劇場公開日 2021年2月11日

機動警察パトレイバー2 the Movieのレビュー・感想・評価

全37件中、21~37件目を表示

4.0何度観ても

2021年2月18日
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4DXにて観賞。

予約した当日が朝から雪とは、なかなかオツなものだ。

公開当時大学生だった私には、さすがに初見ではよく分からなかった。
それからDVDを購入、もしかすると人生で最も回数を観た作品かも。

あらためて思うが、核心を突く説明を直前で寸止めして進んでいくストーリーなので、繰り返し観ないと全貌はつかみにくい。

そういうトコロに逆に惹かれてしまう様に、我々ファンは育てられてしまったのかも知れない。

とにかく押井監督好きならしびれるモチーフ満載。
旧約聖書・東京・兵器・犬・鳥はもちろん、カメラやモニター、窓や鏡を通して描かれる無機質な現実。非常事態と隣合わせの日常。そして大人の恋愛。

劇場版1作目がエンターテイメント寄りの作品だったのに対し、本作は現代の日本における「戦争観」を描くドラマなので、正直なところ4DX演出が時折邪魔に感じる部分は否めない。

まあそれでも往年のファンとしてはこれがまたスクリーンで観られるというのは感慨深い。

川井憲次氏の音楽などの信頼度MAXなスタッフ陣に加え、今のバナナマン日村さんが声優に参加してたり、藤島康介氏がメカデザイン協力してるなど、エンドロールも楽しめる。

6

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キレンジャー

2.5時代の違いは感じるかな

2021年2月16日
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鑑賞方法:映画館

単純

興奮

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J24

5.0オールタイムベストなのだが4DXはいらんち

2021年2月15日
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4DXってなんなんですかね。
2度めの体験だったんですが、ほんと気が散りますね。

雪のシーンで「プシュッ」って余計な音出して、スクリーンに黒い影を落とすってなんなんでしょう。
風を吹き付けられて、寒いってなんなんでしょう。
霧のシーンにスモーク焚いて、表現ダブってしかも見辛いって何なんでしょう。

コンビニでおにぎりとかパンをカゴに詰めるシーンで椅子を揺らすのは、押井流のギャグ?もしくは皮肉?

作品自体は、何度も観てますが、紛うことなき傑作です。
映画館で初見できる人はとても幸せだと思いますが、それが4DXとなると、良いんだか悪いんだかw

怒りというより、ちょっと頭が悪い感じで笑けてきます、4DX。アトラクションっぽくするにしても、もう少しやりようあると思うんですけど。

通常スクリーンでやるならまた見に行きます。

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今日は休館日

5.0カミソリ後藤、ふたたび!

2021年2月14日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

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白い悪魔

5.0色褪せない

2021年2月11日
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久しぶりに見たけど、所々時代を感じるが、内容は色褪せないね。
本当に面白いドラマだよ。

