劇場公開日 1935年11月21日

東京の宿のレビュー・感想・評価

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3.5【貧しき子を二人抱える情けの厚き男が、一夜を共にした同じく貧しき母娘を罪を犯してまで救う物語。今作は、小津安二郎監督が人間の孤独や絶望をリアルかつ人情味を込めて描いた作品である。】

2024年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■失業して女房にも逃げられてしまった喜八。
 子供を抱えながら仕事を探していたある日、彼は幼い娘君子を連れたおたかという女性と出会い、彼女に想いを寄せるようになる。
 ようやく仕事が見つかり喜八は働き始める。
 だが突然、おたかが娘と共に姿を消してしまう。

◆感想

・喜八が二人の息子抱えながら仕事を探している序盤から哀し気な音楽が流れるづける。
ー 小津安二郎監督が人間の孤独や絶望を表現している事だと思う。-

・おつねという喜八の知り合いの女性も心優しき人である。

■だが、ある日おたかと、君子が居なくなる。喜八は行きつけの飲み屋で女中をやっている彼女を見つけ、詰るがおたかが涙ながらに言うには、君子が病気になってしまい、仕方なく・・、という事だった。

<喜八は(描かれないが)何処かから、大金を用意しおたかと君子に渡し、自身はお常に息子二人を任せて、どこかに消えるのである。
 今作は、小津安二郎監督が人間の孤独や絶望をリアルかつ人情味を込めて描いた作品である。>

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