リオ・ブラボーのレビュー・感想・評価
全15件を表示
保安官の中の保安官‼️
強力な無法者一味を相手に、酔いどれの助手デュード、足の不自由な老人スタンピー、若者コロラドの3人を連れて戦う保安官チャンス‼️まともじゃ勝てない‼️そこでアメフトのような連携プレー‼️ホテルの前でチャンスが3人の敵に囲まれ、コロラドが何くわぬ顔で通りがかり、女ギャンブラーのフェザースが窓から植木鉢を投げ、窓ガラスの割れる音に、3人が気を取られた瞬間、コロラドがチャンスにライフルを投げ、チャンスが素早く連射、コロラドは拳銃で撃ち、一瞬でキメる‼️ホントにカッコいい‼️前半は無法者ジョーを酒場で逮捕、それを知ったジョーの兄が町を封鎖、チャンスの親友が殺され、その用心棒であるコロラドをスカウトしたりと、神経戦のサスペンスで見ごたえあります‼️そして捕虜となったデュードとジョーを交換するクライマックスが爆盛り上がり‼️デュードがすれ違いざまジョーを押さえ、スタンピーが投げたダイナマイトをチャンスが撃って、敵の頭上で爆発させて勝負アリ‼️再度の見事な連携プレー‼️それまでの西部劇は、一対一の決闘という個人プレーのカタルシスがあったのですが、今作ではまるでゲームのように、まるでスポーツのように、チームで戦う快感がありますよね‼️ホントに楽しい‼️無法者一味がたむろする酒場から威圧するように聞こえてくるヒット曲「皆殺しの歌」、ディーン・マーティンとリッキー・ネルソンが歌う「ライフルと愛馬」、チャンスとフェザースのロマンスなどなど‼️映画としては、ジョン・フォード監督の「駅馬車」「荒野の決闘」の方が上だと思いますが、娯楽西部劇としてはこの「リオ・ブラボー」がナンバーワンですね‼️
ヒール役が弱すぎる
リッキー・ネルソンとディーン・マーティンの『ライフルと愛馬』それに『皆殺しの歌』だねぇ。皆殺しの歌はこのサウンド・トラックよりも、ニニ・ロッソのレコードが我が家にはあった。例によって親父の趣味だったが、僕もそれに『右へならい』で直に好きになった。合わせて、親父のすぐ下の弟がトランペットでよく聞かせてくれた。だから、生まれてこの方ずっと聞かされていたわけであるが、映画はなんとなんと、今回が二度目。相変わらずのジョン・ウェインの真っ白な野菜の演技に合う映画だ。
さて、我が母の『皆殺しの歌』に対する反応は『野蛮な葬式見たいな音楽ね』と言って『私のいない所で聞いてね』だった。
よくよく考えると、エンニオ・モリコーネの曲調を受け入れる前の事であり『さすらいの口笛』を聞き『夕陽のガンマン』のラストシーンの音楽を聞いた時、この曲調はこっちの方が合っていると思った。つまり、エンニオ・モリコーネが凄いだけで無く、セルジオ・レオーネの演出が凄いのだろう。
映画はあと20分だが、これは向こうからやってくる『OKコラール』だねぇ。脚本が一部ぶっ壊れている。まぁ、『ハイ・ヌーン』もそうだったがゴリゴリの定石だ。そして、結果が分かる勧善懲悪は許せても、ヒール役が弱すぎる。結局、ほぼ『皆殺し』にする理由だが、朝鮮戦争からベトナム戦争への過渡期。ニニ・ロッソのこのトランペットだけが空回りしているように感じるが。
終わってみれば爽快!小細工なしの西部劇
平和な町を脅かす悪党たち
町を守る保安官と仲間たち
友を信じ、守り、助言する。
歌と愛と友情が混じった活劇。
会話の妙と信念への姿勢も良く
初めから勝者はわかっているが
どこをとっても嫌味無くスカッとする。
文芸作品でも歴史大作でも無いけど
ストレートな展開に文句も何も無い。
※
スタンピー爺
昔見た映画。ダイナマイトを持ち出す爺さん。大スター2人を差し置いて最も記憶に残っていた。改めて見ると、ディーンマーティンの自信なさげで情緒不安定な演技が目をひく。そんな彼が歌いだすライフルと愛馬の歌唱力に改めて驚かされる。ジョンウェインも不器用でシャイな親父を演出と、徹底した娯楽作品としてよくできている。
最高の西部劇!
見事な筋立て
ジョンウェインに当て書きのような保安官の主人公
悪との対決を縦糸に、アル中に苦しむ保安官助手の立ち直りを横糸にして、そこに若きガンマン、コメディリリーフの老人、ホテルの亭主、そして女賭博師とのロマンスも織り込んで、それぞれのエピソードを適度な分量と手際の良いテンポで捌く
美しい皆殺しの歌のトランペットや、保安官詰所での歌のシーンの使い方!
もちろん最後の決戦シーン!全く素晴らしい
文句のつけようがない見事な西部劇
これぞマスターピースだ!
