劇場公開日 2005年6月18日

砂の器のレビュー・感想・評価

全126件中、1~20件目を表示

5.0生き地獄

2024年4月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

壮絶。誰も悪くないのに、こんなことになるなんて。コロナの時も差別あったけど、ここまでじゃない。まさに生きて地獄を見る。辛い流浪の旅で育まれる父と子の情愛と、絆の強さに、涙腺崩壊。警察の地道な捜査で、少しづつ判明する事実と、コンサートの演奏が重なる演出がニクい。舞台裏側から和賀を見つめる2人の刑事。そこは入ったら舞台監督に怒られるところだよ!

BS松竹東急の放送を視聴。

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ぷにゃぷにゃ

3.5松本清張作品、初めて。

2024年4月9日
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鑑賞方法:VOD

有名なので、松本清張の存在は知っていたけど、わたしはたぶん今回が初めて。
ハンセン病の事とか、時代背景が今と違いすぎて面白い。戸籍のこととか地名を調べるのにめちゃくちゃ苦労するトコとか、色々今じゃ考えられない。
名作で、何度もドラマ化されて擦り倒されている小説だって事も初めて知った。
丹波哲郎がちゃんと演技してるのも初めて観た気がする。
色んな意味で面白かった。

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きゃな

4.0科学的論拠のない差別

1941年にアメリカで特効薬開発
1996年日本、らい予防法廃止
砂の器
連載1960年
映画1974年
まったくお役所仕事、国会議員の認識不足

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全国連加盟国不可侵条約締結、武装中立主義、多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。

4.5松本清張の原作は昔読んでいたが、映画は初鑑賞。140分によくまとめ...

2024年2月8日
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鑑賞方法:映画館

松本清張の原作は昔読んでいたが、映画は初鑑賞。140分によくまとめ上げられた巧みな脚本、情感溢れる映像と日本の原風景。ラストのピアノとオーケストラの演奏、捜査会議、犯人の回想シーンのモンタージュは原作の松本清張も評価するほど圧巻。日本映画としていろいろな意味で文化的価値のある作品だと思う。

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mini

5.0当時の時代背景ほかを知らないとやや解釈が難しい

2024年1月24日
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今年38本目(合計1,130本目/今月(2024年1月度)38本目)。
(ひとつ前の作品は「ゴジラ-1.0/C」、次の作品は「燈火(ネオン)は消えず」)

 ミニシアターで、当該監督さんの特集がありその一環でみてきました。

 原作小説や元の(リマスター前の)映画があるので、それを超えることはできないかな、といったところです。

 戸籍うんぬんについては、やや行政書士の資格持ちの立場からは微妙なところがあるのですが、戦後の混乱期においてこのような行為が行われていたということは容易に推知・推測が付く範囲だし、それほど突飛な設定ではないかな、といったところです。また、映画が古いためややハンセン病ほかいわゆる「病気」の差別についての配慮がない点については、2023~2024年で「復刻上映で見るという観点では」気にはなりましたが(断り書きなどはなし)、まぁそれも許容範囲の一つなのだろうと思います。

 ミステリーものとして見る場合、時代背景がいまから70年前といった事情や法律の取締り(特に戸籍関係)という違いもあるため、やや「当てにくいかな」という部分はあります(それらしい発言からある程度推測はできますが)。ただその分、この映画はそういった事情よりも戦後間もない時代に取られた映画で戦後の混乱期にどのような混乱が生じていたのかという点を含むところに鑑賞意義(知識を吸収する意義)があると思います。

 採点上特に気になる点はないのでフルスコア切り上げにしています。
なお、VODなどでは最初の30秒くらいは見られるしVODでも見られるようなので(ただしリマスター版ではないらしい)、放映されている映画館の少なさという観点ではVODもやむなしかなというところです。

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yukispica

4.5名作。

2024年1月20日
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まゆう

4.0ノスタルジアを喚起する悲劇のシーンの数々

2023年12月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日本では社会批判を良しとする文学観が長く続き、太宰治は芥川賞を獲れなかったし、村上春樹も芥川賞選考委員から蹴られた。その代わりに、今や読者が限られてきた社会派の石川達三や松本清張が芥川賞を獲っていた。

その松本の代表作の映画化が本作らしい。小生は『点と線』くらいしか読んでいないので知らなかったが、内容は完全な社会批判である。

日本では「ライ病」ないしは「ハンセン病」と呼ばれる皮膚病に対する隔離政策が1931年から取られたが、後日、その措置が適切だったかどうかの議論が起こっていく。
病気による差別と、それに起因した親子をはじめとする人間関係の悲劇を描くことによって、社会の是正を訴える――本映画はそんなテーマだったのだろう。

