夏時間の大人たち

劇場公開日:

解説

逆上がりができないばかりにダメ人間の烙印を押されそうになってしまった少年の周りで起こる事件の数々を、彼の目を通してスケッチ風につづったノスタルジックなコメディ。監督は“フジカラー写ルンです”などで知られるCM界の名ディレクター・中島哲也で、映画は「バカヤロー! 私、怒ってます」の第2話「遠くてフラれるなんて」以来8年ぶりとなる。脚本も中島が執筆。撮影をCMカメラマンとして活躍中の阿藤正一が担当した。主演は「河童」の日高圭智。

1997年製作/73分/日本
原題:Happy-Go-Lucky
配給:サッソ・フィルムズ配給(配給協力*シネカノン)
劇場公開日:1997年3月15日

ストーリー

おっぱいの大きな子が好きな小学校4年生のたかしは、逆上がりができない。先生は「逆上がりは人生の勉強」だと言うが、たかしにはその人生というやつがピンとこなかった。放課後、たかしは逆上がりのできないクラスメイト4人との練習をサボってしまう。たかしの父・あつおは交通事故に遭って以来、家でボーっとする日々を送っていた。そんな父に向かって、たかしは「子供の時の辛いことなんか大人になったら忘れちゃうよね」と問いかけてみるが、ふと絵にまつわる自分の少年時代を回想した父の答えは「そんなことない」だった。翌日からたかしは逆上がりの練習に参加したが、やはりうまくいかない。そのうちしげるやとおるができるようになり、やせっぽちのともこと太っちょのかずみと3人だけが残された。祖母の27回忌の日、たかしは母・順子と一緒に今は空き家になっている母の実家を訪れる。そこで母は、自分の母親がヘビ女ではないかと恐れていた少女時代を想い出した。逆上がりのテストの日、緊張したたかしは思いもよらず逆上がりに成功する。ところが、練習ではできたともこが失敗し、傷ついた彼女はみんなの前から逃げ出した。ともこにほのかな恋心を抱いていたたかしは彼女の後を追うが、あんたになんか可哀想なんて思われたくないとどつかれる。夏休み、従姉妹の夏子が週刊誌でヘアヌードになった。母たちは町中の本屋から週刊誌を買い占めるが、ペチャパイのヌードにたかしは興味はない。人気のない校庭にひとり逆上がりの練習をするともこの姿を見つけたたかしは、逆上がりができるようになったともこを見守りながら、自分の背が夏休み中に3センチは伸びるように、そしてともこの胸が大きくなるように祈った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.0見た。

2023年12月31日
PCから投稿

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プライア

4.0逆上がりの狂気

2022年1月20日
iPhoneアプリから投稿
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因果

3.0中島哲也のデビュー作

2021年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 工場のスケッチ。元々絵の上手いたかしが描いた絵を妹が空にとんでもない色で塗りつぶした。泣く泣くその上から様々な色で塗りたくると、それがスケッチコンクールで銀賞・・・なんかそんな気分を味わったことがあるような気がする・・・

 たかしの母順子(菜木)の幼い頃のエピソードもいい。母親(たかしの祖母、中村久美)がへび女になってしまうというところ。小学生同士で梅図かずおの漫画を見ているところなんて特に。「愛欲の彼方に」という昼メロもいい。根津甚八が演じている男が愛人が二人いてダメ男という設定だけど、そんなの少年にわかるわけないわい(笑)。

 それぞれのエピソードはとてもいいのだが、結局大きな筋がないところで評価が落ちる。それでも中島哲也の監督デビューはすでに才能を発揮していたんだと痛感。全体のストーリーがよければ4点。

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kossy

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