ロジャー&ミー

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

「華氏911」「ボウリング・フォー・コロンバイン」で知られるマイケル・ムーア監督の初期ドキュメンタリー作品。巨大企業ゼネラル・モータース(GM)の工場町としてかつて栄えたミシガン州フリントは、ムーアの故郷。工業の閉鎖のために急速に荒廃していくその町の様子に直面した彼は、GM社の会長ロジャー・スミスにその現状を突きつけようと奔走するが……。

1989年製作/90分/アメリカ
原題:Roger & Me
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1990年

スタッフ・キャスト

監督
製作
マイケル・ムーア
脚本
マイケル・ムーア
撮影
クリストファー・ビーバー
ジョン・プルーサック
ケビン・ラファティ
ブルース・シェーマー
編集
ウェンディ・スタンツラー
ジェニファー・ベマン
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映画レビュー

4.0マイケル・ムーアの最高傑作

2019年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

本作は映画監督としてのマイケル・ムーアの最高傑作だろう。まさに体当たりの取材攻勢で、企業人の無様な姿をさらけ出す。最近の作品では、あまり無茶をできなくなっているが、この時は本当にノリノリである。
GMの株主総会のシーンは出色。街の荒廃の原因となった大量リストラの質問を社長にぶつけるべく、株主になり、総会で株主代表質問しようとマイクの前に立った矢先に総会が打ち切られるという、コントのようなシーンを本当に撮ってみせた。
かつてGMの工場街として栄えたフリントが、海外への工場移転で閉鎖され、街は荒廃してゆく。トランプの登場はそういう人々にとって救いになりうると見えるのは、ある種当然であることがこの映画を観るとよくわかる。トランプの言う「MAKE AMERICA GREAR AGAIN」がなぜこうした街の人々の心に響くのかを理解するのに、本作はうってつけの作品だろう。

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杉本穂高
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