劇場公開日 1989年6月17日

226のレビュー・感想・評価

全14件を表示

3.0キャスト...

2024年3月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

これだけ豪華なキャスト陣が
少しもったいない使われ方で残念...

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ととジョニー

3.0クーデター

2024年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

単純

興奮

昭和11年(1936)に陸軍の青年将校が、政治体制に不満を抱き、武装蜂起、要人暗殺のあと天皇陛下への上奏を要求する。
この作品は五社作品らしく、武装蜂起から瓦解までを、軍の視点のみで描いており、日本社会の状況から民衆の支持が得られなかったことはよく分かる。
この時点で軍隊組織に問題があったことが暗示されている。

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いやよセブン

2.5歴史の勉強に良い

2023年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

教科書で習った程度の事件であったが、じっさいにはそこに至るまでの青年たちの思いや情熱があったと知る作品。
五社監督ならもっと毒があるかと思ってたけれどそれは抑え気味。
映画として面白いかは微妙だけれど、青年たちの純粋すぎた悲しみに思いをはせて、二度と同じ事態が起きないようにしなくてはならないと感じた。

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こまめぞう

4.0「日本のいちばん長い日」の226事件版を撮ろうとしたのだと思います

2022年1月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

何故、本作を五社英雄監督が撮ったのでしょうか?
もし本作を他の監督が撮っていたならどうだったでしょうか?
もし岡本喜八監督が撮っていたなら?
もし深作欣二監督が撮っていたなら?
そんな思いに捕らわれてしまいます

226事件の映画は幾つもあるようですが、やはり高倉健と吉永小百合が主演した「動乱」がまず思いだされます
東宝の森谷司郎監督が1980年に東映で撮った作品です

しかしその内容は皇道派の青年将校達の狂気と利用されただけの哀れさを描いて反戦映画とするのか?
その中で運命に翻弄される男女のメロドラマなのか?
226事変のドキュメントをリアルに描くのか?
全部やろうとしてみんな中途半端に終わってしまっていました
ハイライトたる肝心の226事件そのものもほんの少しで全くもの足らないものでした
興行成績も二大スーパースターを配していながらあまり冴えないものでした
挙げ句の果てには、軍国主義を美化しているとまでむちゃくちゃな難癖をつけられてしまうのです

本作はその「動乱」を反面教師にして出発したように感じます

前半はいきなり226事件が始まり、事件の推移をまるでドキュメンタリーのように克明に映像化していきます
あまりにもリアルです
首相官邸、山王ホテルなどのセット、衣装、小道具、エキストラの兵士達の動きも何もかもリアルです
実物大で実際にキャタピラで走行する3台の戦車はなんちゃっての形状ですが、それらしさは十分に備えており白けてしまうようなものではありません

名カメラマン森田富士郎の撮影も雪の冷たさを感じる色温度での映像が見事です

つまりドキュメンタリー的な実録映画を志向したのです

なのに反乱が失敗してからの後半はぐだぐだになります
集中力は失われて焦点はぼやけてしまうのです

五社監督は結局一体何を撮りたかったのでしょうか?
テーマは何だったのでしょうか?
226事件の実像をリアルに描こうとしたはずではなかったのか?
ならば後半で、なぜ妻や子供との回想シーンをそれぞれにとってつけたようなっているのでしょうか?

決起した青年将校達とその妻、病気で決起に参加出来ない男とその兄を取り巻く感動的なドラマが本当は予定されていたように思えてなりません

しかし、五社監督はそんなセンチメンタルなもの撮りたくなかったのだと思います
いや撮ろうとして止めたのだと思います
そんなものなんの意味があるのか?と
実録的映画に傾斜して、ドラマは一瞬の回想のみとしたのだと思えてなりません

そもそも主人公は一体誰だったのでょうか?
まるで岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」のようです
本作はその226事件版を撮ろうとしたのだと思います

