ガラスの脳

劇場公開日:

解説

生まれてから一度も目を覚ましたことのない少女と、そんな彼女にキスを贈り続けた少年の奇跡の純愛を描いた青春ファンタジー。監督は「リング2」の中田秀夫。手塚治虫による同名短編漫画を、「とつぜん!ネコの国 バニパルウィット」の小中千昭が脚色。撮影を「Dream Maker」の林淳一郎が担当している。出演は、映画初出演となる『七人のサムライ J家の反乱』の小原裕貴と映画初出演の『サイコメトラーEIJI2』の後藤理沙。

2000年製作/100分/日本
配給:日活
劇場公開日:2000年1月29日

ストーリー

1954年。富士ノ原に旅客機が墜落した。たったひとりの生存者は、臨月の妊婦から奇跡的に誕生した赤ん坊の由美。しかし、彼女は生まれてから一度も目覚めることはなかった。1961年。喘息で市立武蔵原病院に入院していた7歳の少年・雄一は、病院の特別室で眠り続けている由美を発見する。看護婦の福原に彼女が「眠り姫」であることを聞いた彼は、童話『眠り姫』の「王子様の口づけで、お姫様は目を覚ましました」の一節よろしく、彼女が目を覚ますようにと願いを込め、毎日彼女の唇にキスをするようになる。だが、彼女の眠りが解けることはなかった。それから11年後の1972年。偶然見たテレビのワイドショーで由美のことを想い出した雄一は、いてもたってもいられなくなり病院へと向かう。果たして、そこには美しく成長した由美がいた。未だ眠りから覚めない彼女に、再びキスを贈り続ける雄一。そしてある嵐の夜、遂に由美は17年の眠りから覚めるのであった。だが、彼女に神が許した目覚めの期間は5日間だけ。限られた時間の中、雄一は精一杯由美を愛そうとするが、彼女が愛していたのは担当医の斐川だと知り、愕然となる。しかし、実は彼女は少年・雄一に代わってキスを贈り続けていた斐川を、雄一と勘違いしていたのだ。そのことを雄一とのキスで気づいた由美は、雄一と固く愛を誓い合う。そして、運命の5日目。教会で結婚式を挙げたふたりは、新婚旅行へ旅立った。ところがその途中、由美は再び眠りに陥り、その後二度と目を覚ますことはなかった。1999年。医者になった雄一は、眠り続ける由美と暮していた。8月のある晩、仕事から帰宅した雄一は、彼女がひとり逝ったのを知る。後に解剖された彼女の脳は、ガラスのように透明だった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0残念・・・

2019年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 手塚治虫のファンではあるが、この原作は読んでいない(と思う)。こういう映画の場合、ストーリーがわかっていなくても、原作が汚されていないだろうかとハラハラしながら観てしまうのだ。やはり役者が全くダメ(上記3名)。脇を固めるベテラン俳優陣が可哀想に思えてくるほど下手クソな演技なのだ。

 映像は岩井、大林の模倣とも思えるくらいの表現方法だ(他にもパクリっぽい場面多数)。決して嫌いではないのだが、リングシリーズのように独自の味を出して欲しかった。'72年という時代設定の雰囲気は凝っていて素晴らしいが、病室の色は何とかしてほしいよ。

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kossy
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