サイダーハウス・ルール

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

セント・クラウズの孤児院で生まれたホーマーは、父のように自分を育ててくれたラーチ院長の後を継ぐべく医術を学んでいた。しかし将来に疑問を抱き始めていた彼は、ある日若いカップル、キャンディとウォリーと共に孤児院を飛び出す。初めて見る外の世界、初めての外の仕事──ホーマーはリンゴ農園で働き、収穫人の宿舎“サイダーハウス”で暮らし始める。ほどなく軍人のウォリーは戦地へ召集され、残されたホーマーとキャンディは次第にお互いに惹かれていく。アカデミー賞で作品賞、監督賞ほか7部門にノミネート、助演男優賞(マイケル・ケイン)と脚色賞(ジョン・アービング)を受賞した。

1999年製作/126分/アメリカ
原題:The Cider House Rules
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2000年7月1日

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映画レビュー

5.0【following様の鑑賞リストから選んで観てみた】 豊かな、あ...

2024年2月4日
PCから投稿

【following様の鑑賞リストから選んで観てみた】
豊かな、あまりにも豊かな対話に、ため息が出ます。
Tranquillo Ma Deciso(’おだやかに、決然と)。
人物たちのことばの波に、心が浮かび、押し流され、引き戻される。

見終えて、そのまま一人になりたくなりました。
しゃべりたくないし、聞きたくもないこころ持ち。

字幕が意味不明で、途中で吹替えにしたら、なんとか、それでも深くひたることができた。
M.ケインの声で物語を追えないのは悔しいけど、中村正さんの語りは素晴らしい。
大事なとこだけ後で原語再生した上で、両雄甲乙付け難し。
Wキャスト。

【印象深い会話を3つ】
「・・・みんな信じるかな?」
「信じるさ。。。信じたいからね」

「女性は大勢見てきたけど何も感じなかった」
 ※註:孤児のメアリ=アグネスに失礼(^^;)

「僕は医師じゃない。すみません、戻れません。」
「謝るのか?私は、謝らないゾ。何も後悔していない。お前を愛したこともね」
 ※ホーマーが涙を流す理由、こんな厚い心情、説明できない。

・・・BGMのピアノがズルいよ~モぉ(泣)。

【子供が成長するための通過儀礼】
子は、親のくびきから脱し、成り行き任せで振舞って、行き詰まり、自ら道を切り開く。
一方的に押し付けられた就業規則(Cider-house Rules)を破り捨て、己が人生の王座に着く。
それは、親が毎夜毎晩、子供に向けて願う希望。
「おやすみ、メイン州の王子達、ニューイングランドの王達よ。」
親の愛、子の成長に尊さを感じる。

すべてが美しく紡がれたお話をたどり、心が静かになる心地よさ。
半面、観念的な物語でもあり、細かい突っ込みどころも少々。
かなりブランク経ってるのに施術、危なくない?
あと、ラストシーンの演技はみんなちょっとクサいかな(ご愛嬌)。

からだの中に
深いさけびがあり
口はそれ故につぐまれる
(谷川俊太郎「からだの中に」抜粋)

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雨丘もびり

3.0まあ徘徊型ではあるが。

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

4.5原作が好きで

2023年8月29日
スマートフォンから投稿

サイダーハウスルールは原作が好きで、映像化されたのを知り楽しみにしていました。

映像になっても原作の世界観がしっかり感じられ、個人的にとても好きな映画です。

映画では語り尽くされなかった物語の片隅を覗くのに、映画を見るとまた原作が読みたくなる映画です。

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むらさき

4.0希望に繋がるルール破りに…

2023年6月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

少し前に「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」を
久々に観た勢いで、
この作品も懐かしく再鑑賞した。

ハルストレム作品は、「マイライフ…」
「ギルバート・グレイプ」「ショコラ」同様、
大きな事件が起きることもなく
坦々と進む展開のイメージだが、
飽きることなく作品の世界に引き込まれる。

さて、この作品では、
沢山のルール破りが描かれた。
サイダーハウスでのルールはもちろん、
医院長の堕胎処置や意思免許証偽造と
そして嘘のレントゲン写真渡し、
また、主人公の友人の彼女との情事も
その一つなのだろう。

しかし、ここでは、
それらは全て希望へのルール破りだった。

私が観たハルストレム作品の全ては、
充分に練られた演出の印象が強く、
また、希望に繋がるラストシーンには
心地良く浸れるばかりだ。

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