キングコング対ゴジラのレビュー・感想・評価
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着ぐるみなのに感情が伝わる(笑)
キングコングのお猿っぽい顔立ちがゴリラっぽさを無くしてる(笑)
本家の「キングコング」には及ばないが怪獣プロレスするにはこうでなくては(笑)
ラストは今なら当たり前のプロレスらしい決着です。
ゴジラ映画の最高傑作で最高動員ですよ!
評価が低すぎる!大スターのキングコングと戦ってるんですよ!
チャンピオン祭りでの鑑賞でしたが、公開前からワクワクでした。
初日に梅田東宝で朝から並んで観たのを思い出します。
ガメラ対ジャイガーを蹴ってまで観に行きました。
いやー、面白かった。最高の出来です。
この不当な評価に苛立って、投稿しました。
1970年の鑑賞です。確か春休み。
テレビ番組へのアンチテーゼなのか?
ゴジラシリーズ第3作目。ゴジラ初のカラー映画作品でもある。
テレビ番組「世界脅威シリーズ」のスポンサー元パシフィック製薬は番組視聴率の低さに悩まされていた。
そんな時、キングコングの存在を知る…。
この映画の公開年は1962年。1959年に多くのテレビ局が開局し、家庭にテレビが普及していく。
そんな年にテレビ番組のスポンサー元を主役にした映画を作ったのはテレビに対するアンチ的な要素もあったのかな?
キングコングは人間の手によって無理やり連れてこられ、ゴジラは地球温暖化による気温上昇で氷山が解け復活する。
人間の私利私欲によって意図的に作り出されたこの対決にパシフィック製薬の多胡宣伝部長は大喜びで観戦するが、科学者重沢博士はゴジラたちが可哀想だと悲観する。
一見コメディチックに楽しく作られているが、テレビ番組への視聴率が取れれば何をやっても良いのか。という深いテーマも扱っている。
ちなみに重沢博士は第1作目ゴジラに登場する芹沢博士と同じ平田昭彦が演じており、演技に説得力がある。
部長がよかった
人間ドラマが退屈で眠くなってしかたがなかったのだが、部長が興奮して怒ったりする演技だけが異様に面白かった。あの人の演技をもっと見たかった。
キングコングが途中から電気ゴリラになって、暗黒皇帝みたいな電気技でゴジラを苦しめていたのが面白かった。
娯楽の全てが詰まっている。
野球も音楽も舞踊も探検もマスコミもプロレスも鉄道も。
怪獣はあんまり大事にされてないかもだけど、とにかくどんな世代が見ても何かしらヒットする凄い脚本と演出。
もともと有島一郎さんが好きすぎるが、高島忠夫さんの実力を思い知った。
日本の怪獣王対アメリカの怪獣王…本当に夢があった時代
1955年公開『ゴジラの逆襲』以来、7年振りとなったシリーズ3作目。
本作から“ゴジラシリーズ”が定着した。
前作のラストで氷の中に閉じ込められたゴジラが復活、南の島の王者キングコングと戦う。
公開時は爆発的な大ヒットとなり、シリーズで一番の観客動員数を誇る。
興行収入も、今で言うと軽く100億は超えている。(観客動員数比較では、『踊る2』とほぼ同等)
本作はシリーズの転換期の一つ。作品雰囲気がガラリと変わった。
第一作目は反核の暗く重たい雰囲気、『空の大怪獣ラドン』『地球防衛軍』もシリアスな雰囲気だったのに対し、本作はカラッと明るい娯楽作。というか、完全なコメディ。
ゴジラシリーズが“軽く”なってしまった原因の一つでもあるが、ゴジラが正義のヒーローになってしまう今後を思えばまだまだ。
それを払拭するほどの娯楽性がある。
見てて飽きないし、ゴジラ側のドラマとキングコング側のドラマが交互に進んでいくストーリー展開は、後の怪獣映画の傑作『ガメラ 大怪獣空中決戦』にも影響を与えたほど。
また、キングギドラやメカゴジラやモスラとは違う、がっぷり四つに組んでゴジラと戦う姿はキングコングだけの魅力で、平成VSシリーズで再登場の声も上がったのも頷ける。
日本の怪獣王とアメリカの怪獣王の再戦は、怪獣映画ファンの夢である。
(追記:そして2020年、ハリウッドで『ゴジラvsコング』が!)
そうそう、最後に本作の見所をもう一つ。
有島一郎演じる多湖部長!
この強烈キャラクターは怪獣映画史上随一。
また、シリーズで初めて製作・田中友幸、監督・本多猪四郎、特技監督・円谷英二、脚本・関沢新一、音楽・伊福部昭の“ゴールデン・チーム”が揃った。
この5人のチームは『怪獣大戦争』まで続き、シリーズの黄金期を支えていく事になる。
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