ハンセン病は現在、治癒できるとされており、らい予防法は1996年に廃止された。ハンセン病政策の転換遅れの責任を追及する国賠訴訟も提起され、2001年に元患者側の勝訴が確定している。
そうした時代の変遷を経て、現在、本映画を観るに「ああ、昔は大変だったんだろう」という感慨は湧いてくるのだが、それ以上の感情はちょっと持ちようがないというのが正直なところだ。社会批判をテーマとする作品は、社会的問題が変われば存在意義がなくなる。そんな印象を否定できない。

…いや、ちょっと違うのではないか。本作にはそれだけで片付けてしまえないものがある。

例えば、丹波哲郎をはじめとする昭和の名優たちの演技の見事さ、彼らが動き回る舞台のリアルさはどうだ。昭和の暑苦しい夏に汗を拭きながら歩き回る刑事たちの姿はどうだ、緑濃い山村の景色はどうだ。一か所に定住できず裏日本の海岸伝いにさ迷い歩くライ病の父子の哀れな放浪生活はどうだ…。

そうしたノスタルジアを喚起する諸々のシーンが、今や葬り去られた悲劇の代わりに浮上してくるのである。監督はひょっとしたら、こうした時代の変遷を見越して、古き良き昭和を映像に定着させたのではないか、とさえ思われる。見事としか言いようがない。

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徒然草枕

5.0芥川也寸志さん

2023年8月25日
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ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を聴いて、久しぶりに「砂の器」の音楽を聴きたくなり、録画済みの本編の捜査会議場面から見始めました。
封切り当時、映画館で観て、その後 何度も何度も観てきた映画なのに、今回初めて気付いたことがありました。
ご存知の方には「今さら」の話題かと思いますが、最後の演奏会が始まる直前の楽屋の控室の場面に、なんと音楽監督の芥川也寸志さんが登場しているではありませんか!
打ち合わせテーブルの端に座って、ほんの数秒間ですが、一瞬カメラに顔を向けられます。
私の母校の校歌を作曲してくださった方なので、以前から勝手に親近感を持っていましたが、こんなところでお目にかかるとは…。
改めて驚きました。

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ルート246

5.0カメダ‼️

2023年8月12日
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泣ける

悲しい

興奮

野村芳太郎監督の松本清張原作の映画化としては「ゼロの焦点」「鬼畜」「疑惑」みたいな秀作がありますが、「張込み」と並ぶ最高作ではないでしょうか⁉️ただこの作品に関しては、山田洋次と橋本忍による脚本の力がかなり大きい‼️私は原作は未読なんですが、原作ではわずか数行の描写である、ハンセン病の親子の遍路の放浪の道行きが津軽、信州、北陸、山陰の美しく厳しい日本全国の四季の風物と共に映し出されるのがこの作品のハイライト‼️しかも捜査会議と大演奏会を合わせた三部構成にし、そこに重なる交響曲「宿命」の旋律が美しすぎて、ホント鳥肌モノです‼️津軽の寂れた浜辺で、打ち寄せる波が、宿命として親子二人にもおおいかぶさってくる‼️スゴいですよね‼️血のついた服をバラバラに刻んで、電車の窓からバラまく美しいシーンも印象に残ってますね‼️あと出演者に関しては、加藤嘉さん‼️私はこの人は生理的に苦手なんですが、「わしゃあ、知らん」と言い切った時の演技は切なすぎる名演でした‼️とにかく、この作品は、市川崑監督の「悪魔の手毬唄」と並ぶ日本ミステリー映画の二大至宝‼️多くの方々に観ていただきたいですね‼️

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活動写真愛好家

5.0エネルギッシュな昭和の風情とその影の魅力

2023年5月11日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

難しい

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まりも

5.0一番好きな名前、砂の器

2023年3月22日
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音楽家にほしいもの。

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りょう

5.0宿命とは

2023年1月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

この世に生まれて来たことと、
生きているということである。

脚本が素晴らしいときいていたが、
本当に素晴らしい映画だった。

前半の字幕での説明と
後半の宿命の演奏の間に父子の旅を映像で見せる対比。
涙なしでは見られない。

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ほんのり

5.0映画とはこういうもん!