冒頭の白黒映像の人物のアップ映像は、いきなりそれを宣言していたシーンだと思います
前半は「日本のいちばん長い日」に習って、事件の推移を事実にこだわって撮られています

そしてぐだぐだのようにみえる後半こそ、五社監督が撮りたかった本作の主題であったのだと思います

反乱軍側の主張とか、皇道派とか統制派だとかそんなことは監督にとっては大して関心はないのです
どうでもいいと映像に言わせているように感じます

反乱が失敗に終わったことが明らかになったのに、兵を引こうとしない青年将校達が苛立ち、あがき、放心し、諦観する姿を描くこと

それこそが、本作における監督の目的であったと思うのです

そしてその姿は「日本のいちばん長い日」での終戦を認めようとしない青年将校達と、226事件が潰えた時の青年将校達の姿は相似形をしている
そう主張している映画に見えるのです

この反乱事件は1936年のことです
その9年半後、東京は焼け野原になり日本は敗戦したのです
226事件は、敗戦を予告していたのだということを描こうとしたのだと思うのです

そして226事件の鎮圧と、太平洋戦争の敗戦は、どちらも天皇陛下の決断によってしか誰も収拾とできなかったのも同じ
226事件の首謀者の軍法会議と、太平洋戦争の東京裁判も相似形です
そのことも指摘しようとしているように感じます

本作は1989年6月公開です
昭和天皇が崩御されたのはこの年の1月7日
つまり本作は昭和がもうすぐ終わるであろう事を見越して製作されたのです

監督は本作をもって昭和を総括しようとしたのだと思います
その意欲たるや素晴らしいことです

しかし、それで結局何を伝えようとしたのでしょうか?
監督のメッセージとは何だったのでょうか?
不明瞭のまま映画は終わってしまうのです

結局のところ「動乱」と同じく、あれもこれもやろうとして失敗したのだと思います

そもそもメッセージがあったとしても、観客はそれを五社監督に期待などしていないのです

それはあなたが撮るべき映画であるのか?
そう思うのです

国民の為だと自分勝手な大義を掲げて、国民が望んでもいない騒乱を起こし、結局国民から見放されたかっての学生運動にも似ているように、自分には見えました
さらに1972年2月18日から28日に起こった連合赤軍のあさま山荘事件は、戦後に起こされた226事件のように自分には思えてくるのです

今は2022年
226事件から86年
あさま山荘事件から50年ちょうど
その日はもうすぐです

新たな226事件など起こしてはなるものか
そのメッセージだけは確実に伝わりました

令和の時代に、左右どちらからも226事件を起こさせない
それは私達の責任なのです
天皇陛下に収拾してもらうなんて情けなく恥ずかしいことです
国民主権なのですから

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あき240

1.0 アーカイブの白黒写真と密談する将校たちの白黒映像から徐々にカラー...

2021年2月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 アーカイブの白黒写真と密談する将校たちの白黒映像から徐々にカラーと変わってゆくオープニングはとても映画らしい。安藤、野中たちの部隊がそれぞれ要人のもとへ向かい暗殺を企て、岡田総理大臣たちを銃殺。緊迫するシーンだが、後の回想で「夫を殺すなら私を先に殺しなさい」とすがる妻たちの姿が印象的・・・そして、天皇に認められなかったことで悩む青年将校たちの苦悩が真に迫る。

 最初の緊迫したクーデターこそ緊張感あるものだったけど、史実に基づき淡々と描いているため途中からは精神論の世界になってくる。貧しい農民のためなどという言葉を聞くとゲバラの映画も思い出してしまうが、昭和維新の思想は皇道派の影響を受け、天皇が絶対の存在としているため、脆さが顕れてくるんだろうな。

 意外とオールスターキャストなのがビックリ。だけど個性を消して軍人らしい演技をすることでつまらなくなってる。最後に「天皇陛下万歳」でしめくくるというのも・・・

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kossy

3.5今はなかなか出来ない

2020年5月31日
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いい役者がたくさん
でも本質は見えにくい