悪役の親玉は、逮捕されなければ後にテキサスの大地主、ジャイアンツの主人公の親父になってもおかしくない
そう思うとまた面白い
勧善懲悪の黄昏
西部劇の斜陽の原因は勧善懲悪の世界観とされるが、現代劇でもその世界観は受け継がれている。本作はその痛快傑作だが、痛快さが仇なのではないか。現代劇では、ビジネスの成功は痛快だが、善の勝利は犠牲が多く、争い自体が悼まれる。西部劇も作を重ね、なぜ善が追い詰められ、戦いを強いられるのかという苦悩が浮上する。本作でも主人公は、夕陽に佇む。
西部劇の魅力は正直わからぬ世代です。死んだ親父がジョン・ウェインが...
西部劇の魅力は正直わからぬ世代です。死んだ親父がジョン・ウェインが好きだったのをかすかに覚えている感じ。
今回、その良さがなんとなく分かりました。ジョン・ウェインはじめ、登場人物がどことなくかっこいい、渋いんです。
話の内容は単純、ただなんとも言えぬ郷愁めいたものが。アンジー・ディキンソンのほのかなお色気も好感が持てます。
この映画に夢中になった世代が今、どんどん少なくなってきてるんでしょうね。
死んだ親父を思い出しながら、一緒に映画を楽しんでいるような不思議な感覚を楽しみました。ありがとう、リオ・ブラボー。
ちょっと期待し過ぎた?
メキシコに近いテキサスの町“リオ・ブラボー”。殺人犯ジョーを逮捕した保安官チャンスは町の外へ連行しようとするが、ジョーの兄で町の有力者ネイサンが町を封鎖。連邦保安官が来るまでの間、チャンスは一癖ある仲間と共に対する。
ハワード・ホークス監督&ジョン・ウェイン主演による、1959年の西部劇史上に残る名作。
強く頼れる保安官、協力的な仲間や町人、歌あり恋あり決闘あり。
娯楽性豊かで、アンチ「真昼の決闘」として作られたという本作。
なるほど確かに王道西部劇の醍醐味充分だが、少々期待し過ぎ感も無きにしもあらず。
本来ならもっと緊迫感あってもいい設定の筈なのに、割とのんびりとした展開。
のんびりなのは雰囲気や登場人物も。
クライマックスの決闘も呆気ない。
ダイナミックなアクション西部劇と言うより情感たっぷりの人間ドラマ西部劇と言った感じ。
ちょっと物足りなさもあったが、楽しいのは楽しい。
ハワード・ホークスの言う所の“本物の西部劇”は味わえる。
絶対的安定感
ハワード・ホークスの職人としての技が光ってますね。ボーっとして観ていられるというか、なーんにも考えずに、当たり前のように観ていられるんですよね。変に難しいことを考える必要なし。ただ「ジョン・ウェイン、渋いなぁ」なんて思いながら観ていれば良いというね。これって充実した時間なんだと思いますよね。
登場人物のキャラクターが絶妙なんですよ、たぶん。このキャラクター配置で面白くないわけないじゃんっていう、黄金の配置ですよ。キャラクター決めて、それぞれが予定通りに動き出したら、はい、映画できましたって感じでしたね。
保安官の詰所で、唄いだしたりしちゃってさ。良いシーンだったよね。ああいったシーンって、最近、あまり見かけないね。それはやっぱり残念だなって思いましたね。
一日中演奏される皆殺しの歌
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:65点|音楽:70点 )
保安官がいて助手がいて悪者がいて、そして対決をする。そのような西部劇の定型の設定をそのまま使ったどこにでもある西部劇。保安官事務所での彼らの会話はのんびりとしていて緊迫感が薄く、例え酒場ではそれらしく「皆殺しの歌」が繰り返し演奏されているのが聞こえたとしても、いつ敵が襲ってきて命のやり取りをするのだろうかという恐さは感じられない。題名の「リオ・ブラボー」は何か起きそうな印象が強いが、実際の内容はいたってありふれたもの。「皆殺しの歌」や劇中で歌われる歌のほうが心に残る。
面白かった
大傑作西部劇と言うので期待して見に行ったら意外とのんびりした映画だった。敵の脅威にさらされているとはいえ、常に命の危険が描かれているわけではなく、日常生活の営みの延長にある感じだったのが意外だった。クライマックスの銃撃戦も思ったより地味で、敵のラスボスが現れないところもあまり盛り上がらなかった。
でも心にしみる場面がいくつもあり面白い映画だった。
古き良き西部劇
悪党も街に店を持ち、保安官が任命する助手はろくでなし、日常的に打ち合いしてるのに犯罪者はそのまま執行官くるまで収監、という西部劇らしい西部劇。
最後のクライマックスの銃撃戦が、スーパーウェポン(笑)の投入でいまいち盛り上がりきらなかった気もするが、正義は勝つのだ。
あと、じじいうぜえ!超うぜえ!
全15件を表示