高校教師(1993)

劇場公開日:

解説

エリートコースから脱落した高校の体育教師と、薄幸の女子高校生との禁断の恋をセンセーショナルに描くドラマ。視聴率三〇パーセントを越える大人気を得た同名のTVドラマの映画化だが、ストーリーは全く変わり、また主演の二人もTV版の真田広之と桜井幸子から唐沢寿明と遠山景織子(新人)にバトンタッチしている。野島伸司の原作・脚本、「喜多郎の十五少女漂流記」の吉田健が監督とこれはTV版と同じスタッフで、撮影監督は「あひるのうたがきこえてくるよ。」の高間賢治が担当。また、牧野亮子役の鈴木杏樹も本作が映画デビューとなる。

1993年製作/105分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1993年11月6日

ストーリー

ラグビーの次期日本代表と目されていた羽野一樹は試合中の事故で親友・牧野武志を植物人間にしてしまい、華やかなエリートコースを閉ざして女子高校の体育教師になった。夏の初めのある午後、一樹はコンビニエンスストアで万引きをしていた柏木繭と出会い、自分も共犯者となって逃げ出す。一樹が水泳部の顧問をすることになると、幽霊部員だった繭も部に通うようになった。一方、武志の妹の亮子は密かに一樹のことを愛していたが、思い悩む彼の姿を見かねて遂に武志の生命維持装置を止めてしまう。親友が死んだと慟哭する一樹に、そっと笑顔で歩み寄る繭。二人はいつしか心を通わせるようになっていった。繭の入っていた『白百合寮』では音楽教師で寮長の榊美和が、特に男女交際に対する病的なまでの嫌悪感で生活指導に当たっており、ただでさえ目をつけられていた繭はますます敵視されるようになる。夏休みに入ると他の生徒は皆実家に戻るが、母は出産とひきかえに死に、父親からは憎まれている繭だけ一人寮に残った。繭に対する美和の嫌がらせはエスカレートしてゆき、その争いは、遂に美和が繭に階段から落とされ片目を失うまでに至った。一方、繭の実家の庭からは父親の死体が発見される。愛された記憶のない繭が、母親の写真を焼こうとする父を制するあまり射殺してしまったのだ。繭の隠れる廃船へ向かおうとする一樹は、彼を引き留めようとする余りの亮子に刺されてしまう。それでも繭の元に向かう一樹。出血多量で倒れる一樹をそっと抱きかかえながら、繭は拳銃を握り締めた。海岸に一発の銃声が響いた。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
野島伸司
原作
野島伸司
製作総指揮
田澤正稔
増田久雄
企画プロデューサー
伊藤一尋
製作
古谷昭綱
プロデューサー
濱名一哉
佐倉寛二郎
撮影監督
高間賢治
美術
金田克美
音楽
千住明
森田童子
録音
瀬川徹夫
照明
上保正道
編集
川島章正
助監督
崎田憲一
スクリプター
川野恵美
スチール
石川正勝
沢田和廣
キャメラオペレーター
戸澤潤一
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受賞歴

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映画レビュー

3.5ドラマの方が出来は良いですが…

2020年5月16日
iPhoneアプリから投稿

本日は遠山景織子さんのお誕生日との事で、久々に再鑑賞してみました。

遠山景織子さん、お誕生日おめでとう御座いますヽ(〃^-^)/★*☆オメデトー

実は自分はドラマ版より先にこちらの作品を鑑賞したので贔屓目もあってこのスコアですが、いろいろツッコミどころの多い作品ですね。

尺の関係で仕方ないのかもしれませんが、登場人物の気持ちの変化も唐突過ぎる感じでしたし、やはりこうしてみるとドラマ版の方のストーリーや設定、キャラクターなども出来が良いように思えますね。

ただ、話としては嫌いではないですし、遠山景織子さんの儚げで透明感のある容姿と繭のキャラクターがとても合っていて、個人的には好きな作品です。

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刺繍屋

4.0無垢な母性に癒される男

2020年2月9日
iPhoneアプリから投稿
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おちゃ

2.0若いうちからそんなにドロドロにならないで~(笑)

2019年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

2.0泥々な野島伸司の世界

2019年2月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

うわーこれはやはり野島伸司の世界だ。
登場人物がみんな暗い過去と闇を抱える人たちだらけ。そして、泥々な展開のドラマ。
こういう泥々なドラマってきっとハマる人にはハマるのでしょうね(自分にはハマりませんでしたが)。

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光陽
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