十五才 学校IV

劇場公開日:

解説

不登校の中学生が、ヒッチハイクの旅を通して成長していく様を描いた青春ロードムービー。監督は「学校II」の山田洋次。松本創の体験を基に、山田監督と「釣りバカ日誌イレブン」の朝間義隆、平松恵美子が共同で脚本を執筆。撮影を「釣りバカ日誌イレブン」の長沼六男が担当している。主演は、「ズッコケ三人組 怪盗X物語」の金井勇太。2000年度キネマ旬報誌ベストテン第4位、第55回毎日映画コンクール脚本賞受賞、第13回日刊スポーツ映画大賞作品賞受賞、日本映画ペンクラブ賞ベストワン、文部省選定、優秀映画鑑賞会特別推薦作品。

2000年製作/120分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2000年11月11日

ストーリー

横浜郊外に住む不登校の中学3年生・川島大介は、ある日、無謀にも両親に内緒で九州・屋久島の縄文杉を目指し、ひとりでヒッチハイクの旅に出た。大型トラックの厳つい運転手・佐々木や女性ドライバーの大庭、そして彼女の引きこもりの息子・登らとの交流を経て、屋久島に辿り着いた彼は、島で出会った登山客・真知子と共に、険しい山道に挑み、遂に縄文杉を見ることが叶う。その後、真知子と別れてひとり山を降りた大介は、侘びしい一人暮らしをしている老人・鉄男と知り合い、彼の家に一夜の宿を提供してもらう。ところが翌朝、鉄男の具合が悪くなり、大介は彼の面倒を看るハメになってしまう。しかし、鉄男の介護はまんざらイヤなものでもなかった。暫くして、博多に暮らす息子・満男がやって来るが、彼は嫌がる鉄男を無理矢理入院させてしまった。やりきれない気持ちを残したまま、帰宅する大介。しかし、今回の旅で成長した彼は、折り合いの悪い父とも和解し、“学校”という新しい冒険へ挑んでいくのであった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第24回 日本アカデミー賞(2001年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 山田洋次
脚本賞 山田洋次 朝間義隆 平松恵美子
助演男優賞 赤井英和
助演男優賞 丹波哲郎
助演女優賞 麻実れい
新人俳優賞 金井勇太
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映画レビュー

3.5屋久島

2024年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

今までの学校シリーズは、学校に行きたくてもいろんな事情で学校に行けなかった人達の話でしたが、本作は自ら学校に行かなくなった少年の話でした。

本作の魅力は、大介の眼差しから見た様々な境遇の人達への優しさにあると思いました。大介を乗せてくれたトラックドライバー達が居ないと社会は回りません。不登校の登やおじいさんの気持ちも大介を通すと良く理解できました。不登校の方に限らず、会社を休職中の方、退職した方が鑑賞しても元気を貰えると思います。屋久島一度行ってみたいです。

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ミカ

2.5不登校、こんなにうまくいくわけない

2022年11月29日
iPhoneアプリから投稿

良い映画だなと思います。
赤井英和も麻美レイもとても良い人で、偶然会っただけの人(しかも愛想とか悪いくそガキ)にそこまでする人いるんだ、って感じ。

学校に行けなくなった子の多くは、
親が理解してくれない場合、人目もあって家から出られず、冒険する気力も残っておらず、お金もなく、したがって味方に出会う機会のないまま、一人で悶々と部屋の中でなぜなぜと苦しみ続けなきゃならない。
映画だから、ストーリーがなきゃいけないからこうなるのは仕方ないけれど、
実際の不登校はこんな風にはいかない。

屋久島出たあといきなり家だし(尺の都合上仕方ないとは思うが)このテーマで映画つくりたかったなら、もっとシナリオ練れば良かったのにと思う。

あと丹羽哲郎が何言ってるか聞き取れないセリフが多い。滑舌とか歳をとったら仕方ないのかもしれないけど。

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くー

4.0ロードムービー

2019年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 教室の席には金魚が2匹泳いでいる・・・と笑わせる冒頭シーン。運転するのは笹野高志だ。そして赤井英和は大阪まで。そこから九州まではおばさん(麻実)の運転。実は彼女の息子も家に閉じこもりきりでジグソーパズルばかりしてる男だったのだ。別れ際にくれた帆船のジグソーの裏には浪人の詩が書かれていた。

 縄文杉を目指すときのお姉さん、その後のおじいさん(丹波哲郎)のエピソードによって少年は成長するんだけど、時代劇とジグソーが好きな友達の影響が一番大きかったような。

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kossy

4.0安定感抜群

2016年5月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

泣ける

引きこもり少年が旅に出た時点で引きこもりは終了し、成長の物語になっている。

たまたま、会う人たちがこぞって“イイ人"なのはご愛嬌(笑)
おかげで物語も心地好い。
小林稔侍の「旅は楽しかったか?」って台詞が親の懐の広さと息子の成長を実感できる。

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うにたん♪(何観ても文句書きそうな気分)
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