ただ、予想通りというか、前作に比べて4DX感はちょっと弱いよねw
内容的にしょうがないけど。
それでも、改めてスクリーンで見て良かったと思ったな。

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TPO

5.0究極までリアリティを追求したアニメは、画面の中の虚構を暴く

2021年2月8日
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 冒頭でまず本作は、前線で犠牲者を出しながら、司令部の命令がないために何もできずに一方的にやられる自衛隊の場面から始まる。
 それは当事者にとっては正に地獄だが、画面では間接的な情報の提示と、臨場感を削ぐ演出のせいで全く感情移入が出来ず、何が起こってるのかも理解できない。
 その視線は前線の兵士のものではなく、事態を把握できず何もできない司令部のそれだ。
 宮崎駿はこのシーンにスペクタクルがないためにつまらない、と評価しており、それは大半の視聴者の偽らざる感想だろう。
 普通のエンタメ映画なら、この冒頭で派手なアクションを挿入して、観客の注意を引き付けるのが常道である。
 前作のパト1では正にそのセオリー通りだった。
 しかし本作のこの冒頭シーンは、作品全体のテーマを象徴しているのみならず、そのエンタメとしてのセオリーを破ることによって、異化効果を作って鑑賞者に考えることを促しているのだ。
 次に場面は特赦二課で新型レイバーのテストするシーンに移り、ここではVRという最先端のバーチャルリアリティが出てくる。
 またカメラを通した絵と、現実の絵の立体感が対照的に違うことが示される。
 カメラを通した絵は立体感のない平面的な絵だが、本作の現実のシーンは押井守のレイアウト主義の粋を集めたような立体感をこれでもかと強調した、非常にリアルなものになっている。
 テレビのニュースやバラエティなどの番組では、わざと望遠レンズを使って立体感をなくすことで、臨場感を減らし、肩の凝らない映像を作っている。
 つまり実写でありながら、テレビの映像はわざとリアリティを剥奪することによって、画面の中で何が起きても深刻に受け取らないように促しているのだ。
 そうしたマスコミによって育った人間は、物事に対して冷笑的で、何事に対しても無関心になる。(まるで某ネット民のようだが、そもそもあのわざとらしい露悪的な連中が、本当に好きでネットをやっているユーザーかどうか疑おう。連中が自分たちに都合の悪い書き込みには「わざと腐女子のふりして叩かせようとしている!」というように考えるのは何故だろうか?)
 一方で押井守は、二次元アニメという平面的な絵を使ったメディアによって、徹底的にリアリティを追求する。
 本作では、アニメという虚構でありながら現実感を追い求める本作と、現実でありながら現実感がないテレビやモニターを通した情報の峻烈な葛藤が展開される。
 そしてそれは誰がいるのかも分からない、夢幻のようなビル群と、その下で地の上に足を付けている登場人物たちの対立でもある。
 主人公たちは地の上にいる人間でありながら、その画面の向こう、ビルの中にいる顔も知らない人たちのために、同じ地上にいる者たちと戦う。
 それは正に「誰のために戦わされてるのかも分からない」という、集団自衛権の問題と結び付く。
 冒頭の戦闘で唯一生き残った自衛官の柘植は、仏教の仏像建築を目にする。
 彼は民衆という実在するが見えない神のために戦っていた戦場で、実在しないが圧倒的な実在感を持って見える偶像に魅せられ、この瞬間に一種の棄教をしたわけである。
 その偶像とは作中で荒川の口を通して語られる思想であり、実はあれは説得力を持っているが、全てデタラメなのだ。
 ここにも押井守の一貫した「リアリティのない現実に代わる、リアルな虚構」というテーマが繰り返されている。
 本作では同じモチーフとテーマが、全編を通してあの手この手で何度も描かれ、語られる。
 結果的に全てのシーンが何らかのテーマを象徴しているような、凄まじい密度によって描かれている。
 このようなテレビ批判のような映画が、むしろテレビ局の中で一部の人間に強く訴求したという事実が、本作の現実批判がどれだけ的を得たものかを語っている。(といってにこいつらにしろもっと直接的に叩かれてたら反発する程度だろう。テレビ局に味方をする人間に良心などない)
 「フィクションと現実をごっちゃにする」という批判を業界人が頻りと使いたがるのは、正にそれこそ彼らのコンプレックスの急所であり、最も痛いところだからなのだ。
 テーマと現実批判と演出が、全て奇跡的なほど渾然一体となって一致しており、ゆえに本作は押井守の最高傑作だと私は思う。

 ラスト、黒幕と対峙するシーンでは白い鳥の群れが出てくる。
 前作では冒頭で黒幕が自殺する時に黒い鳥であるカラスを放つ。
 白い鳥とはキリスト教の象徴として聖霊を意味する。
 黒いカラスとはその真逆で、悪霊ということを示しているのだろう。
 何ともわかりやすいことに、そのカラスのタグには「666」とまで書かれているのだ。
 前作の黒幕は自殺した後でも一人歩きするAIプログラムによって事件を起こす。
 解き放たれたカラスは、そのAIプログラムというコンピューター言語によって、解き放たれた黒幕のスピリットを象徴しているわけだ。
 押井守はイエズス会の神父に認められて対談までしたことがあるくらい、神学的な象徴性に関しては本職顔負けである。
 本作では逆にラストシーンに白い鳥の群れが出てくる。
 本作の戦争では「死傷者多数」と報告されているのにも関わらず、人が死ぬシーンは一切出てこない。
 その代わりに最後の鳥の群れによって、黒幕が背負った死者の数を間接的に伝えている。
 それが伝わらないということが、本作のテーマが現実であることを証明しているわけだ。
 言葉で死者多数と伝えられても、実際に見せられないと実感を抱けないということは、どれだけ統計の上で戦死者が積み上がっても、少しも良心が痛まず、本作の警察幹部のように現実感を喪失し続けた大日本帝国の司令部と同じことなのだ

 本作ではそれぞれの葛藤に対して一応答えを出している。
 最も力強いのは、「現場を離れた司令部はもうどうしようもないから、現場の人間に全て頼るしかない」という現場主義の答えだ。
 そのせいで本作は、本質的に現場的な人間の感性とはかけ離れていたながら、現場参加として受け入れられ、バリバリに当てられたあの踊る大捜査線の「事件は現場で起こっている」というセリフを生み出すに至る。
 ナイーブで薄弱なものではあるが、「たとえ顔は見えなくても現実の人間を守る」という応えも提示する。
 この二つに関しては、どちらも虚構よりも現実を選んでいる。
 ところが最後の、リアリティのないテレビのニュースと、リアルなアニメという対立では、前者を選ぶことはできない。
 それは本作がアニメ映画だからというより以上に、この場合だけ現実を伝えなければいけないはずのニュースが、自分たちの利益のためにその現実感をわざと奪おうとしているからだ。
 他の二つの問題では、不可抗力的に仕方ない理由で現実からリアリティが喪失していたが、最後のこの問題に関しては、テレビがわざとそうしているのだ。
 そうなるとアニメよりニュースを選ぶ、という選択は選ぶわけにはいかない。
 しかし本作ではその問題は棚上げされる。
 その、アニメという虚構に関してだけは現実より優先し得る、というアンサーをはっきり示すのは、自作の『攻殻機動隊』においてである。

