三等高校生

劇場公開日:

解説

富士山の見える地方の高校を舞台に、教師と生徒のふれあいを描く。赤松光夫の同名の小説を映画化したもので、脚本は播磨幸治と「刑事物語」の渡辺祐介の共同執筆、監督も渡辺祐介、撮影は「ハイティーン・ブギ」の西垣六郎がそれぞれ担当。

1982年製作/90分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1982年12月18日

ストーリー

富士ヶ丘高校三年、杉田透の最大のケンカ友達は数学教師の菊池重吉だ。その日も、透が志望を東大から、ガールフレンド、村松美緒の引っ越し先の島根の大学に変更したため、二人は大喧嘩を始める。透と仲間の園地、高木、上杉は、穴に自動車の車輪を落として困っている女性を助けた。水谷みどりというその女性は、東京の芸大を出て、焼き物の勉強をするために、この町で窯元をする伯父のところに来ており、彼女の妹の梨江も透の高校に転校してきたという。透たち四人と重吉は熱気球を飛ばそうという夢があるが、うまく事は運ばないでいる。重吉のことを、同僚の竹久みち子先生が思いを寄せているが、重吉はそんなことはぜんぜん気づかない。数日後、透はみどりのお伴で、溶岩採集で山に昇ることになった。引きあげようとするとき、みどりは崖から足を滑らせてしまう。透は気を失ったみどりを背負って山小屋に避難した。気を失って横たわる年上の女性を見つめる透の胸はときめいた。一方、重吉はみどりから「あなたが初恋の人」と告白され、天にも昇る気持ちだ。実は重吉はみどりの家庭教師をしていたのだ。そんなことを知らない透は、自分とみどり、重吉と竹久先生のダブルデートを企んで大失敗をしてしまう。数日後、透は暴走族の並川と勝負をして三万円をせしめた。その金で熱気球に必要な計器を買い、重吉にプレゼントする。ところが、梨江がその金の出所を話してしまい、怒った重吉は完成目前の熱気球を破壊してしまう。険悪な四人と重吉の間に、みどりが割って入り、重吉が一週間後に北海道の高校に転勤することを告げる。「なんで早く言わないんだ!」と透は重吉に殴りかかった。それから一週間、みどりと四人の急ピッチの熱気球作りが始まった。富士山の裾野では、作業服を着たみどり、四人、梨江、並川たちが熱気球を上げる準備をしていた。ふくらみ始めた熱気球を見上げる重吉の目は、心なしかうるんでいた。

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