傷だらけの天使(1997)

劇場公開日:

解説

ケチな探偵コンビが繰り広げる義理と人情の旅を、コミカルに描いたロードムービー。監督は「ビリケン」の阪本順治。脚本は往年のTVシリーズ『傷だらけの天使』のキャラクターをもとに、「のぞき屋」の丸山昇一が執筆。撮影を「ユメノ銀河」の笠松則通が担当している。主演は「八つ墓村(1977)」の豊川悦司と「あの夏、いちばん静かな海。」の真木蔵人。

1997年製作/118分/日本
配給:松竹=松竹富士
劇場公開日:1997年4月19日

ストーリー

満と久は、行き当たりばったりの生活を送る探偵コンビ。久に愛想を尽かされ、とうとう事務所をたたむことになった満は、足立から最後の仕事を受け、シャブ絡みの調査のためにある雑居ビルに潜入する。ところが、そこでヤクザに襲われて瀕死の状態の倉井という男に出会ったことから、彼の幼い息子の蛍を別れた妻の元に届けることになってしまった。お人好しの満は蛍を連れて、一路岩手県宮古へと向かう。しかし、母親は青森に引っ越してしまった後で、ふたりは途中で合流した久とともに青森へ向かった。だが、ようやく会えた満の母・和江は、別の男との結婚を控えていて、蛍を引き取ることはできないと言う。いたたまれなくなった満と久は、蛍を父方の祖父が住む七戸へ連れていき、引き取ってもらうことにした。ひと仕事を終え、満と久は東京に戻ろうとするが、満は自分が一緒にいては迷惑がかかると、自ら久と別れることを決意する。その後、満は青森で知り合った東京の化粧品講習のインストラクターの英子と再会した。仕事にプライドを持っているキャリアウーマンの英子に、満はハートを熱くさせたが、その一方で恋愛に傷つき、いつまでもそれを引きずっている自分を変えようとしている彼女の気持ちを知り、また東京で会うことを約束して別れる。満のことが忘れられず、またしても彼を追ってきた久と一緒に、満は東京へ戻ることにしたが、その途中、満は倉井を襲ったヤクザの殺し屋に襲われてしまう。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5三浦友和発、余貴美子経由、菅原文太着

2023年3月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

興奮

TVドラマのイメージから豊川悦司を映画俳優として認識できる役者としての存在感、真木蔵人は存在自体にセンスを感じる見映えが良い、そんな二人が小暮修と乾亨に扮したように阪本順治が無謀とも思える映画を題名ですら変えることもなく、豊川悦司の髪型からスタイルや格好がオサムそのもの、本当はトレンチコートだけれど、似ているとか意識しているか分からないがショーケンを重ねながら観てしまう、良い意味で。

物語は単純でシッチャカメッチャカに進みながらコミカル要素が前面に音楽も井上堯之でドラマ版に近い雰囲気が好感触、居なくても何ら問題のない原田知世は目の保養として、ショッキングなラストはそう描かない演出でもあり阪本順治の巧さなのかもしれない。

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