あ・うん

劇場公開日:

解説

向田邦子の同名小説を高倉健主演、降旗康男監督で映画化。昭和初期の東京・山の手を舞台に2人の男と1人の女が織り成す人間模様を美しい映像で描き出す人間ドラマ。中小企業社長の門倉と安月給のサラリーマンの水田は性格も境遇も対照的ながら友情で結ばれていた。しかし門倉は水田の妻たみのことを密かに思い続けていて……。17年ぶりに銀幕復帰した富司純子(旧芸名・藤純子)、坂東英二が共演。

1989年製作/114分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1989年11月3日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第13回 日本アカデミー賞(1990年)

受賞

助演男優賞 板東英二

ノミネート

作品賞  
監督賞 降旗康男
脚本賞 中村努
主演男優賞 高倉健
主演女優賞 富司純子
助演女優賞 富田靖子
助演女優賞 宮本信子
音楽賞 朝川朋之
新人俳優賞 真木蔵人
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映画レビュー

2.0徘徊型映画かな

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

2.0純愛の三角関係

2022年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

妻が大切で
夫が大切で
親友のことも大切で
恋する人も大切で。
同じくらい両者が大切だから壊せない。
どうなったらこんな距離感でいられるのか分からないくらい私欲のない関係だった。
お互い分かっているのに言わないし踏み込まない。
でも恋心が募って苦しくなってどうしようと無くなってわざと親友を怒らせることをして絶交する。
少しでも会えれば幸せだったのに
会うことすら苦しくなって、、、
それはもう後戻りできないくらい惚れてるよね。

「恋人のいるやつなんかと握手なんかしないよ。」
健さんのこのセリフ、なんだかオシャレでなんだかカッコよかった。

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みー

4.0特高批判

2018年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

3.0ライトな中にもチラつくシビアな面

2017年5月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

冒頭、鼻歌を歌いながら旧友を迎える準備をする高倉健。
こんな高倉健を見るのも珍しい。
寡黙で無骨で漢の中の漢のイメージが定着しているが、今作では、よく笑っておちゃらけてライトな印象、それでいてダンディーで優しいおじ様。
プライベートでは面倒見が良くてお喋り好きでユーモラスな面もあったという高倉健。ひょっとしたら素の顔に近いのかも。
でも、ぐっと内に秘めたもの、雨や雪の中に佇む姿などはやっぱり格好よく映える。

監督は降旗康男、撮影は木村大作とお馴染みだが、原作は向田邦子。
高倉健が向田邦子作品に出演というのも何だか新鮮。
映画はほのぼのとした文芸作品、上品で感動的な大人の喜劇になっているが、ちょっと調べてみたら原作はシビアな要素もあるようで、映画もその影がチラつく。
20年来の戦友にして親友である門倉と水田。
門倉は水田の妻・たみに想いを秘めている。たみも門倉に想いを秘めている。
それを知りながら友情を続ける水田。
不思議な三角関係はずっと平穏である筈だったが、ある時から亀裂が。
昔、女関係で女房泣かせだった門倉。その妻には嫉妬深い面が垣間見れる。
水田の娘・さと子は一度見合いを断るが、その相手と密かに“プラトニック・ラブ”な交際を続ける。が、その青年はアカの容疑で特高に捕まる。

時代は昭和初期。
木村大作の撮影、村木忍の美術、ベテラン二人の手腕でモダンでノスタルジックな昭和の雰囲気を醸し出すが、日本はこれから…。
作品の中からも戦争の足音が聞こえる。
それを思うと、さと子と出兵する青年の別れ、門倉と水田とたみの雪の夜のラストシーンは悲しく、儚く、温かくさせるものを感じさせずにはいられない。

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近大
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