普通の人々

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

名優ロバート・レッドフォードの監督デビュー作にして、1980年度アカデミー賞4部門(作品・監督・助演男優・脚色賞)に輝いた傑作ヒューマン・ドラマ。ごく普通の中流家庭であるジャレット一家。お互いに尊重し合い、家族4人で幸せな毎日を送っていた彼らに、長男の事故死と次男の自殺未遂という悲劇が降りかかる。そしてこの出来事をきっかけに、信頼しあっていたはずの家族の歯車が少しずつ狂いはじめるのだった……。

1980年製作/124分/アメリカ
原題:Ordinary People
劇場公開日:1981年3月7日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第5回 日本アカデミー賞(1982年)

ノミネート

外国作品賞  

第38回 ゴールデングローブ賞(1981年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演女優賞(ドラマ) メアリー・タイラー・ムーア
最優秀助演男優賞 ティモシー・ハットン
最優秀監督賞 ロバート・レッドフォード

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) ドナルド・サザーランド
最優秀助演男優賞 ジャド・ハーシュ
最優秀脚本賞 アルビン・サージェント
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

4.0実は「普通」でなかった普通の人々

2023年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「平穏だった生活は一つのことで一変した。君は慌て、混乱した。バックだけを愛していた。バックの死とともに、君の愛は葬られてしまったよ。バックではなく、自分を愛していたのか。ともかく君は葬られてしまった。君の正体が、分からない。」

☆ ☆ ☆

直接には一家にかけがえのない長男坊・バックの事故死という不幸を遠因として、少しずつ家族が崩壊していったのは、一見すると一家の中心を占めていた(と、家族の誰にも思われていた)母親であり、妻でもあったベス、その人の、生まれながらにして染み付いていた頑なな人となりそのものに大きな要因があったということでしょう。
本作の「普通の人々」が形作る家族の崩壊は、実はベスの内面に家族が形作られるずっと以前から内包されていて、バックの事故死は、その発露のトリガー(引鉄)に過ぎなかったのだと思います。
(バックが事故死をしなかったとしても、何か他のことを契機として、きっといつかは発現し、本作と同じ結末を迎えていたことは間違いがないと、評論子は思う。)

分析医の力を借りて、コンラッドが過去の桎梏を何とか乗り越えて家族の新たな地平が家族の視野に入ろうとしたとき、このことが白日の下に引き出されてしまった…。

けっきょくベスは、明白に突きつけられてしまった自己の、その人となりの故に、自らのお腹を痛めて産んだわが子であるコンラッドや、最愛の夫であったはずのカルビンの人生から去っていくことになった…そう思えてならないのです、評論子には。

ラストシーンから推すと、コンラッドは、カルビンの真の包容力(父性愛)に包まれながら、自らを取り戻して、ジェニンとは、温かで安定した関係を築いたものと信じて疑いません。。

秀作であったと思います。
まるで一枚の油絵を鑑賞するかのような、重厚な一本として。評論子は。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
talkie

3.5暗っら! 兄は事故死、その影響か弟は精神科入院。全然普通じゃない。...

2023年7月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

暗っら!
兄は事故死、その影響か弟は精神科入院。全然普通じゃない。
弟は退院するものの微妙な歪みが家庭を蝕んでいく。兄を溺愛してたオカンがうちのオカンとダブる。微妙変化が延々続く。だるい。
やっと来た〜衝撃事件。そやからデートで聞いとったんか、なるほど。んっ、えっ、また出てきた。なんや◯◯したんは病院の子か。勘違いするやん(笑)
アカデミー受賞のようです。いろんな解釈ができないと選ばれない賞のようです(笑)

コメントする (0件)
共感した! 1件)
はむひろみ

3.0いい大人ほど感情を正しく表現するのは難しい。

2023年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

重たいテーマすぎて2日かけて鑑賞した。
脚本の種類でいうと「人生の節目」、まさに家族にとっての転機の話でしたね。

普通の4人家族、そのうちの兄が死をきっかけに波長とバランスが崩れていく。

ストーリーのテンポ感も原因ではあるけれど、雰囲気が重すぎる。ズドーーーーーン

登場人物が全然素直じゃないので表面的な会話だらけ。
ひたすら病院の待ち時間みたいな苦痛を体験できました(笑)

ストーリー自体は兄が他界したあとの状態から始まるのですが、その時点で気持ちが悪い。
決定的なハプニングが起こるわけでもないのに

家族なのに他人行儀な感じ。

カウンセリングを受け気持ちの整理をすると、堰を切ったように流れ出す感情。
大人になるにつれ”感情の所在地”が分からなくなるのだと思います。

家族だからこそ本音で話せそうなのに
家族だからと見くびって、高を括ったんだろうな。

プライドの高さがお互いを邪魔してる感じが見るに堪えない…
お互いのリスペクトさえ見当たらない、単純にコミュニケーション不足による崩壊。

普通の人々こそ迷い込む罠のようですね。

ラストシーンで”答え”を見せてもらいました。
あれこそ正解、あれがコミュニケーション、だけど中々できないんだなあ、みつを。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
二ノ前

4.5見ごたえすんごい

2022年11月14日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
まゆう
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る