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jamjam

4.5血と雪が撮りたかった映画

2019年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

事件当夜の重臣たちの殺害も雪と血、本木雅弘が演じる河野大尉が自決を図るが、このシーンも雪と血。同じテーマの「動乱」よりも、映像としてはこちらのほうがこだわりがあるように思う。冒頭、モノクロから入るのも美しい。
ああ、磯部浅一っておそらくこういう人だったんだろう(演:竹中直人)と思わせてしまうような竹中の演技に着目。
川谷拓三の「死んだらいかんけんね…」のセリフがなんとも言えない暖かさを感じる。

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さすまー

2.030年前の映画ですが

2019年9月22日
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久しぶり観賞
萩原健一さんは、ブラックレインに出たほうが良かったのでは。
松田優作さんも治療に専念出来て、もう少しは寿命のびたのではと感じた映画でした。

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よしよし

2.5事件の本質に迫ってほしかった

2019年8月12日
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鑑賞方法:VOD
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mitty

3.0結局、本当のところは…???

2019年6月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

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しゅうへい

4.5後にヤクザ会長になるとは三浦友和(笑)

2018年7月13日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

泣ける

興奮

難しい

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守銭奴見習い

2.5アップと回想

2015年8月19日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

知的

こういう現代史もの、特に日本の現代史ものって、映画としてどう観るかってことに迷いが生じるんですよね。ある程度、この事件についての予備知識があり、それに対する自分の思いもあるので、その思いが作品としての評価に影響してしまう感じがするっていうかですね。
なので、そういう事前の思いを度外視して、純粋に映画として観たとしたら、えー、印象に残ったのは、そう、アップと回想でした・・・
青年将校たちのアップ、そしてそれに続く彼らの回想シーン。なんかこの手法が乱発されていて、どうにも興をそがれる感じがありましたかね。もっと、たとえば、ただ窓際にぽつねんと立たせておくとか、そういうので、彼らの寂寥感とかは表現できたと思うんですよね。丁寧にそれぞれの回想シーンをインサートされるんで、なんか逆に悲しくないっていう感じがしましたよ。
彼らの人間的なところを強調したいっていうことなんだと思うんですけど、私はもっと彼らの狂気を垣間見たかった気がしますね。興奮と熱情と虚脱と寂寥と、それらがない交ぜになった狂気が十分に映っているって感じが・・なかったですよ。

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チャーリー

3.0ワレ狂カ愚カ知ラズ、一路ツイニ奔騰スルノミ。

2014年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

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shimo

2.5彼らはなぜ決起したのか

2013年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

悲しい

単純

総合50点 ( ストーリー:45点|キャスト:65点|演出:45点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 何故このような行動をとったのかもろくに背景の描写がないまま、いきなり将兵の決起があって襲撃が始まる。彼らが何者なのか・どういう思想をもっているのか・どのような対立構造があるのかも説明がない。教科書にも載る有名事件だから視聴者もある程度の知識はあるのだろうが、歴史とは別にこの映画がどういう立場で彼らを見て描いているのかくらいのことははっきりさせてほしいものだ。
 襲撃の場面が襲撃場所ごとに一つ一つ描かれるが、そのわりに演出も古くて迫力がない。歴史的事件として掘り出していくのでもなく、決起した隊員たちを場面場面でわざわざ家族も登場させてたっぷりと時間をかけて悲哀を強調して描いていくことが主軸のようだが、何の脈絡もなく突然長々と登場する家族の姿にわざとらしくてひいてしまう。戦前の日本を震撼させたこの事件をとりあげておいて、失敗した隊員たちの儚さと残された家族というお涙頂戴的なことにしかならないというのはなんとも矮小。それも決起の理由をろくに描かないから彼らがただの混乱をもたらす反乱軍にしか見えなくて、だからろくに同情する気にもならないんだな。

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Cape God