撃たれる前に撃て!

劇場公開日:

解説

“刑事コブラ”シリーズ第二作目。前科者にコブラと恐れられている冷徹な刑事の活躍を描くアクション映画。脚本・監督は「夜霧の訪問者」の井上梅次、撮影は「青春の構図」の小杉正雄がそれぞれ担当。

1976年製作/95分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1976年6月26日

ストーリー

夜の繁華街で、男が派手に鉄砲を射ち、鉄砲店々主を人質にたてこもった。そこへ、前科者にはコブラと呼ばれ恐れられている小村刑事が現われ、犯人・曽根に真向から襲いかかり、壮烈な死闘の末に捕えた。だが、曽根は護送中に、何者かに射殺されてしまった。曽根はヤクザ組織・東銀会のチンピラで、会長の篠山は、政界の黒幕といわれる郷田にも通じていた。その頃、赤木検事が妻の美代子と外遊から帰って来た。赤木は小村の犯人逮捕のやり方は警察にとって屈辱的だ、と怒った。幼い頃、小村と一緒に育った美代子にとって、夫の小村に対する憎悪は身をきられるほどつらかった。数日後、アジア経済開発公団企画課長の松田真一が、弟の謙作に殺された。この事件を赤木が担当することになった。実は、アジア経済開発公団総裁の工藤と、理事の高山が、ボルネオ開発のために政府から二百億円の融資を受けたが、そのうちの百億円を郷田と組んでいる南太平洋観光社長・田島が、不正使用していた。この一件をかぎつけた真一は工藤を脅迫、なおかつ娘の百合と結婚しようと狙っていたのだ。一方、真一から強請られていることを知った工藤の妾の律は、彼を愛するが故に、香港から殺し屋を連れて来た。その中の一人、李珮は、かつて小村に姉を殺され、その仇を討つのも来日した目的の一つだった。実は曽根殺しも李の仕事だったのだ。小村の執念で、事件は徐々に解決していった。工藤は遂に不正融資を自供、彼の悪事を知って律は自殺した。やがて太平洋観光も強制立ち入り捜査され、郷田も逮捕された。「悪事に原因を考える必要はない。金力でも権力でも暴力でも力で人の平和を乱す奴は皆悪党だ」そう言い残すと、小村は静かに去って行った。

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