関東テキヤ一家 天王寺の決斗

劇場公開日:

解説

「極悪坊主 念仏三段斬り」の高田宏治が脚本を執筆し、関東テキヤ・シリーズ「関東テキヤ一家 喧嘩仁義」の鈴木則文が監督したシリーズ第三作。撮影は「緋牡丹博徒 お竜参上」の赤塚滋が担当。

1970年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1970年5月1日

ストーリー

関西の四天王寺を庭場にもつ三輪会の若衆ぶら金は、テキヤ修業を続け東京へとやって来たが、“ネタ喰うな”の禁制を破り途方に暮れていた。事情を知った菊水会の若衆、国分は大阪へと旅立った。大阪へ着いた国分は早速、ぶら金の使い込んだ、ネタの代金を届けるため三輪会帳元、朝比奈六を尋ねた。国分の話を聞いた六は、ぶら金をかばう国分の心意気に打たれすっかり惚れ込んでしまう。そして六は、国分を一人娘の夏子の婿にと心に決めるのだった。三輪会は大阪の露天商に絶大なる人気を集めていた。だが世相が変ってくると共に最近では、暴力団あがりの黒金工業社長が千成組帳元東条と共謀し、三輪会の庭場を横取りしようと企んでいた。数日後、黒金と東条は六に三輪会の庭場にヘルスセンター建設の話をもちかける。露天商の生活と保障を条件にその建設計画に同意する六。そんなある日、六の実子で今はテキヤ馬賊鉄也が大阪へ帰って来た。彼に目をつけた黒金と東条は金で買収し三輪会の庭場内で暴れさせ、六に対してのいやがらせを表面化させてきた。鉄也に対して大阪から出ていくよう伝える六だが、鉄也は母親の六に反抗する。六の口添えで飛弾高山に旅した国分を追う夏子はいつしか国分に魅かれていたのだった。大阪に戻った二人を待っていたのは鉄也の死であった。強引手段に出た東条が露店商の長屋を取潰すのを邪魔する六だが、六を狙った銃弾が、かばった鉄也の胸元を貫ぬき息を引きとる。鉄也に対して初めて母親としての涙を流す六だった。鉄也の死で憤りに燃えた六は国分を従えて西日本各地のテキヤの帳元衆が集る総会会場に乗り込み、東条と黒金の悪事を暴露し、千成組と黒金工業を西日本テキヤ同盟から脱退させた。怒り狂った東条と黒金は、その帰り道、子分に命じ、六を射殺させ、三輪会の庭場を荒しまくらせ、露天商を恐怖のどん底にたたき込んだ。夏子は母親、六の死体を前に、六代目をつぐ決心をする。だが国分は“夏子さん、あんたはそんなものは似合わないぜ”と、単身、夜道を千成組へと殴り込んでいった。

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