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アカギ

3.5上層部と現場の温度差

2021年2月6日
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鑑賞方法:VOD

犯行予告後にベイブリッジが爆破された。警察は捜査の過程で自衛隊に疑いの目を向け両者の緊張は高まっていき…。
再鑑賞。前作の方がまとまりは良いが、保身に走る上層部によって事態が最悪の方向に向かっていく様はコロナ禍の現代だとより考えさせられる。

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shotgun

5.02度、3度と観て欲しい名作です。

2020年6月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

武装テロを、パトレーバー小隊隊長の後藤が捜査する物語。

前作が、「パトレーバーを押井色で仕上げをした作品」なら、この作品は「押井作品をパトレーバーキャラが演じた作品」で、その意味ではビューティフルドリーマーに近い作品のように思えます。

ベイブリッジ爆破から続くテロ行為。そのテロに翻弄される政治家、幕僚、警察官僚、諜報機関、そして後藤たち。ストーリーはロボット物ではなく、ポリティカルサスペンスの様そうで進んで行きます。
そこにはグリフォンとの戦いのようなロボット格闘はなく、遊馬や野明の活躍もありません。
しかし、その捜査過程の描き方は秀逸で、観る者を魅了します。そしてクライマックスで再び集結する第二小隊という展開にはカタルシスを感じざるを得ません。
正直、最初鑑賞した時には失望感を持ちましたが、2度、3度と鑑賞すると、映画単体の魅力を実感出来る映画です。
個人的にはそのインパクトで、前作を上回った作品だと感じています。

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よし

4.0第二小隊最後の戦い。 正しい資質よ、永遠なれ!

2020年5月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

知的

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たなかなかなか

2.0バブル崩壊時

2019年8月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 自衛隊機ではなくてアメリカ軍戦闘機によるものだと怪情報を入手。テロリズムもそうだが、ミグ戦闘機の亡命事件を引き合いに出して、日本が軍備増強に応じてくれないなどといった生々しさ。戦争直後からやり直さねばならないといったセリフも聞かれ、バブル崩壊時代の設定としては興味深いものがあった。

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kossy

4.0パトレイバーじゃなければ

2019年4月29日
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もっと市民権を得られたであろう佳作。
後に来るテロ時代を先取りしてた。

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マルボロマン

3.0正体不明のテロに政府はどう動く

2018年6月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

難しい

非常時の災害に指揮系統はどう作られるのか丁寧に描いた社会派アニメ。
ホームビデオの投稿映像をループして流すニュース。
特車二課のしのぶと後藤に裏切り者荒川が絡む会話劇がメインに進む。
新宿に墜落して着色ガスを撒き散らす無人飛行船。
アルタビジョンに映る鳥の映像、飛行船の周りを飛ぶカラス、埋め立て地を埋め尽くさんばかりの鳥。
使われない旧地下鉄を使ってレイバーを運び、坑道で二課と無人有線戦車との対決。
実写よりリアルに描ききった対話の映像に、夜の車内に差し込む光や水槽の明かり、窓の反射などこだわりの映像美。

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mimiccu

5.0憂う者たちの“TOKYO WAR”

2018年4月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

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しゅうへい

5.0この頃も音響が悪かったなあ

2018年3月27日
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鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

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守銭奴見習い

4.020150523 Huluにて。

2015年5月23日
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難しい

監督: 押井守
脚本: 伊藤和典
メディアミックス作品

90年代の作品とは思えぬほど、クオリティの高い作品の一つ。いつものメンバーが主人公ではなく(笑)、隊長クラスの視点から描く手法がすばらしい。今の時代だからこそ、観て考えるべきではないだろうか。。

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NANA

4.0流石の出来

2015年5月1日
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鑑賞方法:TV地上波

興奮

実写版よりはるかに良い。リアルで、笑いあり哀愁あり、最後まで見せられる。

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ガク

5.0喉元にあてられた、冷たいナイフ。

2013年9月1日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

一本の映画としての完成度は前作に譲りますが、押井監督が「行けるところまで行った」というだけあって、冷たく力強いメッセージが満載のこちらも名作です。

冒頭の、全滅の危機にさらされながらも、命令に逆らって撃ち返すことのできない指揮官について、宮崎駿監督とやりあっていた対談はお互いの価値観が垣間見えて面白かったです。

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がらだま