子連れ狼 親の心子の心

劇場公開日:

解説

“子連れ狼”シリーズ第四作。柳生一族の陰謀のため妻を殺され、非運逆境のなかで生きる父と子。そして、一匹狼の刺客としての凄絶な殺陣が繰りひろげられる“漫画アクション”に連載中の小池一雄・原作、小島剛夕・画の同名劇画の映画化。脚本は「子連れ狼 死に風に向う乳母車」の小池一雄。監督は「狼やくざ 葬いは俺が出す」の斎藤武市、撮影は「無宿人御子神の丈吉 川風に過去は流れた」の宮川一夫がそれぞれ担当。

1972年製作/108分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1972年12月30日

ストーリー

尾張藩士加藤某の妻女に夫の仇、別式女・お雪を斬るべく依頼された拝一刀は、お雪のことを聞くため刺青師字之吉を訪ねた。宇之吉は一刀に、お雪の肌に、乳をまさぐる金太郎童子を胸に、山姥の入墨を背中に彫ったことを話す。その頃屋外で待っていた大五郎は、三河万才の後を追って行き、迷子になってしまった。一日、二日と父を捜す大五郎は飢えと寒さに憔悴してくる。やがて、ある寺で父と似た姿を見たが人違いだった。だが、その男、柳生軍兵衛は大五郎の死生眼を見抜きハッとする。そして大五郎の後をつけていく。かつて、軍兵衛は拝一刀と立ち合ったが破れ、密かに剣術修業をしていたのである。一方、大五郎は野道を歩いている時、突然、野火にかこまれる。突差の判断で死地を脱するが、大五郎を見ていた軍兵衛は、子連れ娘の子狼と察し大五郎を斬ろうとする。その時一刀が現われた。父に走り寄る大五郎。一刀は斬りかかる軍兵衛の片腕を斬り落とし、大五郎を抱きその場を立ち去る。柳生の執拗な襲撃をかわしながら、一刀はお雪が乞胸村の出身と知り、村の長・乞胸仁太夫と会う。乞胸とは大道芸を売る芸人で全国的な組織をもつ特異な集団のことである。一刀が来た理由を仁太夫は既に知っていた。そして、お雪が仁太夫の娘であると知った一刀は苦悩する。しかし、仁太夫はお雪のかくれ場を一刀にそれとなく教えるのだった。お雪と一刀は遂に相峙した。そこへ孤塚円記が尾張藩の追手として出現。この円記こそが、お雪がかつて凌辱され怨みをはらすべく狙っていた男なのである。一刀は二人の対決を見守る。お雪は刺青に幻惑された円記を斬った後、自ら一刀の刃に討たれるのだった。やがて一刀は事の真相を知らせるべく尾張藩へと乗り込んで行った。

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映画レビュー

5.0三隅版以上に狂ってます

tさん
2019年1月10日
PCから投稿

三隅研次監督じゃないので、スプラッター演出無いのかなぁ・・・と心配していましたが、杞憂でした。三隅版以上に狂ってましたwww。

初っ端から、血が出るわ出るわ、アクションシーンで腕、脚、首が飛ぶのは当たり前。むしろこれまでの三隅版よりもスプラッターシーン増えてるんじゃ無いか?本作はオッパイも出まくり・・・www。今だったら100%R指定です。

てゆーか、物語を含めて、アクションシーン以外でも色々と派手にやり過ぎで、もはやシュールに笑えてくる。なんだこれ?もやは歌舞伎だwww。完全に狂ってるのでどこかアート的に見えてくる(?)。拝一刀の冥府魔道に生きてる狂った感じを味わえるというか、なんか不思議な映画でした。(「柳生一族の陰謀」に近い。)

大五郎もいつも以上に目つきが悪いw。

そして最後は「ランボー」な感じで締めくくられます。

毎度のことですが、80分ちょいの映画だから嬉しい。夕飯食いながら観れる。いや、この映画は夕飯食いながら観ないほうがいいかもwww。

どんな風に狂ってるか?というと、園子温、昔の三池崇史の映画って感じで狂い方。彼らの作品が好きなら楽しめると思う。

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