビジネスの会社経営に失敗し、多額の借金を背負ってしまった涼汰は、2000年の元旦に出航するまぐろ漁船に乗って、借金を返済しようとしていた。借金取りの監視の下、出航の日まで淡々とした日々を送る涼汰。そんな彼の元へ、様々な人が借金の肩代わりを申し出てくれる。別れた妻の美緒、昔の恋人の彗子、高校時代からの親友の浦木、そしてたったひとりの肉親である妹の響。だが、涼汰は彼らの申し出を全て断るのだった。29年間、何も考えずに生きてきた自分。そんな自分を愛してくれる人々へ、自分なりの答えを出す為に。いよいよ大晦日の晩、覚悟を決め港へやってきた涼汰は、彼の代わりに船に乗ろうとしていた浦木に愛の告白を受ける。しかし、既に涼汰の気持ちは変わらなかった。そして彼は、まぐろ漁船に乗り込むのだった……。

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