東京流れ者のレビュー・感想・評価
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楽しかった
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この当時の渡哲也は、20年前に死んだ父に顔が似ていて好感度が高い。3回頭に来たら手が付けられなくなるという役でワクワクしたのだが、そんなカウントダウンは特になかった。ヤクザ同士の金と不動産のやり取りが、あんまり意味が分からない。
あれだけ慕っていた親分から裏切られるなど、ひどい話であるのだが全体的に明るくて楽しかった。舞台みたいな美術と演出もよかった。
半分娯楽・半分芸術
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なんとなくストーリーが行き当たりばったりな感じがしました。ですから見ていて中盤ぐらいまでは、あまり面白くなかったです。しかし後半から急に盛り上がりだして、特にクライマックスの部分が最高でした。普通の映画のような、いかにも映画的なアクションシーンではなく、まるで舞台のような、芸術的に作り出した感じの作為的な人工的なクライマックスが用いられています。登場人物たちがそれぞれ単色のスーツを着てるとか、色の使い方やセットの使い方が独特でディレクターの才能を感じました。これは、とても高度な試みを成功させている映画だと思います。
いい感じの肩透かし感
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ニコラス・ウィンディング・レフンが大ファンと公言しているので観てみたが、つげ義春のねじ式みたいな世界観だった。
クライマックスの白い部屋とか忠臣蔵的セットでのドンパチ。
不自然なリアリズム映像の中に独特の陶酔&酩酊する感覚は確かに通じている。
しかし、ストーリー自体はめちゃくちゃ強いが義理に固い主人公が結果嵌められ、復讐するという至ってシンプルなものだったので、ちょっと肩透かし感が…
ジム・ジャームッシュとか難解お洒落系の監督がフェイバリットに挙げる作品だけあって、雰囲気はいいのだが、ちょいともう物足りない。
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