2022年8月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

警察官の捜査としては現在(2015年)から観れば
少々ゆるい所もあるのですが、そういう自由のあった時代の作品。

全く関係無く見えている複数のものが
やがて1つに集約されて行くのは
サスペンスやミステリーの醍醐味なのですが
それが、海外では無く日本の原風景の中で展開してゆく
この映画の映像の美しさは記録映画としても価値あるものでしょう。

昭和の名優達のほんのワンカットの出演シーンも
あら!こんな所にこんな人が!と言う見つける楽しさあり
長い物語の中に引き込む力がやっぱ半端無いと言うか
まさに映画とはこういうもん!と言って遜色無い作品です。

実のところ、音楽の才能は、この映画の様な
簡単なもんじゃ無いな〜〜と
思うところもあるのですが、
そこは映画として勘弁して下さい。

一番大事なのは、
この作品の悲劇の元は形を変えて今でも残っているし
無知と貧困の残酷さは今の方が大きいかもしれません。
時代を超えて、人々に突きつけられる課題だと思いますわ。

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星のナターシャnova

4.5こんな人知らねーよ…

2022年8月20日
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KEI

4.0永久保存版🙆‍♂️

2022年7月29日
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邦画の歴史的名作。丁寧に作り込まれている。当然、CGなど無く、役者の演技だけで迫力を持たせる。素晴らしいの一言。

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@Jankichi@

2.5父と子がたどった壮絶な運命には心を動かされた。 ただ、それまでに手...

2022年7月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

父と子がたどった壮絶な運命には心を動かされた。
ただ、それまでに手がかりがほとんどない雲をつかむような捜査が延々と続くのは長く感じた。
そもそも加藤剛はなぜ恩人である緒方拳を殺害したのか、動機が今一つだった。
また、加藤の犯行の証拠を「浮気相手」が列車の窓から捨てるとか、サスペンスとしては考えられない。

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省二

5.0やっとみれた、もっと早くみたかった。

2022年7月11日
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一言「昭和スター勢揃い!」。

出演者が誰か知らずにみて、もうびっくりの連続。みんな若い!。

国鉄蒲田駅で起こった殺人事件。亡くなる前に犯人と話した東北弁の「カメダ」。
手がかりがなく、捜査本部は解散し継続捜査にランク落ち。
そこをひとつひとつ、今西刑事(丹波さん)が捜査していき。
各地に散らばる点を、一つにつなげていくところ。
ちょっと鉄道物のテイストも、前半あったのもアクセント。

終盤犯人の子供の頃の話、そしてどうやって生き延びていったか。
壮大な音楽にのせて、ほぼ台詞なしの30分ちょっとで描かれる。
その曲が「宿命」というのも、切ない。ちょっと泣けた。

戦後の混乱期の話等歴史的にも、観てほしい。
ドラマ化4作あるそうですが、どうかな。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「幸せなんてない。だからみんな影を追っている」

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ゆき@おうちの中の人

4.0ALLTIME BESTでない理由が分からない

2022年6月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

殺人事件を捜査する刑事が辿り着く、犯人の苦難の人生を描く物語。

日本映画史に残る名作ですね。このサイトのレビューでも、「5」を付ける方が多くいらっしゃいましたが、そのレビューに相応しい作品だと私も思います。

「ハンセン病患者への偏見」。日本の歴史に暗い影を落とす現実をベースに、「親子愛」と「善から生まれる犯罪」を描きます。
極めてシリアスな社会派サスペンス。それに合わせて、演出も重厚そのもの。特に中盤までの捜査シーンは、BGMは一切なし。酷暑の中、淡々と地道に捜査する刑事達を活写。極めて私好みの展開となりました。
その物語を担う俳優陣も、丹波哲郎を筆頭に実力者揃い。
見応えのある作品に仕上がりました。

それでも、評価は4。
評価を下げた理由の一つは、終盤の回想シーン。他の方のレビューでは賛否分かれているようですが、私は少しやり過ぎに感じました。
もう一つはサスペンスとしては、粗が多いこと。特に刑事達の「気付き」の部分が雑で、サスペンスとしては微妙に感じてしまいました。

少し、蛇足。病気等への偏見を題材にした作品として、個人的に好きな作品があります。逝去された西村京太郎氏の作品で「天使の傷痕」という作品です。映像化はされていませんので読むしかない作品なのですが、暇と機会がありましたらぜひ。

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よし

4.0言うまでもなく日本映画の金字塔

2022年6月19日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

この映画を見るのは何回目だろう?少なくとも4回、もしくは明らかにそれ以上みている。しかも何度見ても新しい発見があるこの作品はやはり古典的名作と素直に評価して良い。今回は古典的ロードムービーとしての観点から見直してみた。既に観光地として定着した感のある場所と同時に今でも中々余程でなければいく機会のない場所を実名と架空で絡めて、想像の幅を広げる手法は見事である。そして言うまでもなくそのテーマは今も脈々と繋がってきており、その根の深さを改めて浮き彫りにする。今日では名作🎦あんへも通じるテーマである。未見の方にはぜひ一度ご覧いただきたい名作のひとつである。

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mark108hello

3.0音楽と放浪の日々の描写が無ければ

2022年6月5日
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桜場七生