笹笛お紋

劇場公開日:

解説

棚下照生の原作劇画を「東海道お化け道中」の吉田哲郎が脚色し、「手錠無用」の田中徳三が監督した時代もの。撮影は「秘剣破り」の牧浦地志が担当した。

1969年製作/76分/日本
配給:大映
劇場公開日:1969年7月26日

ストーリー

お紋は、中仙道で、何者かに襲われた瀕死の浪人辰吉から、「お小夜に頼む!」と五十両の金を預かった。が、息せき切って馳けつけた鬼権一家の勘八から、辰吉が渡世法度のイカサマで鬼権の賭場を荒したと聞いて、あっさり金を渡した。そして、乱暴されかかった娘を得意の投げ笹で助けたお紋だがその娘こそ、お小夜であった。お小夜の父庄吉は、鬼権の無理難題で、五十両の金を工面せねば茶店を取り上げられる運命にあり、辰吉の帰りを待ちわびていることを知ったお紋は、一肌脱ぐことにした。鬼権の賭場に乗り込んだお紋は、身体を賭け勝負を挑んだ。そして、イカサマ賽を投げ笹で破ったお紋は驚く手下共を尻目に、金を奪って闇に消えた。やがて追手をかわしていたお紋は、飯盛女おえんに匿まわれた。しかし、庄吉父娘に乱暴する、鬼権のあくどい仕打ちに我を忘れて飛び出したお紋は、鬼権の術中におち入り、笹をとり上げられ、手ひどい私刑を受けた。だが、お小夜をなぶりものにする卑怯な鬼権のやり口に憤激したお紋は、隠し持っていた最後の一枚の笹を投げた。たじろぐ鬼権のスキに、笹むらに駆けこんだお紋は、笹を握っていた。次々と放つ笹は、眼をえぐり、胸を刺した。倒れゆく子分の中から、おえんの夫専十郎が殺気をみなぎらせて現われた。おえんの身請けのためお紋殺しを買って出たのだった。お紋の必殺の妙技“さみだれ落し”の笹も専十郎の剣に斬り払われ、空しく舞った。だが、専十郎の剣が頭上に閃めいた一瞬、お紋逆転の秘術“昇竜の笹”が専十郎の喉を貫いた。そして、子分をタテに逃げまどう鬼権も、お紋の怒りの笹に胸を射抜かれ、地獄に落ちた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0サクッと観られる娯楽作

2022年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

神保町シアター「大映の女優たち~大映80周年記念セレクション」にて鑑賞。

安田道代(後の大楠道代)が主演のカラー娯楽作🎬

恩ある座長のためにヤクザ親分を殺してしまって追われる身となった軽業師の女(安田道代)。
彼女は、いつも笹笛を吹いていて、武器も「笹の葉手裏剣」😆笑
笹の葉だけで、刀を持った凄腕の武士たちと戦い抜く……すごすぎる😄w

変わった凄腕女性の活劇なのだが、太ももがやたら映るのは、お色気路線も意識した演出なのだろうか?💕

サクッと観られる娯楽映画だが、「こういう映画、誰が観に行くのだろう?」と思ったら、それなりに観客がいた😄笑
まぁ、自分もだけど…🤣ww

<映倫No.15954>

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たいちぃ
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