事件屋稼業

劇場公開日:

解説

憧れの女に依頼され、フィリピンにやって来たしがない中年探偵の活躍を描くハード・ボイルド。関川夏央(作)、谷口ジロー(画)による同名コミックの映画化で、脚本は「外科室」の橋本裕志が執筆。監督は「とっておきVirgin Love! 童貞物語3」の福岡芳穂。撮影は「MISTY」の喜久村徳章がそれぞれ担当。

1992年製作/86分/日本
配給:ジャパンホームビデオ
劇場公開日:1992年3月20日

ストーリー

しがない中年探偵・深町丈太郎は、かつての恋人・彩子からの手紙によってフィリピンへと旅立った。ところが彩子のことで有頂天になっていた深町は、空港で有金すべてを盗まれてしまう。さらにそんな深町を待ち受けていたのは顔の見分けもつかないほど無惨な彩子の死体だった。文無しの深町はイカサマ野郎のチンピラ・門馬の世話になるが、門馬も深町をだます前に文無しになり、そのまま腐れ縁になってしまう。あまりのショックにただ呆然とする深町の前に有希という女性が現れ、マリンというフィリピン女性を探してくれと頼む。1度は断る深町だったが、その背後に彩子がからんでいることが気にかかり、しぶしぶと引き受けた。どうやらマリンには人身売買組織がからんでいるらしく、そのことを有希に問い詰めた深町は、彩子こそ組織の中心で、しかも人を利用しては裏切り、何時殺されてもおかしくないほどの女性だったことを知る。マリンとともに彩子の下で働いていたが怖くなって逃げ出したという有希は、深町にマリンを助け出したら3人でタイへ行こうと誘う。マリンを助けるべく、また有希を守るべく彼は捨て身で組織のアジトへ忍び込みマリン救出に成功するが、そこで人身売買の整形リストを見るうち、彩子が全身整形していたのではという疑いを持つ。一方、有希は深町を置いてマリンと逃亡を図り、それを追う深町は、有希こそが彩子だったことを知る。それでも彩子を捨て切れない深町。やがて彩子は警官隊に囲まれ、その銃弾でハチの巣のように散っていくのだった。

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